こんにちは子育て中の視覚障害者、きの子です。
視覚障碍者がお料理に挑戦してみたいとき、まず頼りになるのは生活訓練制度ではないでしょうか。
生活訓練というのはその名の通り生活を円滑に行えるようになるための訓練で、食事の仕方や身だしなみの整え方から、白杖をついての歩行、パソコンの使い方まで多岐にわたります。
その中には調理も含まれているので、希望すれば訓練を受けることができますよ。
私は15年ほど前に、白杖の歩行訓練と調理の訓練を自宅で受けました(その他の訓練の経験はありません)。
生活訓練を受ける場合、最寄りのリハビリテーションセンターなどに滞在したり通ったりして訓練する場合と、訓練士の方に自宅まで出張してもらって訓練する場合があります。
施設によって出張指導をしていないこともあるかもしれません。
私が自宅で調理の指導を受けた経験上、こと調理に関しては断然自宅で教えてもらうのがいい!と感じました。
なぜなら視覚障碍者は使い慣れた場所と道具がないとスムーズに調理するのが難しいからです。
料理というのはほぼ自宅でしかしない作業ですし、それなら最初から自宅のキッチンで練習するのが公立いいですよね。
選べるなら出張指導がおすすめです。
私自身、生活訓練の制度のことをちゃんと把握できていないのですが。
どうもお住いの自治体の福祉課または生活訓練を行っている施設に申し込んで利用するようですよ。有料の場合と無料の場合があるそう。
私は訓練を受けたころ東京都に住んでいたので、東京都の盲人福祉協会から訓練士さんを派遣してもらい、10回程度お料理を教えてもらいました。すべて無料だったと思います。
すでに毎日のように料理をしていた私ですが、食材のカットのコツを教えてもらったり、生まれて初めて魚をさばいたり、思い切って揚げ物に挑戦したりと、以前に比べてぐぐーんと料理の幅が広がりました。
お料理ビギナーの方はもちろん、我流でなんとなく料理できちゃってるけど、という方にも調理の訓練は有意義だと思いますよ。