以前、10年以上前にもガイドヘルパーやホームヘルパーのことを記事にしました。
あの頃から制度ががらりと変わったということはなく、利用のための手続きなども同じようなものだと思います。
が、個人的には子供が乳幼児から小中学生になり、ヘルパーさんにお願いすることの内容も徐々に変化してきました。
また、長年ヘルパーを利用する中でわかってきたこともあるので、何回かにわけてまとめてみたいと思います。
まずは子連れでのガイドヘルパー利用について。
以前の記事でも書いたように、ガイドヘルパーに子守をさせることは原則できません。これはどの事業所でも言われることだと思います。
ただ、実際の運用は事業所によってまったく違うんです。
だから現在使っている事業所が不親切でとても子連れ外出ができないと困っているなら、ぜひ別の事業所を試してみていただきたいです。
私はガイドヘルパーだけで3箇所の事業所を使いましたが、それぞれ対応は異なりました。
厳しい事業所ではベビーカーを押すのはNG、子供とヘルパーが手をつなぐのもNG、お子さんは必ず抱っこかおんぶしてください、と。
これでは二人以上の子供を連れての外出は実質不可能になります。
同じようなルールの厳しい事業所をを使っていた友人は、せっかく保育園の送迎にヘルパーの付き添いをお願いしたのに。
利用者である自分の隣から一切離れず、横道にそれようとする子供を止めようともしてくれない。
危険の多い同中だからとわざわざヘルパーを頼んだのに、何のためにお金を払っているのかと、すぐに利用をやめてしまいました。
対して私が保育園の送迎をお願いしていたヘルパーさんたちは、雪道で一緒にそりを引っ張ってくれ、ベビーカーを一緒に押してくれ、道に飛び出した子供を捕まえたり、子供の手を引いてくれたり。ぐずる子供を抱っこしてくれた人もいました。
我々視覚障碍者母は、一人での外出なら必要ないガイドヘルパーを、子連れだからとお願いしていることも多いのです。
子守を丸投げするつもりは毛頭ありませんが、子供の存在をまったく考慮に入れてくれない事業所では利用する意味がないのも確かです。
同じ地域でも、別の事業所に変えることで対応が全く違うこともあります。
ガイドヘルパーだけで複数の事業所に登録することはできるので、気軽に試してみるのもいいと思います。
ちなみに我が家ではこの数年で子連れでの外出時にガイドヘルパーを依頼することがなくなりました。
子供が小学校高学年ぐらいになると、ガイドヘルパーを利用しなくても母子のみでの外出が簡単になります。
念のために言っておきますが、子供をガイドヘルパーがわりに使っているという意味ではないですよ(汗)。
これまでガイドヘルパーに頼るしかなかった子供のための通院、子供を連れての買い物、レジャーなどを母子だけで乗り切れるようになったという意味です。
高学年にもなれば漢字もある程度読めるようになり、案内図などの見方もわかってきます。大人の判断力と子供の目がタッグを組めば、電車の乗り換えも大学病院の受診もどーんと来いです。
では、最近の私が何にガイドヘルパーを使っているかというと。
自分のための病院受診、自分のための買い物、子供会、自治会、PTAなどの活動のための外出など。
そして一番多いのは学校の参観日や行事の付き添いです。
相変わらず子供関係のイベントの利用が一番多いですね。
こちらとしてはせっかくヘルパーさんと参観日に来ているのだから、わが子をガン見していただいた上で子供の様子をあますところなく実況していただきたいのですが、こと細かく子供の動きや表情を説明するのに遠慮があるのか、説明が控えめなヘルパーさんが多い印象です。
「よそ見してます!」とか「鉛筆なめてます!」とか、「鼻ほじってます!とか」報告するのは気が引けるんでしょうか(笑)。
以下、2010年に書いた記事です。
★ホームヘルパー
https://ameblo.jp/challenge-blind/entry-12811114068.html
★ガイドヘルパー
https://ameblo.jp/challenge-blind/entry-12811114065.html