母の日...
祖母に育てられた私は 母親と過ごした記憶はあまりない
ふと、年老いたお婆ちゃんに変身してしまった母親から
「子供達を進学させてあげたくて 朝も昼も夜も働いた
お父さんと一緒に頑張った」
遠くを見つめながら静かにボソッと呟く母が不憫に感じた
「お父さんに早く会いたい」と口癖の母
あの世でも管理されて 窮屈な思いをするのではないだろうか
口煩い父親から解放されて 清々する、なんて
酷く冷たい事ばかり考えていた私達
もう少し長生きして、美味しいアイスや お饅頭 を楽しんでもらいたいな
あの夏、私が赤ちゃんだった子供達を連れて帰省しなければ、もう少し早く病院にも行けたのに...
親の言動は 呪いの言葉にも 救いの言葉にもなるのか
そうだね、そう思う
わたしも気をつけなきゃ
お母さん
食を楽しもう
お父さんは 留守にしているんだから