2008/5/28初版、2008/12/13修正01
図1

まずは、気体分子の動きを「概念的」に知るために図1,2,3の
ような2DCGで解説図を描きましたが、原理や現象を大まか
に掴むための説明には有効でも、現実の「分子の動き」では
ありません。
当初、分子の動きを「可視化する」と言う目的で描き始めた分子運動の「3DCG」ですが、考察を続けていくうちに、「分子レベル」の大きさの動きを「正確」に表現することは「物理的に不可能」と言う結論に達しました。σ(^◇^;) |
図1

まずは、気体分子の動きを「概念的」に知るために図1,2,3の
ような2DCGで解説図を描きましたが、原理や現象を大まか
に掴むための説明には有効でも、現実の「分子の動き」では
ありません。
図2

しかし、概念的な流体の流れを見たり機械的な原理を理解
する上では簡素化されているために、分かり易いといった
面があります。

しかし、概念的な流体の流れを見たり機械的な原理を理解
する上では簡素化されているために、分かり易いといった
面があります。
図3

ところが図3のように、やや分子運動的な表現になってくる
と2DCGでは「ビリヤードで玉突き」をしているような
2次元的、平面的な動きしか表現できず「雰囲気」は伝わるに
しても、分子の大きさや個数の比率、ましてや立体的な動き
を表現しているわけではありません。

ところが図3のように、やや分子運動的な表現になってくる
と2DCGでは「ビリヤードで玉突き」をしているような
2次元的、平面的な動きしか表現できず「雰囲気」は伝わるに
しても、分子の大きさや個数の比率、ましてや立体的な動き
を表現しているわけではありません。
図4

ゆえに、以後の解説で2DCGで表現する場合は「流れの概
念」を掴むための「簡易的な表現」と理解していただき、
「分子運動」そのものではないことの御理解をお願いします。
左の図は分子の動きではなく単に「分子運動の雰囲気?」を
伝えているに過ぎません。

ゆえに、以後の解説で2DCGで表現する場合は「流れの概
念」を掴むための「簡易的な表現」と理解していただき、
「分子運動」そのものではないことの御理解をお願いします。
左の図は分子の動きではなく単に「分子運動の雰囲気?」を
伝えているに過ぎません。
図5

分子の正確な動きではないにしても、図5のように全体の流
れを説明したりするのには非常に有効で、細かい分子の流れ
を描いて複雑になるよりも「概念的に全体を理解する」上で
の「簡易表現」として利用したいと思います。

分子の正確な動きではないにしても、図5のように全体の流
れを説明したりするのには非常に有効で、細かい分子の流れ
を描いて複雑になるよりも「概念的に全体を理解する」上で
の「簡易表現」として利用したいと思います。
図6

図6では、分子運動を少しでも正確に表現するために3DCG
で模擬的な分子の動きを作ってみましたが、この場合は
分子衝突を考慮していません。
もちろん分子密度も速度も考慮していません。
ただ単に「玉」が跳ね回っているだけです。
この時使用した説明目的が「気体には遠心力が働かない」と
いうことを概念的に理解できれば良いと言う程度でしたので、
これも分子運動の正確な表現とは言えません。

図6では、分子運動を少しでも正確に表現するために3DCG
で模擬的な分子の動きを作ってみましたが、この場合は
分子衝突を考慮していません。
もちろん分子密度も速度も考慮していません。
ただ単に「玉」が跳ね回っているだけです。
この時使用した説明目的が「気体には遠心力が働かない」と
いうことを概念的に理解できれば良いと言う程度でしたので、
これも分子運動の正確な表現とは言えません。
図7

次に、分子運動をベクトルを使って速度と分子同士の衝突も
考慮した3DCGを作成しましたが、このような分子運動の
CGを作れば、いかにも分子が衝突を繰り返しながら運動し
ている状態を「可視化」出来ているように見えますが、箱の
容積、分子の大きさ、分子の個数の比率から考えると、
まったくのデタラメに近い!(笑)

