11 軸流圧縮機で2号機実験 | 【自然冷媒 「水」 のエアコンを創る】

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ヤフーブログからの引っ越しです。当面は過去投稿記事保存が目的です。

2007/9/17初版
       いよいよ軸流圧縮機での実験の開始です。
                  2号機実験装置全景 「貧乏」町工場の一室です(笑)
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     1999年の暮れ頃から設計を始めて、2000年の2月頃に図面が描き上がり、加工に3ヶ月掛かり、
     2000年5月5日より実験を開始しました。

     「今度は外で無負荷テストもしているし、構造的にも理論的にも絶対に間違いない!!」
 ふふふふ、世の中で俺に出来ないことは無い!、やればできる!!!
   中小企業(ん?零細企業か?)の意地を見せてやる~~~
     と、今までの失敗にへこたれず、あきらめず、ついに成功し、栄光と賞賛の嵐の中で、大金持
     ちになっている自分を想像していました。
     今から思うと、人並みの事ができたぐらいで有頂天になり、成功もしていないのに
 「取らぬ狸の皮算用」をしていた自分に恥じ入るばかりです。
          はははははは (^_^;)

          さて実験結果ですが。
     真空ポンプを一晩かけて装置内を脱気乾燥したあと(電線の中や充填剤など気体が抜けに
     くいものがあるので)、精製水を自家製脱気装置より注入します。本装置では2Lほど入
     れました。

     温度測定はセンサーを4箇所入れ、デジタル温度表示計と白金抵抗温度センサーは、社内
     の新品がたくさんあったので流用しました。
   (後で売るつもりで丁重に扱う・・・・こわ!)

     圧力計は工業用のコンパクトで多機能デジタル表示器を3箇所取り付けました。
この数値表示に絶望を味わされたのは一度や二度ではありません。。。。。って、筋違いの恨み~~~~~(笑)
     運転してみるとさすがに軸流は力が強く、温度が下がる様に見えましたが・・・・・
  ぜんぜんだめ↓でした。・・・・・・あ~~~ァ
     少しやり方を変えて、凝縮器冷却水の温度よりも蒸発器内の水温を高くしてやってみます。
     するとどうでしょう!!
今まで油を打った様に静かだった水面がおもいっきり沸騰して、ぐいぐい温度が下がるではありませんか!!!!
   と、期待するのは早計で、景気付けみたいなもんです。(笑)
本来真空状態では、液体よりも温度の低い場所があるとどんどん蒸発して、その場所に移動、凝縮して液体になってしまいます。まあこれがヒートパイプの原理なのですが・・・・軸流圧縮機で流れを加速してやれば、効率が良くなりすごい速度で温度が下がります。
       が、温度が同じになると流れも止まってしまいます。。。。
       本当はここから水蒸気を圧縮して温度が下がらないといけないのですが、
   同じ温度になった瞬間・・・・・ピタ~~~~~っと、
        下がるのが止まってしまいます。(x_x)
      「ちょっとぐらいオーバーランして温度が下がれよーーーー」と、笑ってしまいました。

気落ちしましたが、協力していただいた方に一応、報告だけはしないといけません。。。
「あかんかったけど、見るだけ見に来てーーー」と加工屋さんとか2~3の人に見せました。
     見に来た人は素人ですから
透明アクリルパイプを通して見える中の水が、コンプレッサーの回転とともに思いっきり沸騰しながらどんどん温度が下がり、凝縮器の銅管の表面に水滴が付いてゆくのを見て感激してしまいます。
     このことは【4 水冷媒に狂う理由(笑)】にも書きました。
       「残念だけど、これじゃだめなんや!」
    と、いくら言っても
       信じないから恐い(笑)
ほんまかいな~?と、思っとったけど、すごい!! 絶対いけるで!がんばりやーー
     と、思わぬ励ましをもらって、「やっぱり正直にごまかさんと生きてゆかなあかんな~~」
     とつくづく思いました。(^・ェ・^)(^._.^)(^・ェ・^)(^._.^)ウンウン



        しかしダメなものはダメなんで~~~
                 この経験から次の展開を考えてゆく事になります。





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 この記事は以前に投稿した【水エアコン開発】書庫の中の記事を、順次内容を修正、加筆して「仕上げ」ながら再投稿しています。前回分のこの記事には暖かい励ましやご意見のコメントを頂きありがとうございました。
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