こんにちは子育て中の視覚障害者、きの子です。

食事というのもあまりに日常的過ぎて、自分がどう工夫しているのか改めて考えてみないとわからないものですね。
本当に些細なことばかりで記事にするのもはばかられるんですが。

人に作ってもらったものを食べる場合は、クロックポジションを使って説明してもらうのが分かりやすそうです。
11時の場所にお茶碗、2時のあたりに味噌汁椀、9時のところにお湯のみ、といった具合です。
でも家での食事だと、いちいち面倒でそんなに使わないかなあ、クロックポジション。

大皿料理をきれいに取り分けるのが難しいので、おかずは予め個別によそってある方が食べやすいですね。
私は食事を作る側なので、逆に個別に予想のが面倒で大皿で出しちゃってますが(汗)。
ワンプレートに全部のおかずがのっているのも、何がのっているのか分かっていれば意外と楽な気がします。
何がのっているかわからないワンプレートはかなりの難物ですが(笑)。

お皿は大小問わずフチの立ち上がったものが断然食べやすいですよ。食べこぼしが減ります。

弱視の人なら白い器だけではなくて、黒っぽい色の器を用意しておくと、よそう料理によってコントラストのあるものを使えるので、食べ残ししにくいと思います。
私も弱視時代は色のついたお茶碗を好んで使っていました。

お箸は凹凸や表面のザラザラまたはツルツル感などで、触るだけで他の家族のものと区別できるものが便利です。

コップ、特にグラスはとにかくよく倒すので、割れにくい丈夫なもの、背が低めのものがおすすめです。
有名なのはデュラレックスのもので、強化ガラスのためすごく割れにくいのですが。
割れる時は爆発するように、結構激しく割れるので注意が必要です。

また最近よく使われているステンレス製のタンブラーも視覚障碍者には安全でいいですね。
保温保冷のために使うものですが、落としても倒しても絶対に割れないのはありがたいです。
私もお酒を飲むときはステンレスタンブラー一択です。
酔っぱらうとよく倒すんですよねー(笑)。

工夫というのではないですが、お寿司の折詰や仕出し弁当など何が入っているのかわからないものが外で出てきたときは、とりあえず端から順番に片付けていくようにしています。
好きなものを後にとっておいたりバランスよくあれやこれやつまんだりしたいところですが、あちこちはしを伸ばすと最終的に食べ残してしまったり、食べ散らかして見た目がすごく汚くなってしまうことがあるので。
時によりきれいに食べることを優先する場面もあります。