不動産の総量規制かと思うくらい、不動産への融資がストップしています。サブプライムローンの影響で、CMBS等の不動産証券化商品の市場が機能停止状態に陥り、外資系金融機関が不動産向けのノンリコース・ローンをストップしたのと、国内金融機関も金融庁の検査が厳しくなっていること、REIT市場で投資口価格が下落してEXITがみえずらくなったことが大きな主因ですが、不動産賃貸市場は多少翳りがでているものの、オフィスを中心に需要は堅調でそれほど稼働率が大きく落ちているわけでもないのに、資金がでないため買い手は買えないし、一方でローンの返済のために売らざるを得ないForce sellerがたくさん存在します。
折角不動産に資金が流れて経済の活性化に寄与したのに、またバブル崩壊のきっかけになった不動産総量規制という環境です。少なくとも景気の減速は避けられないでしょうし、ハードランディングにならなければいいのですが。