中小企業を支援していると、よくこんな言葉をいただきます。
「大企業出身だから、そんなこと言えるんだ!」
そんなとき、私はこう返します。
「いつまで中小企業であり続けるつもりですか?」
この言葉に、多くの社長は一瞬ハッとされるようです。
中小企業が本当に必要としているのは、ただ資金繰りや売上アップの努力だけではありません。
まず立ち止まって、自社の「本当の強みは何か」を冷静に考えることが重要です。
例えば、「安さが強みだ」と思い込んでいませんか?
実は違います。取引先が発注を続ける理由は、他に価値を感じているからです。
それが何か分からないとしたら、友人や異業種の方々に聞いてみてください。
当たり前だと思っていることが、実は大きな強みであることが多いのです。
たとえば、
- 高品質な製品を提供できる
- 他社では対応できない加工ができる
などが挙げられるでしょう。
取引先は、こういった「本当の強み」をあえて言わないことがほとんどです。なぜなら、価格を上げられると自社の利益率が下がるからです。
ここでもう一度問いかけます。
「いつまで中小企業のままでいるつもりですか?」
大企業へ成長していくためには、まず社長自身が「自社は変わるべきだ」というマインドを持つことが大切です。
例えば、平成時代に創業したある上場企業は、最初は5社ほどの取引先しかありませんでした。しかし、社長は当初から「上場する」という目標を掲げ、それを実現しました。
人は、想像できないことは実現できません。逆に、明確に想像したことは実現可能です。
だからこそ、中小企業の枠にとらわれた発想では成長は難しいのです。むしろ、衰退を招く可能性すらあります。
今すぐ、5年後に売上2倍を目指す事業計画を立ててみてください。そして、その未来を強く想像してください。きっとアイデアが自然に湧いてくるはずです。
中小企業の社長の意識が変われば、日本経済も大きく変わります。
たった10%の中小企業が変わるだけでも、爆発的な成長が期待できるでしょう。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう。