こんにちは、子育て中の視覚障害しゃ、きの子です。

このブログでは今まで、視覚障害を持ちながらの子育てについてあれこれ書いてきました。
同じような立場で子育てしている方々に、何かしら参考になることがあればと思って書いてきたわけですが。

かつて視覚障害児だった私の経験も、もしかしたら誰かの役に立つのかも?と思い立ちまして。
何回かに分けて、自分の子供時代のお話を書いていくことにしました。

私は現在40代半ば。
その子供時代というとずいぶん昔のことで、今とは学校の対応も情報のとりやすさも格段に違うと思います。
それでも弱視者の不安定でどっちつかずな心持や、適切な対応で実力が発揮されるようになる喜びなど、現在の視覚障害を持つ子供たちにも共通する部分があると思うので。
いままさに視覚障害児の子育て真っただ中の親御さんが、お子さんの気持ちや立場を理解するちょっとした助けになればいいなと思います。

ちなみに私は小学校低学年ぐらいから視力が落ち始め、小・中・高校・大学時代を弱視者として過ごしました。
弱視時代は白杖を持たず、ヘルパーも使わず、不自由なく一人暮らしをして、旅行もなんとか一人で行ったりしていましたね。
今よりずっと自由に活動できていた半面、見えないことに気づいてもらえなくて気まずい思いをしたり、助けてほしい時に空気を読んで言い出せなかったり、「私って堂々と障碍者って言っていいのかな?」という謎の後ろめたさを持っていたり(笑)。
色々複雑でした。
全盲に近くなってからの方が、心境としてはシンプルです。

改めて思い出すと、突っ込みどころ満載の子供時代。
教えてあげたいことが山ほどあります。
でもでもすごく楽しかった。
友達の顔が見分けられなくても、バスケのボールが顔面に当たっても、自転車で水たまりに突っ込んでこけても、おおむねハッピー。
見えにくくたって、毎日は素敵に過ごせます。

困ったこと、しんどかったことをたくさん書くことになるかもしれませんが。
基本的にはのほほんと楽しい子供時代だったという前提でお読みいただければうれしいです。