20 初めて温度が下がった??? | 【自然冷媒 「水」 のエアコンを創る】

【自然冷媒 「水」 のエアコンを創る】

ヤフーブログからの引っ越しです。当面は過去投稿記事保存が目的です。

2010/3/30修正01
2002年10月頃の話
 双曲線の曲率を変換する設計法のきっかけを掴んだ私は、  いよいよ本格的なオリジナル形状の試作に没頭してゆきます。
 開発ナンバー T
イメージ 1
 製作した種類によって開発ナンバーをAから順番に打っています。これは2002年10月ごろに製作したもので、「T」まで来ました。双曲線の平行を発見したあとすぐに設計にとりかかり製作したものです。
初めて温度が下がって喜んでは見たものの、2~3℃も下がりません(笑)
 しかしターボインペラのように単独でまったく圧縮しないのに比べ圧縮できることが大事な意味を持つので、このまま開発を続ければ何とかなる!と踏んで(甘い!!笑)、意匠登録も済ませ売込みを開始します。
 今から考えると少し勇み足だったかも、、、、ははははははは
 図面 1
イメージ 3
 左の図は、作図方法をメモしたものです。この時点で基本となる作図方法を30種類ほど開発しました。
      細かい手法も入れると100種類以上になると思います。
 真ん中は、羽根の翼枚数パターンの選定考察図。右は、装置全体の組立図です。
 この機種だけで50枚近くの図面を描きました。
 図面 2
イメージ 2
 左は、羽根の形状を決定するためのシミュレーション作図。
 真ん中は、工作機械用の切削データで4720個の数字です。(笑)
 このデータは、右の図のように翼形状から作図したポイントを一個一個「測定する」という手法を使い、XYZ+角度+角度の5種類のデータを拾います。
  エンドミルの形状も考慮しないといけないので結構辛気臭い
 ボールエンドミルで削ると機械任せですが、この羽根のように幾何学的形状であれば規則性に従ってデータを処理できるので、エンドミル側面での削りだしで5~6時間で削れます。
普通このような少し複雑な形状、例えば「円」とか「球」とかは専用のソフトで使用する工具などを入力すれば後は自動で削ってくれるような便利なソフトがありますが、「マクロ」を作らずに一動作ずつ全部「手書き」でデータを作ります。
   考えようによっては・・・・異常な世界・・・(;^_^A アセアセ
 実験して、今までうんともすんとも温度が下がらなかったものがやっと少し下がるようになりました。
 しかしやっぱり、少し温度が下がると止まってしまいます(笑)
 「これじゃー実用にならんな・・・・一気に10℃以上下がらないと・・・・・」 回転を上げても変化は無く、散々試した挙句、放り出してしまいました。 。。。。。。。。がっくり。。。。。。。。。
とりあえず、いろいろな企業へ売込みに行きましたがまったく相手にしてくれません(^_^;)  内容の説明に要する時間も短く、説明の要領も悪く、温度も下がらない・・・・・・・・・・・・・・・これを信じろと言う方が無理かも!!(笑)
 これは後日わかったことですが、この羽根の平行を「円弧を使って表した」似たような特許がすでに25年前、 杉浦〇〇氏によって(特願 昭53-14613)特許出願されていたのです!!!!
 お前のやっていることは全て無駄だったのか~~~??
ところがそうではなく後日、この双曲線を使った設計法を確立し特許請求をして、特許の請求項目内容は似ていても内容がまったく違うということを理解していただき、特許を取得することにより証明できました。
 そのかわり、審査官に納得してもらうのに3~4ヶ月ぐらいかかりましたが。。。。。
今でも、その特許内容を理解できる人はいません・・・・・・・・・・・・・(^_^;)。あはははは  (特許 第3727027号 「遠心式羽根車及びその設計法」 平成17年10月7日取得)
  この当時はまだ開発途上で「曲率」なども理解しておらず・・・・
「なんかおかしい???入口の直線になっているところが不自然だ。。。」などと、暗中模索の状態が続いていました。
    「自然には直線は無い」とよく聞くことがあります。
 見回してみれば確かに「直線」を使ってるのは人間ばかりで、風景など見ても直線などありません。「直線」は人が理解し易く加工もし易いので使っているだけで、直線であること自体特殊なことなのです。
     これは非常に大事なポイントなのです!!
 それに加えて、紙に書いたものは「2次元」で立体は「3次元」というのは日常生活からも経験できることですが、  2次元の紙に描いたものは3次元に住む私達が「真横」から見ると一本の線に見えます。
 このことは2次元で描かれたものは人の目では錯覚をおこすということでもあります。
 立体の形を正確に表すには、2次元の縦、横二本の線だけではなく、3次元の3本の線で描く必要があります。 それと「自然には直線は無い」と言う事を考え合わせると、
 3次元曲面は3本の曲線を組み合わさないと表現できないということです。
  ここで設計したインペラの形は2次元の形を無理やり立体にしただけで、いうなれば2.5次元なのです。
 このインペラ形状をきっかけに、双曲線の曲率を変換した3次元形状曲面の 設計にのめり込んで行く「狂気の世界」にハマってしまいます。。。。(笑)



この自然冷媒である「水冷媒」を使った「水エアコン」、または新開発の「ターボインペラ」に関しての、お問い合せ、ご意見、共同開発、技術提携などがありましたら          info@pid.co.jp またはchallengeyu@yahoo.co.jp までお願いします。
イメージ 4

  この記事は以前に投稿した【水エアコン開発】の中の記事を、順次内容を修正、加筆して「仕上げ」ながら再投稿しています。  前回分のこの記事には暖かい励ましやご意見のコメントを頂きありがとうございました。
画面左上のメニュー欄で、                                      このブログのコンセプトは・・・・・・・・・・・・・・・【水エアコン??】書庫に、        最新の投稿記事は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【今が旬(^o^)】書庫に、       「水エアコン」の詳しい解説は・・・・・・・・・・・・【水エアコン解説】書庫に、        このブログ全体の構成を知りたい場合は・・・・【ご案内____】書庫 をご覧下さい。  以上、宜しくお願いします。