皆さんの会社で作っているモノ、売っている商品──
「良いモノ」ですか?
恐らく、デザインや性能には自信がある方が多いと思います。
でも…
「なぜか売れない」
「価格を下げないと売れない」
「利益が出ない」
そんな状態に、陥っていませんか?
そうなると、つい弱気になって値段を下げてしまい、
利益率が悪化 → 経営が苦しくなる…という悪循環に入ってしまいます。
よくあるのが、こんな考え方。
「良いモノを安く売るのが美徳」
これ、昭和の高度成長期の発想です。
今の時代は違います。
「良いモノは、適正価格で売る」──これが正しい姿です。
でも、そもそも「売れない理由」はどこにあるのか。
それは…
プロダクトアウト(プロダクトイン)に陥っているから。
💡プロダクトインとは?
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「良いモノを作れば売れる」という思い込み
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技術や商品ありきで製品開発が進む
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顧客ニーズを後回しにしている
これ、多くの中小企業が陥っている罠なんです。
一方、今の時代に必要なのは:
マーケットイン(市場起点の考え方)
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顧客のニーズやウォンツから発想する
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「誰の、どんな困りごとを解決するか」から始める
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市場が求めるからこそ、売れる
ただ、ここで問題があります。
「すでに作ってしまった商品がある」
「もう商品ラインナップに入れてしまった」
この場合、どうするか?
結論としては:
既にある商品を、後からマーケットインの視点で“意味づけ”してみましょう。
🧪たとえば、こんなケース
自社で「めちゃくちゃ軽いプラスチック」を開発したとします。
技術的には素晴らしい。でも──
「それ、誰が何のために欲しがるの?」
「何の役に立つの?」
という問いに答えられなければ、売れません。
そこで、こう考えてみる。
「軽い」→「腕が疲れない」→「日傘に最適では?」
軽くて丈夫な日傘ができれば、日傘メーカーが飛びつくかもしれない。
これが「技術」→「ニーズ」への接続です。
つまり、
プロダクトインから始まってしまったとしても、マーケットインに“後から転換”するのは可能なんです。
もちろん、本来は最初から顧客ニーズを起点に考えるのが理想。
ですが、実際の現場ではプロダクト先行になりがち。
だからこそ、
「この商品が誰にどう役立つか?」
をもう一度考えてみてください。
自信のある商品があるなら、
顧客ニーズと“後付けで結びつける”という視点で、売り方を変えてみましょう。
試す価値、ありますよ。
本日もお読みいただき、ありがとうございました!