こんにちは子育て中の視覚障害者、きの子です。
しつこくしつこくIHのお話です(汗)。今回で終わりなのでご容赦を。
私は、システムキッチンに組み込むIH、ビルトインタイプのIHクッキングヒーターを使っています。
5年ほど前、キッチンをリフォームしたタイミングで導入しました(それまでは据え置き型の二口ガステーブルを長年使っていました)。
今回は実際に私がIHクッキングヒーターを選んだときのお話です。
IHクッキングヒーターのメーカーにはパナソニック、日立、三菱などがあり、それぞれに複数のモデルが販売されています。
中には視覚障碍者には使いにくい仕様のモデルもありますので、値段だけで決めずに、実物を触って確認されることをおすすめします。
視覚障碍者にも使いやすく工夫された三菱のビルトインIHはこちら
同じく三菱の据え置きタイプはこちら
リフォーム当時、私は三菱のらく楽アシストシリーズを知らず。
キッチンショールームで展示のあった中から日立製のIHを選びました。
、選んだ決め手は操作ボタンです。
ショールームで触ることができたいくつかのモデルの中で、日立製のものだけが澤って確認できる凹凸のあるボタンを採用していたのです。
選んだというより消去法ですね。
当時のパナソニックのIHは、モデルにもよるかもしれませんがボタンに凹凸のないタッチパネル式で、視覚障碍者にはあまり向いていなさそうでした。
起動ボタンにタッチするとパネル部分にはっきりと表示が現れるので、弱視者にはなんとか使えるかもしれませんが、全盲の人には難しそうです。
シールを貼って目印にするという手もありますが、高温のものが触れるかもしれない場所、また頻繁にごしごしと吹き掃除をする場所にはシールは向かないですよね。
凹凸のあるボタンがついているとはいえ、継ぎ目などはないので掃除にも支障はなく、私はこのモデルを選んでよかったです。
特に意識して選んだわけではないですが、IHの上面(鍋を加熱する面)が真っ黒なのも何気に役に立っています。
キッチンの調理台はステンレスか白に近い色の人工大理石のどちらかであることが多いと思います。そのため白いお皿を置いてもあまり目立ちません。
一方真っ黒なIHの上にお皿を置くとすごく目立つんです。
器に何かを注ぎ入れたい時など、IHの上で作業すると手元が狂いにくくてたすかります。
調べてみたところ、火力が弱めの据え置き型IHなら電気工事なしでも使えるものがあるみたいです。
値段も1万円代からあり、思ったよりリーズナブル。
それに比べるとビルトインIHはリフォーム必須でハードルが高いですかね。
ただ、キッチン丸ごとをリフォームしなくても、今お使いのシステムキッチンのガスコンロが埋め込み式なら、その部分だけをIHに入れ替えることもできるようですよ。
なんにせよ、日常的にお料理したい方ならIHの導入は一度考えてみられてもいいんじゃないかなあ、と思います。
以上でIHの記事を終わります。
我ながら長かった(笑)。
次回からは、実際に調理をするときの工夫などについて書いていこうと思います。