現在までの水エアコン開発の状況をまとめてみました。 |
実際の実験装置です。 |



主な出来事 |
1998年4月. 本格的な「水エアコン」開発の開始 |
をめざすことを決意します。そのきっかけは、
【13 ちょっと過去にバック(^_^;)】で「水蒸気の圧縮は簡単にできる」と見込み違いをしたこと
でしたが、会社経営において「なにかすごい発明で一挙に大儲けする」というのは経営者の潜在的な夢でも
あり、甘い見込みと不純な動機も伴って(笑)、機械製造業から研究開発型企業への方向転換の体制を整え
全力で開発を始めます。
【5 大失敗の自作1号機】で、
自己流のインペラ制作ではまったく通用しないことを悟り、水蒸気を圧縮できそうな方法を模索し始めます。
1999年6月. ターボ圧縮機での実験 |
その原因が羽根の形状に問題があることを掴みます。
この一年間は水蒸気を圧縮できる仕組みを探して、気体を圧縮できそうな20種類以上の方法、容積式真空
ポンプ、ターボ送風機、ルーツブロワー、ターボ分子ポンプ、掃除機のインペラ、吸収式、ミスト冷却、
冷風扇等、実際に物品を購入し実験を行いました。しかし水蒸気を効率よく圧縮できるものは皆無でした。
2000年6月. 軸流圧縮機での実験 |
【8 軸流圧縮機の設計】
【9 軸流圧縮機の組立て】
【10 実験装置の説明】
【11 軸流圧縮機で2号機実験】
これらの記事の経緯によって、軸流圧縮機を 「究極の気体圧縮機」と位置づけ、その制作に没頭したにも
かかわらず結果は 「まったく圧縮しない」 という意外な結果に終わってしまいます。
そのショックは 「水エアコンの実現」 という夢を根底から瓦解させるのに十分でした。
2000年10月. 未知への挑戦 |
* このまま諦めては借金も返せない強迫観念。
* 誰も出来ないことを「やってやる!!」というチャレンジ精神。
* 水エアコン完成と言う、夢の実現。
を心に秘め、自分をまったくの白紙状態にして「水エアコン」の根本原理「水蒸気の圧縮」 について、
分子レベルから考え直してゆきます。しかし、流体力学を専門に勉強したわけでもなく、
「水蒸気を効率よく圧縮する」という方法が世の中に確立されていない現状では、頼る知識も技術も無く
暗中模索のがむしゃらな「研究開発」が始まります。 そして、
【16 圧縮機自主開発のスタート】に書いた、「台風の原理を真似る」事から考察を開始します。
2001年2月. 双曲線との出会い |
問題の答えは「理屈で考えても絶対に分からない」というの事を如実に体験したのが、
【21 これは!大発見や~~~!!!】になります。
理屈なりにいろいろな考察から、「双曲線」が物の流れに対して適合性があるというのは感じていました
が、それを現実にどうやって応用してゆくかという具体的な方法を見つけられずにいたものが、偶然に
「あッ」という間に解決してしまう私にとっては感激の一瞬でした。
もちろんこの発見はただのきっかけに過ぎず、現実的な「双曲線の曲率を変換した」3次元形状のインペラ
を策定してゆくにはまだまだ多くの困難が伴いましたが、そのほとんどは「考えれば分かる」ことであって、
世の中には「考えても分からない」「理屈は後から付いてくる」という事の実体験となりました。
2002年4月. インペラ設計方法の確立 |
【23 3次元形状の製作】
【26 究極の羽根の形はこれだ!!!!】
などにその成果を実現させてゆきます。
その3次元に転換してゆく作図方法は100種類以上にも及び、現在は手作業の変換ですが作図する
だけで毎日8時間クリックしても、一週間ぐらいかかるボリュームがあります。
この3年間は設計方法の確立と現物制作の中心的な期間でした。
2005年2月. 水蒸気圧縮の条件その1 |
1 乱流の発生が無い事。
2 回転流にすること。
3 分子を高速に加速できること。
【24 水蒸気には遠心力が働かない】では、この1と2の要件の意味を理解することができました。
2005年7月. 水蒸気圧縮の条件その2 |
2005年10月. 新インペラの流体理論を確立 |
平成17年7月2日、特許第3727027号「遠心式羽根車及びその設計法」にて取得しました。
2006年8月. ホームページ開設 |
2007年9月. ブログ開設 |
水を冷媒としたエアコンが、環境汚染が無く消費電力も格段に少ない理想的なエアコンで、「人に優しく
地球にも優しい」エアコンであることを、多くの人に知ってもらうために、このブログを開設しました。
この記事は【水エアコン開発】書庫を、順次内容を修正、加筆して再投稿しています。前回分のこの記事には暖かい励ましやご意見のコメントを頂きありがとうございました。 ブログの全体的な構成を知りたい場合は、画面左上メニュー欄の【ご案内____】書庫をご覧下さい。以上、宜しくお願いします。 |
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