「転売=悪」という風潮に違和感
最近、ガンプラや高級米の“転売騒動”がニュースになっていますよね。
SNSでは「転売ヤーは地獄へ落ちろ」といった過激なコメントも見かけます。
でも、私はこうした風潮に、正直少し違和感を覚えています。
そもそも、転売って本当に“悪”なんでしょうか?
私は、ビジネスとしてはアリだと思っています。なぜなら、転売は在庫リスクを背負って成立している商売だからです。
リスクに見合った収益を得るのは、ビジネスとして至極当然のこと。
もちろん、価格の高騰については、外部が抑える仕組みを整えるべきだとは思っています。
転売は昔からある「商売の基本」
江戸時代の米問屋も、ある意味“転売業”でしたし、
今や多くの人が利用するメルカリでの取引も立派な転売です。
「安く仕入れて高く売る」というのは、商売の原点にほかなりません。
つまり、転売そのものが悪なのではなく、
「買い占め」「不正な手段」「法外な価格設定」など、
モラルを欠いた行為が問題なのです。
基準は人それぞれ
ガンプラを定価の2倍で売るのが許せないという人もいれば、
「どうしても欲しいから、その値段でも買う」という人もいます。
私たちはつい、自分の価値基準を“常識”だと思い込みがちですが、
実際には、人それぞれ生活環境も価値観も違うのです。
「高いから買えない!」と怒る前に、
「その価格でも買える自分になろう」と考えた方が、
人生はずっと前向きになるのではないでしょうか。
ちなみに、私の人生経験から言って、“声が大きい人が正しい”という空気感は日本独特のものです。
本来は、個々人が冷静に物事を判断できる意識や素養こそが大切だと思います。
サラリーマン時代にも、そういう人間はいました。
論理は破綻しているのに弁が立つと勘違いし、
声の大きさと政治力(上司への媚び)でのし上がろうとするタイプ。
私が一番苦手なタイプで、思い出すだけでイライラします(笑)
騒ぐ前に、成長の努力を
今の日本は「怒る人」が多すぎて、
「努力する人」が減っているように感じます。
SNSで文句を言っても、自分の生活は何も変わりません。
価格に腹を立てる前に、その価格にアクセスできる力をつけること。
そちらの方がずっと健全で、建設的な姿勢ではないでしょうか。
転売を完全否定する前に、
“稼ぐ力”“買う力”を自分自身で育てる。
それが、本当に必要なマインドだと思います。
成長しない国は「怒る国」
日本が経済成長できない原因は、
意識の停滞にあると私は考えています。
価値を生み出す努力よりも、
「平等」や「安さ」にばかりこだわる。
その結果、「怒り」や「依存」が蔓延してしまっているのが、今の日本社会です。
資本主義は、そもそも平等ではありません。
だからこそ、「困っている人を支える仕組み」は必要不可欠です。
同時に、救われる側にも“意識の成長”が求められる時代になっていると感じます。
未来のために。
今日も、**「文句より行動」**を選びたいですね。