次に、分子運動をベクトルを使って速度と分子同士の衝突も
考慮した3DCGを作成しましたが、このような分子運動の
CGを作れば、いかにも分子が衝突を繰り返しながら運動し
ている状態を「可視化」出来ているように見えますが、箱の
容積、分子の大きさ、分子の個数の比率から考えると、
まったくのデタラメに近い!(笑)
図8

分子同士が衝突する場合を考えると、
1.完全に軌道が一致する確率は非常に低い。
2.分子がスピンしているかもしれない。
3.弾性率の条件が分からない。
など、衝突後の進む方向は図のように全方向に進む可能性
があり、「衝突後はどちらに進むかわからない!」という
状態で「確率」的に方向を決めるぐらいしか手は無いと思い
ます。

分子同士が衝突する場合を考えると、
1.完全に軌道が一致する確率は非常に低い。
2.分子がスピンしているかもしれない。
3.弾性率の条件が分からない。
など、衝突後の進む方向は図のように全方向に進む可能性
があり、「衝突後はどちらに進むかわからない!」という
状態で「確率」的に方向を決めるぐらいしか手は無いと思い
ます。
図9
気体分子が壁に衝突する場合も、壁を構成している分子は
温度を持っている限り振動しているので、やはり衝突した時に
どちらの方向に跳ね返るか判らない状態になると思います。
ただ、壁との衝突では必ず方向が変わり「衝突時の運動量」
の大きい方から小さい方へ移るので気体分子の速度は変化
すると思います。
分子レベルでこの状態なのに、配管の内壁は、現代の最高
加工技術のマイクロメーター単位(千分の一ミリ)で加工して
も「山あり谷ありの」の状態なので(分子の大きさの千倍単位
の起伏がある)、内壁に衝突した分子が「ビリヤードの玉」
のような反射角で偏向することはありえません。

温度を持っている限り振動しているので、やはり衝突した時に
どちらの方向に跳ね返るか判らない状態になると思います。
ただ、壁との衝突では必ず方向が変わり「衝突時の運動量」
の大きい方から小さい方へ移るので気体分子の速度は変化
すると思います。
分子レベルでこの状態なのに、配管の内壁は、現代の最高
加工技術のマイクロメーター単位(千分の一ミリ)で加工して
も「山あり谷ありの」の状態なので(分子の大きさの千倍単位
の起伏がある)、内壁に衝突した分子が「ビリヤードの玉」
のような反射角で偏向することはありえません。
図10

前述の図5では、2DCGで分子の動きを描く「簡易表現」と
書きましたが、図10のように3DCGで立体的に表現する
場合は、気体分子全部が同一方向に進むことはありえず、
【気体分子運動7 分子流 】
最小限「動圧」と「静圧」を区別するような動きが必要です。

前述の図5では、2DCGで分子の動きを描く「簡易表現」と
書きましたが、図10のように3DCGで立体的に表現する
場合は、気体分子全部が同一方向に進むことはありえず、
【気体分子運動7 分子流 】
最小限「動圧」と「静圧」を区別するような動きが必要です。
図11
となると、図11のように気体分子を出来るだけ多く描いて、
各気体分子はランダムな動きをしながらそれでいて全体は
同一方向に進む表現になります。「概念的」にはこれで
いいと思います、が・・・・これは・・・
現実の気体分子の運動を
正確に表現してはいないのです!!!
2DCGと同じように今度は、立体視したときの数多くある
気体分子の中のごく少数の気体分子を拡大して見ている
だけで、やはり気体分子の大きさ、速度、分子間距離、外壁
などとの大きさの「比例関係」を無視して、気体分子の動き
の「雰囲気」を表現しているだけなのです。

