24 究極の羽根の形はこれだ!!!! | 【自然冷媒 「水」 のエアコンを創る】

【自然冷媒 「水」 のエアコンを創る】

ヤフーブログからの引っ越しです。当面は過去投稿記事保存が目的です。

2007/10/10初版
 究極の羽根の形はこれだ!!!!と、吠えてみました。
イメージ 1

 実は、双曲線を3次元に展開して行くうちに自然に出来上がった形なのです。2002年12月に描き上げていたのに、私はこれを無視してしまいました。
       どう見ても変な形に見えたのです(笑)
 しかし、なにかすごい形状だと感じていたのでとりあえず現物を作ってみようと取り掛かりましたが、今まで
 の5軸加工機での制作では無理で「6軸加工機」でないと切削できないことは作図データを解析したときから
 解っていました。そして一年半の暗中模索をしているうちに制作方法が見つかり現物の制作を開始します。

 図面 1
イメージ 2

 図面 2
イメージ 3

 この図面を描いた頃は、借金の支払いもできず、諸経費も払えず、開発の先行きも見えず、それでいて援助
 してくれる人が現れ、一ヶ月、二ヶ月と食いつなぐ日々の中、
    くそったれーなにがなんでもやったる!
 と、普通の人なら思うのでしょう・・・・が・・・・・三年も四年もこういう状態が続くと
    「まあ、なんとかなるやろ~~」程度で
         「馴れ」とは恐ろしい(笑)
 この時、設計手法の開発は好奇心も手伝って恐ろしいスピードで進んでゆきました。
 とにかく朝から晩まで規則正しく14時間マウスをずーっとクリックし続けです!!
相手のコンピュータは、ソフトがなければ全部手作業でやらなくてはなりません。
 「朝から晩までカチカチッ、カチカチッ、かちかち山の狸じゃあるまいし、俺がここで息絶えたら真夜中の工場の片隅からカチカチッ、カチカチッ、っと音だけ残るやろな」と、苦笑いしながらそれでも毎日カチカチッ、カチカチッ、次の日もカチカチッ、カチカチッ・・・・・・
イメージ 4
設計は完成したものの、  造り方がわかりません(笑)
そこで某大手機械メーカーの開発技術部長に教えてもらったのがロストワックス法ですが、今度は
鋳型ができません(再笑)
「プラスチックで型作ったら、ロウの代わりに溶けるやろ」
と言うことで、光造形法と言う、紫外線を樹脂に
イメージ 5照射して固めながら、少しづつ積層させて形を造る方法を取りました。
この方法では、どんな形でもできます。
例えば、プラスチックのボールの中にボールを入れることも出来ちゃいます。
こういう複雑な形状を造形するには、現在のところ、 この方法しかありません。
機械加工なら6軸加工機が必要です。(潜水艦のスクリュー造るやつ!)
イメージ 6データは書けるんだけど・・・・・・・(泣)
このプラスチック型を、ロストワックス法のロウの代わりに使い、鋳型を作って鋳造します。
最初見たときは感激したな~~~
この十ウン万円のプラスチックが成功しても
蒸発して消えてしまいます~~~

もし失敗したら・・・・・・
メーカーに責任押し付けるわけにも行かず・・・・
大変なことに。。。。はははははは
やっぱり日本のメーカーの技術力はすごい!!
イメージ 7
きっちり造ってくれました。(^_^)
メーカーさんも、こんな複雑なものは手がけたことが無いらしく、非常に乗り気で格安で挑戦していただきました。
「将来、大量に注文していただけるんでしょうね」とくぎは刺されましたが~~~~(笑)
自分の設計したものがきちんと同じ形に仕上がるのを見るのは、なかなかいい気分です。
イメージ 8四角いボスは、仕上げの旋盤加工をする時のためにあります。
底の四角い出っ張りも同じです。



一時間も二時間も眺めていました。


イメージ 9表面の肌のザラツキは磨く方法があります。
これまた費用がかかりますが・・・・・・

後日それをする間も無く仕上げの旋盤加工に失敗し、この部分が壊れてしまいました。
ウン十万円がパーになり  結局実験出来ず仕舞い  でした。
誰の責任と言うより、ここまであまりにも調子が良かったので、今までの経験から「ひょっとしたらまた最後で落とされるんとちゃうか?」という不安が
イメージ 10あったので、
「かえって、これが間違っていないのでそう簡単にはできないんやな」と、思うことにしています。       はははははは。。。(泣)
ん?ちょっとタレてる。。。(笑)

イメージ 11細かい所もよく出てます。


イメージ 12
工場の実験風景です。

別のインペラの時のものです。
イメージ 13







来る日も来る日も来る日も来る日も、、、、、、、
毎日、毎日、毎日、カチカチッ、カチカチッ、カチカチッ、カチカチッ、、、、、、


と、一人だけで挑戦する孤独の世界でした。

以上が、双曲線の曲率を変換する設計方法による、初めての現物製作でした。
この現物を製作できたのは2004年4月でしたが、このまま実験して水蒸気を 効率良く圧縮できるような形状にはどうしても思えませんでした。         記事中でも書いたように加工に失敗して実験ができなくなったので、その後このまま放置してしまい、他の形状を模索しながらトンチンカンな方向に一年ほどさまよってしまいます。(^_^;)
 今考えると、先入観とか固定観念の恐ろしさがよく分かります 。。。。。。。。はははははははは。。。。。。。。。。。。(^_^;)




                                               
この自然冷媒である「水冷媒」を使った「水エアコン」、または新開発の「ターボインペラ」に   関しての、お問い合せ、ご意見、共同開発、技術提携などがありましたら           info@pid.co.jp またはchallengeyu@yahoo.co.jp までお願いします。
イメージ 14

この記事は以前に投稿した【水エアコン開発】書庫の中の記事を、順次内容を修正、加筆して「仕上げ」ながら再投稿しています。前回分のこの記事には暖かい励ましやご意見のコメントを頂きありがとうございました。 今後とも宜しくお願いします。m<(_ _)>m


にほんブログ村へ(この文字をクリック)
↑毎回クリックしてもらえると、ブログ運営の励みになるので宜しくお願いします。m<(_ _)>m