経営者の皆さん、普段から自社の経営状況を数字で把握し、語る習慣を持っていますか?
決算書を理解せず、感覚だけで経営しているとすれば、それは経営ではなく「勘頼りの運営」に過ぎません。もちろん経営は数字だけでは語れませんが、現状把握と将来計画は、数字と感覚のバランスが不可欠です。

1.社員・銀行・投資家に伝わる言葉は「数字

銀行や投資家が重視するのは「熱意」よりも「数字」です。
なぜなら、数字がなければ実態を正しく把握できないからです。

数字を伴わない熱い想いは、最初は響いても、すぐに疑念を持たれ信頼を失います。
同様に、社員に対しても数字で語れない経営者は「情熱だけの人」と見られ、信頼や定着率を高められません。

2.数字を根拠に語ると説得力が増す

例えば設備投資を金融機関に相談する場面を考えてみましょう。
「導入したら売上が伸びます!」ではなく、**「導入により利益がいくら増え、キャッシュフローがどう改善するか」**を具体的に数字で示すことが重要です。

売上高が増えても、コスト増で利益が減れば意味がありません。
利益や現金残高、原価率などの指標を押さえて語れる経営者こそ、金融機関や投資家から信頼を得られます。

3.信頼が新たな資金や人材を呼び込む

数字で現状と将来を語れる経営者には、大きなメリットがあります。

  • 銀行や投資家からの資金調達がしやすくなる

  • 社員も数字を意識するようになり、社風が経営体質に変化する

  • 採用面でも「数字で語る経営者の下で働きたい」という優秀人材が集まる

もし数字を語る自信がない方は、簿記3級レベルの学習から始めましょう。基本を押さえるだけでも、経営に対する姿勢が大きく変わります。

 

数字を武器にできる経営者は、資金も人材も信頼も引き寄せる存在になります。
ぜひ「数字で語る習慣」を今日から始めてみてください。