各気体分子はランダムな動きをしながらそれでいて全体は
同一方向に進む表現になります。「概念的」にはこれで
いいと思います、が・・・・これは・・・
現実の気体分子の運動を
正確に表現してはいないのです!!!
2DCGと同じように今度は、立体視したときの数多くある
気体分子の中のごく少数の気体分子を拡大して見ている
だけで、やはり気体分子の大きさ、速度、分子間距離、外壁
などとの大きさの「比例関係」を無視して、気体分子の動き
の「雰囲気」を表現しているだけなのです。
図12
少しややこしい説明になってしまいましたが、左の図の分子
同士が衝突するのを例にとって見ると、少しでも軌道が
それていると、図8では衝突するものが分子が小さくなる
と衝突は発生しないのです!!
当たり前のように見えますが分子の大きさと分子間距離の
比例関係から言うと、この画面での分子の大きさなら隣と
の分子との平均距離は何十mにもなってしまいます!
これを全体的な視野で見ると、この画面の分子の大きさで
見るなら図11の様子を見るには「宇宙規模」並みの画面
が必要になります。その逆に図11の画面の大きさに比例
した気体分子を描くと「小さすぎて見えない」つまり
「透明になってしまう」と言うことなのです。

同士が衝突するのを例にとって見ると、少しでも軌道が
それていると、図8では衝突するものが分子が小さくなる
と衝突は発生しないのです!!
当たり前のように見えますが分子の大きさと分子間距離の
比例関係から言うと、この画面での分子の大きさなら隣と
の分子との平均距離は何十mにもなってしまいます!
これを全体的な視野で見ると、この画面の分子の大きさで
見るなら図11の様子を見るには「宇宙規模」並みの画面
が必要になります。その逆に図11の画面の大きさに比例
した気体分子を描くと「小さすぎて見えない」つまり
「透明になってしまう」と言うことなのです。
要するに、図11の分子の動きは「ある特定の分子」を拡大して動きを見ているだけで |
「分子間距離」や「速度」を無視した、「分子運動の雰囲気」を表現しているに過ぎません。 |
つまり、分子流れ全体の分子運動を、人は顕微鏡を使って「見る」こともCGで「可視化」することも物理的に不可能なのです。このことは気体分子一個を拡大出来ないと言う意味ではなく、拡大しても隣の分子などとの比例距離が膨大になってしまい視角に入らないのと、この拡大した分子は秒速数百メーターで移動しているため、視野内では「一瞬」で通り過ぎ、「早や過ぎて」人の目には「透明になってしまう」ため、拡大して「可視化」したとしても「見る」ことは出来ないのです。 |
あくまで人には、図11のような「概念的」な視覚効果でしか認識する方法がないのです! |
この分子運動を「見る」ことができるのは、「コンピューター」だけかも知れません。 |
かといって、分子運動を「見る」事はできないといってしまうと実も蓋も無いので(笑)、 前述の事情を踏まえた上で、気体分子の「分子運動」を2、3DCGの「簡易表現」を使って |
「直感的」または「雰囲気的?」な視覚効果 |
と言うコンセプトで「水エアコン」の解説をしてゆきたいと思います。 |
以上のことを十分ご理解の上、宜しくお願いします。。。。。m(._.)m 。。。 |
この自然冷媒である「水冷媒」を使った「水エアコン」、または新開発の「ターボインペラ」に 関しての、お問い合せ、ご意見、共同開発、技術提携などがありましたら info@pid.co.jp またはchallengeyu@yahoo.co.jp までお願いします。 |
画面左上のメニュー欄で、 このブログのコンセプトは・・・・・・・・・・・・・・・【水エアコン??】書庫に、 最新の投稿記事は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【今が旬(^o^)】書庫に、 「水エアコン」の詳しい解説は・・・・・・・・・・・・【水エアコン解説】書庫に、 このブログ全体の構成を知りたい場合は・・・・【ご案内____】書庫 をご覧下さい。 今後とも宜しくお願いします。m<(_ _)>m |