こそだて中の視覚障碍者、きの子です。
弱視児だった私が、小中学校(盲学校ではない地域の効率学校)時代に授業を受ける際に配慮してもらっていたことは。
1:黒板が見やすい席に固定してもらう
2:チョークの色に配慮してもらう(緑や赤など見えにくい色のチョークは使わないでもらう)
3:黒板が見えなくてもノートがとれるように、読み上げながら黒板に板書してもらう
4:テスト用紙やプリントを拡大コピーしてもらう
これらの配慮は小中学校以降も大学時代まで一貫して先生方にお願いし続けたことです。
どれか一つ欠けても、とても授業について行けなかったと思います。
先生方には感謝しかありません。
個人的に工夫していたことは
1:弱視レンズやルーペ、双眼鏡や単眼鏡などの器具を使う
2:罫線のはっきりしたノートを使う
3:弱視児用の地図帳を使う
あれ?対して工夫してないな(汗)。
ちなみに黒板を見るために使っていた双眼鏡と単眼鏡ですが。
視野の真ん中部分に見えない部分がある中心暗点の私は、双眼鏡よりも単眼鏡が使いやすかったようで、高学年以降は単眼鏡一筋でした。
両眼視が苦手な子には単眼鏡が合っているようですね。
教科書は皆と同じ普通のものを使い、ノートもサイズは普通のものだったので机に顔をくっつけるようにして書き込んでいました。
こういった配慮や工夫のおかげで、勉強にはわりとちゃんとついていけていました。
が、不思議なことに中学2、3年生と学年が上がるにつれ、徐々にテストの点数が下がり始めます。
今までと変わらず授業にはついていけているはずなのになぜ点数だけが下がっていくのか?
これは試験問題の文章量が多くなったことと関係がありました。
文字を読むのに時間がかかる私は、国語や英語など文章量の多い科目では問題を解ききれず、たくさんの問題を残したまま時間オーバーになることが増えて行ったのです。
中学卒業まで定期テストの点数は下がり続けました。
でもこれも我が実力、悔しいけれど仕方がないか、と半ばあきらめていた私。
親も先生たちも、問題用紙の拡大コピー以外にやれることはないよね、残念だけど。という雰囲気でした。
でもやれることはまだあったのです。
続きます!