今から20年ほど前に行った周防大島の海岸へ

誘われるように行ってきました。

 

以前来た時に比べ、なんだか様子が変わっていました。

木の幹にあった祠は作りかえられ

そして大きな祠が別の場所にできていました。

そこには素盞嗚尊が祀ってあり

海の安全を見守ってくれています。

 

ここで、まだ小さかった子供達が

祠のそばで遊んで踏み荒らしたその晩

 

すぐそばに張っていたテントが夜中の突風で

全てひっくり返ったという出来事があったのです。

 

私はたまたまテントの中で寝ていたのですが

突然の出来事で飛び起きて周りを見渡すと

ひもでつないでいた他のテントがひっくり返って大変なことに

 

私の重さで全部飛んでいかなくて済んだという

今では笑い話ですが

当時は、次の日の朝私の肩が動かなくなり運転するのも辛い状況に

すぐにお墓まいりに行きことなきを得ましたが

不思議な体験でした。

 

奇しくもお盆の真っ只中でみんな怖がっていましたが

私は早朝の海で不思議な光景に出会ったのです。

 

それは、腰まで海に浸かりおもむろに「パンっパンっ!」と柏手を打ち

海に潜って行った初老の男性のこと。

 

それまで、そんな光景を見たこともなく

海に入るのに柏手を打つ人も初めて見ましたので

印象に残っていたのです。

その後、仲間と話をしていたので気がつかなかったのですが

そのおじさんがちゃんと浜に上がったのかどうか……

誰も確認できていないというのも不思議な話で。

 

もしかすると素盞嗚尊が祠を踏み荒らしたことに腹を立て

人の姿になって現れたのかも

 

今となっては何もわからず仕舞いですが

なんとなくその島に行くときは必ずそこへご挨拶したくなるのです。

 

今日も、どこへ行こうかと迷った挙句

美味しいお魚を食べに行こうと選んだのがその島でした。

そして、そこまで行くのなら竜崎温泉に入ってろうということで温泉に浸かり

すぐ近くにある祠へご挨拶して帰って来ました。

 

そして帰る時に気がついたのですが

今日は満月で温泉は潮風呂

満月の日に浄化してもらい、本当にありがたい一日でした。

 

荒ぶる海の神、素盞嗚尊

怒らせると怖いけど

本当はすごく優しい神なのだと感じたのでした。