欧米と日本では『残業』に関する捉え方が違います。

 

日本の場合は『残業している人』=『頑張っている人』

 

欧米の場合は『残業している人』=『仕事ができない人』

 

と、言っても、日本と欧米では、労働に関する文化、法律、仕事の捉え方が異なるので、一概にどちらが正しいとか、正しくない、とは言えません。

 

その上で欧米の『残業』の捉え方に則り、次の問題を考えてみます。

 

例えば、とある会社にAさん、Bさんという部署が異なる2人の管理職がいます。そして、2人には部下がそれぞれ10人いるとします。

 

Aさんの部下の内、2人は毎日のように残業しています。

 

それに対して、Bさんの部下の内、8人は毎日のように残業しています。

 

さて、AさんとBさんはどちらが有能な上司でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

管理職の仕事には、部下の仕事の振り分けがあります。

 

適材適所、個々の能力を把握した上で、適切に仕事を振り分ける事が重要になります。

 

そう考えると、仕事の振り分けが適切にできていないのはBさんの方で、『仕事ができない人』と烙印(らくいん)を押されます。

 

ちなみに、日本の場合だと、AさんよりBさんの部下の方が、残業が多い分、『部下のやる気を掻き立てている』と勘違いされ、Bさんの方が評価が高いというわけですね。

 

不思議ですね。