「大富豪やろう!」

大学時代に、仲良し男4人で集まって鍋パーティをした後には決まって大富豪をしていた。

大富豪は面白い。
しかし間違いなく面白いゲームだけど、面倒くさいゲームでもある。 

「11バックはアリ?」「砂嵐は?」「階段革命は?」「革命に8入ってたら流すよね?」 

生まれも育ちも違う4人が集まると、ゲームを始める前に、どのルールでするかの確認作業からはじまって、なかなかゲームが始められない。

しばらくすると謎のローカルルールの披露合戦が始まる。 

「え?知らんの?砂嵐がなきゃ大富豪じゃない」
「いやいや俺の地元では……」
「それって関東のみやろ」 

やがて、お前の地元のルールなんて知らねえわ、と呆れかえる人間を横目に、ただのルール確認の域を越えてまるで地方創生を成し遂げたいかのように「俺の地元すごかよ!」「俺の地元ルールでやれば一番おもろいで〜」の地元愛精神を語りだす輩が出てくる。

俺の地元話を聞けぇ。
俺の地元愛を聞かんかぁ。

酔っ払っているともうね。
最悪である。

ローカルルール、俺ルール、社内暗黙ルール。 

大富豪に限らず世の中にはこういった統一化されてない「謎ルール」が存在し、何かを楽しむときに必ず障壁となってくる。

 

 「俺試験に合格しろ」

今の若い子には、想像できないだろうな。
僕が大学時代、電話回線によるISDN方式でインターネットに繋いでいた。

簡単に言えば、インターネットにつなぐには、市内のアクセスポイントに電話をかけて利用する仕組みで、繋いでいる間はアクセスポイントまでの電話代が発生する。

3分10円とか笑

だからお金のない若者は、今のように思う存分、気軽にインターネットを楽しむことができなかった。
そこで登場したのがテレホーダイである。 
テレホーダイに加入すると、23時から翌朝の8時までは、 通信料金が定額で利用できるシステムで、時間を気にする必要もなくインターネットができたのだ。 

僕たち若者世代からするとこれは画期的だった。
ネットにハマッている人たちは、大抵テレホーダイを利用し、そして翌日は目の下にくまを作っていた。当時、ネットを愛することは夜型になることに等しかったのだ。

このプランが生まれてから一気にインターネットが僕たちの日常と化した。暇を持て余した若者は、23時の開店時刻に続々と集まり、今考えると恥ずかしいハンドルネームを引っさげて夜中にオンラインゲームの門を叩くのだ。

「こんばんわ、だし巻き玉子さん」
「今日も来たのですね、 闇の堕天使さん」
「今晩は、手加減してくださいね、キムタク命さん」 


僕もオンラインゲームをしていたその一人だ。
しかし「玄人(くろうと)」になるまでの熱量はなかった。

こういうレベルがまったく違うプレイヤーが集まる場では、仲良く楽しく遊ぶというのは案外難しいものである。これはゲームに限ったことではないが「玄人」と「にわか」が混在すると、どの分野でも仲良くできない。

「もう少しやってみると分かることがあるから、とりあえず、初心者ルームでやってきてから一緒にやろう!」

「これをクリアできないと後々困るから練習したほうがいいよ!」


まるで「その程度のレベルで」「それすら終わってないのに交わるな」と言わんばかりに、「一定基準を満たさないと相手にしてやらん」ハードルを設けるのだ。 

決して「玄人」も悪気はないが「俺試験に合格しろ」といわんばかりの態度があからさまになってきて、 新参者にとって「仲間入りするためのハードル」になり、「めんどくせぇ」となってしまうことがある。 

なまじ知っているものがあると人間は、他人のやることに口を出さずに入られない。親切な人であっても、「あなたのためだから」という言葉は親切心ばかりではなく、さりげない「自慢」「マウント」「支配欲」から出たものが結構多い。 

「ミスチルが好きになったの?Atomic Heartのアルバムからまずは聞いた方がいいよ」

「ドラクエを語りたいなら、順番的には3(スリー)から始めた方が良い!」とか、

 「あーでもそれもいいけど、それってあんまり強くないんだよね(笑)」
なんて言って、相手のモチベーションを下げてしまったり、
 
新作ゲームが出ると聞かれてもないのに、
「ラスボスは○○! こういう攻撃を使ってくるから先に準備しておこう!」

なんて言って、どんどんネタバレしちゃったり。

うっかりとね。
いや、うっかりじゃねーや。
「知ったかぶり」というか「先輩面」というか、みんな先生になりたがるのだ。

先輩として、より知ってる側の人間として、聞いてもないのに悪気なく口を出してしまう。悪気はないのはわかるけど多くの場合、

余計な一言だから。

ありがた迷惑だから。

たかだか娯楽なんだから、失敗して、学んで、そこではじめて自分のモノになればいい。初心者はそのプロセスがだから楽しいのだ。

先輩側は「聞かれたら答える」
それくらいがちょうどいいのだ。 

 

