13 ちょっと過去にバック(^_^;) | 【自然冷媒 「水」 のエアコンを創る】

【自然冷媒 「水」 のエアコンを創る】

ヤフーブログからの引っ越しです。当面は過去投稿記事保存が目的です。

2007/9/24初版、2009/9/24修正01
  突然ですが、話を10年前に戻したいと思います。。。。(;^_^A アセアセ

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                      当初使用していたアナログの真空計です。
           真空度の表示目盛のほかに、内側には水蒸気の蒸発温度が目盛られています。
          「水エアコン」を本格的に開発しよう!!
  と決断する、決定的なきっかけになったある出来事がありました。
会社を興してから8年余り、私はちゃんと「正業」について儲けておりました。(笑) 自社開発のオリジナル商品も数種あり本格的に打って出るにしても、値段競争も激しく先行き不安な状態であり食べて行くのが精一杯で、日本の製造業の衰退も肌で感じていました。
   なにかすごいアイディアで「大儲けする」と考えるのは、
 中小企業を経営をする者にとって常に考えることだと思いますが(俺だけ?笑)      「水エアコン」の夢を捨てきれず、細々と仕事の合間に簡単な実験など行っていましたが、 片手間でやってもいい加減なことしかできず、
      これは中小企業経営者の甘い罠やな~~
  と、つぶやきながら、
こんなこと中途半端でやってても、たぶんでけんやろな。。。。。。こらー早くあきらめて本業の方の打開策考えなあかんな~
  と、分別のある考えも持っていました・・・・(^_^;)   そんな折ある実験を、
 これで、でけんかったらきっぱりあきらめて二度と手ーださんとこ!!
  と、猛烈な決心のもと真剣な思いで取り組みました。
    結果は。。。。。。。。。もちろんだめです。(笑)
  落胆に暮れた私は、
   あ~~やっぱりダメか~~、しゃーないな~~、あきらめるか~~・・・
と、さびしい思いで実験装置に背を向け立ち去ろうとして、「ふっと」振り返ると、上の写真の真空計が目に入りました。
            ん~~~?、なんやろ?
  私は真空計を凝視し少し沈黙の後、あわてて真空計を食い入るように見つめていました。
   げッ!!、たったこんだけェ?。。。。
それは「水エアコン」で使用する水蒸気の圧力範囲が、たった10g/cm2の力の範囲であることを発見した瞬間でした。  フロンなどの10Kg~20Kg/cm2に   比べると「へ」です。(笑)
            おおッ!!
これやったら扇風機でも圧縮できるやんか~~!!!
       そーですねー、これが運命の転換点だったんですね~~
        (どつぼ、破滅、転落とか突っ込みはいらんよ~~笑)
水冷媒に関するそれまでの文献では「水は蒸発すると体積が10万倍になり、フロンの50倍と比べるとピストン式の圧縮機では効率が悪い」というものでしたが、この発見で、
  体積は多くても、圧力差は小さいということが解りました。
これは、フロンなど高分子をパチンコ玉に水蒸気をスチロールの粉に例えると、パチンコ玉は重いので一個一個動かすのに、スチロールの粉は軽いので扇風機でも吹き飛ばせる事と同じになります。つまり、
    圧力差は大きくなくても、大風量の出せる圧縮機
  があれば簡単に実現できる見込みが立ち、
研究開発型企業に華麗なる変身を遂げるべく(大袈裟やっっちゅうの!!笑)
資金を調達し開発に邁進する事になります。。。 ところが!!今まで述べてきたように
「水蒸気を効率よく圧縮できる圧縮機」が、この世に存在しないという現実に直面してしまいます!!
そやなー、今あるもんで簡単に出来るんやったら、とーの昔に誰か作ってるわな~~。。。。。。。。ははははは
今までの堅実経営の信用で、多額の開発資金を集めて「確実に出来る!!」と判断し確信を持ってやり始めただけに引っ込みもつかず、
     「見込みの甘さ」を恥じる日々でありました。

 世の中に無いんやったら、、、、、創るしかないんか~~・・・・
    ・・・・・できるんかなァ~?・・・・・・金は・・・・・・
    ・・・・・・・ホンマに発見できるんかなぁ~~?


  誰も教えてくれない、参考にする資料も無い、白紙の、暗中模索の冒険が始まります。







 この記事は以前に投稿した【水エアコン開発】書庫の中の記事を、順次内容を修正、加筆して「仕上げ」ながら再投稿しています。前回分のこの記事には暖かい励ましやご意見のコメントを頂きありがとうございました。



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