こ育て中の視覚障碍者、きの子です。
引き続き大学受験について。
センター試験を終えた後、私は2月に私立大学3校と3月に国立大学の二次試験を1回受けました。
今回はその私立大学の試験と、国公立大学の二次試験のお話です。

まず受験する私立大を決めたところで、高校の入試担当の先生と二人で、受験予定の大学を訪問しました。試験を受けるにあたってどんな配慮を希望するか具体的にお願いするためです。
家からかなり遠い大学もありましたが、往復数時間かけて直接伺いましたね。

私立大共通のルールみたいなものはなかったようで。センター試験の対応を例にあげて、こういう配慮をお願いできないか、みたいにこちらから提案したと思います。
どの大学も快く時間延長や別室での受験を認めてくれましたが、延長する時間はそれぞれの大学の判断という感じで。
A大とB大は1.5倍、C大だけなんと2倍の大盤振る舞い!、と対応がまちまちでした。
さすがに2倍はもらいすぎだなー、と気が引けた記憶があります。

国公立大学は全国共通のルールがあったのか、前もっての個別の挨拶には行きませんでした。延長時間もセンター試験と同じだったような…。記憶があいまいですみません。

試験当日は、それぞれの大学で空いている教室に案内されるわけですが。
予めどんな広さの部屋で受験するかは知らされません。
センター試験では一人受験にぴったりのこじんまりした部屋を使わせてもらえましたが、大学によってはそういういい感じの部屋を用意できない場合もあります。
別室受験を希望する受験生を数人一つの部屋にまとめて、ということもありますし、50人ぐらい入れそうな広い教室の真ん中にぽつんと自分一人きりという場合もあります。

ある大学の入試は朝から雪が降る大変寒い日だったのですが。
そんな時に限って別室受験の会場が広々した教室で、そこに受験生は私一人。監督の先生二人と合わせても3人しかいない教室は見るからに寒々しかったです。
さらには各教室の環境を同じにするという理由で暖房の使用は禁止という謎ルールが!
みっちり受験生が入ったほかの教室はともかく、我が教室は人いきれで温まるどころかしんしんと冷えるのみ。
凍えた指に息を吹きかけながら試験を受けました(何時代やろ 笑)。哀れに思った試験監督の先生が自分のカイロを分けてくれたぐらいです。
さすがに寒すぎるというので、午後からは暖房を入れてもらえたので助かりましたが。
あれはつらかったなあ。

ということで、別室受験は環境が予測しにくいので、暑くても寒くても対応できるように予め準備しておいた方がいいかもですね。

以上、25年前の弱視者の受験体験記でした。
なんせ古い話なので、私の記憶があやしい部分もあります。事実と違っていたらすみません。