 昔のSNSの謎ルールを思い出した

僕が12年前にブログをやってた頃、個人ブログにはたいていアクセスカウンターがついていた。

今考えたら、バカらしいんだけど、そこには「キリ番報告」という謎ルールがあってね。閲覧者がキリのいい数字を「踏む」。
そのことをホームページに設置された掲示板や、管理人宛のメールで報告するのだ笑

すると管理人はまるで表彰するかのように「キリ番」を踏んだ人の名前をトップページに記録していく。そんなクソみたいな文化があった。

 1000人目の訪問者 つんでれ男さん

 1111人目の訪問者 うん○くさおさん

 2000人目の訪問者 キリ番get嬉しいさん

 2222人目の訪問者 熟女好きすぎるさん


例えばこんな感じである。
ハンドルネームにも注目して欲しい。
完全に「ど滑り」してるが、踏んだ人も掲載されるので、少しおめかしして一発ギャグ的に面白おかしくしようと頑張るのだ。

どう考えても管理人が面倒くさいし、誰も得しないのだが、こうやって管理人と読者が「キリ番」を踏んでくれたことに感謝することを通じたコミュニティこそが「作法」だとされていた。

そうだ、そうだわ。
これを「ネチケット」と読んでいた笑 

「ネット」と「エチケット」を組み合わせた造語。これ、完全に今は、死語になってるね笑

ハハハ。
書いてて懐かしくなってきたぞ笑

あとは、mixiの「踏み逃げ禁止」もあったよね。これ「見たアリバイ」つけられてさ。ほんと面倒くさかった。

mixiで投稿を見た場合はなんらかのコメントをつけなければ失礼である、という風潮でプロフィールに「読み逃げ禁止」「素通りNG」といった文言を書き加えている輩もいたりしてさ。

もぅ、バッカじゃねーのって。 

だからまったく気がないにもかかわらず
「髪型オシャレですね!」
「僕もそこに行きたいなぁ」
などと書かなくてはいけないプレッシャーがあって次第に見る気力すら奪われてきた。LINEの「既読スルー」と似ているが、それよりも面倒くさい。mixiはユーザの界隈に見られるから、ちょっとよそ行きのええこと言わないといかんのだ。 

やべぇ、こんなん書き出したら止まんないぞ笑
 小学生の頃もあった。
「前側のドアは先生用」「最後にボール触った人がボールを片付ける」

なんでドアは2つしかないのに、1つが先生専用なんだって笑
別に小学生が決めているわけではなくて、この時代の大人が決めていると改めて考えてみると、時代を感じるどころか「おぞましさ」すら感じでしまう。 


 そろそろ言いたいことをまとめよう

Twitterでは「無断フォロー禁止」「無断リツイート禁止」という、「謎ルール」を作り、本来自由だったはずのネットという空間を窮屈なものにしていっている。

本来、ツイッターの機能としてフォローもリツイートも自由にできるのだから、「無断」もクソもないと思うのだが、違和感を持った人がこうした「謎ルール」を作るのだ。

で、もう知っている人いると思うが、僕はアメブロと(ほぼ)同記事をnoteに掲載している。
で、今日なんとnote公式Twitterに僕の記事が取り上げられた笑

 

 

仕事中に通知が来て「嘘でしょ」って一瞬ふいた。
いや、これって超超超超超レアだべ。一日10000記事が生まれて、公式noteに取り上げられるの10記事程度。
いや、アメブロ界では「ノミレベル」のブロガーで、同じ記事全く無反応なんですけど笑


え?俺様の許可とってねーだろ、ってnoteにクレーム言って良い?

いやいや、note編集者さん、こんなゴマ粒の影の薄いクリエイターの記事を取り上げて頂きありがとうございます!
(もう一回、言うけど「アメブロさんには一回もアメトピに取り上げてもらえてませんからね!!!!!!!」)

アメブロの読者さん。
こんなノミブロガーですが、ガンガン過去記事読んで、ガンガンフォローして、ガンガンシェアしてください。
無断フォローに無断シェア大歓迎です。

というか、この貴重なフォロワーさんを僕はたぶん絶対に忘れない自信がある。

というわけで、勝手なマイルールのハードルを設けず、「楽しくいっしょにSNSを楽しもう!」と両腕を広げてウェルカム感全開にしている僕って非モテだけどカッコ良いでしょ、って今、君に伝えたかったのだ笑

これを主張するためと、noteさんに「忖度する」気満々と、「アメブロさんへのプレッシャー」で、長文綴ってしまったので、ほとんどの読者が「ウザい」と脱落しただろうが、こんな薄っぺらいことをダラダラと綴ることこそが僕のアメブロの今日僕のありのままなのだ!


と、ビシーッと決まったところで今日のところは勘弁してやろう。