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彼の無駄使い帳ときどきcham日記

から、ルームメイトの自分を呼ぶ声で起きる。呼ぶというより、怒鳴っている。
時計を見ると、まだ寝ててもいい時間。
「どうしたの~」と答えると
「水がでな~い!」
とのこと。
そういえば、断水ってマンションのエレベーターに張り紙してあったような。
昨日の夜中だったのか。そういえば、おとといの蛇口の様子がバコバコいっておかしかったなどを
思い出した。
しかし、あたしたちが起きる7時過ぎまで、断水するわけがない。とあたしはやっと起きたのだ。

ルームメイトは半裸でうろちょろしていた。そして、キレていた。
そうだ、確か、昨日はお風呂に入らずに寝ていた。テレビと暖房をつけっぱだったので、あたしが消しに行った時には完全に寝ていた。

たしか、断水の手紙も来ていたが、捨てたと思うので、あたしはパジャマのまま、エレベータの張り紙を確かめに行った。ちょうど、同じ階のおじさんに会ってしまった。一応エレベータに乗り、張り紙を確かめると、やはり断水は6時までだ。どういうことだ!水道代は払っているし。。
おじさんはボゾっと言った。
「水出ないだろ・・・」
「はい。なんでなんですか?」
「工事のやつが、水道開けていかなっかったんだろう」
「どうすればいいんですか?」
「もう管理人が連絡してるよ」
と言っておじさんは行ってしまった。あたしはまた9Fへ戻り、ルームメイトにそれを伝えた。
ルームメイトはよりキレた。よく聞くと2日間、髪を洗ってないらしい。
おとといは彼のうちに行っていて、体調がよくなくて、髪を洗わなかったそうだ。
「昨日行ってればよかったね」というあたしの言葉にも耳を傾けずルームメイトは
「最悪だ!最低だ!使えねぇ!」とキレている。
     こわい・・・・・
誰にもキレルことができない苛立ちが伝わってくる。
半休すればという言ってみるが、今日はどうしても、行かないとダメらしい。
30分以上だっても、水の出る気配はなかった。
あたしたちはあきらめて、やかんの水を分け合い、歯を磨いた。
あたしは用を足したが、ルームメイトはトイレには行かなかった。。
もちろん流れない。
顔は洗わなかった。
あたしは毛穴を消す美容液を付けたが、ルームメイトには
「顔洗ってないのに、そんなの付けても無駄だ」
と言われた。
ルームメイトは昨日の残り化粧の上にまた化粧をしていた。
好奇心で頭の匂いを嗅いでみた。


獣臭がした。

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