保育園の保護者会に立候補しました

数年前、担任の先生に勧められて保育園の保護者会役員に立候補しました。
ただ他の方と同じようには役員の仕事を担えないかもしれないという心配があり、また他の役員さんの負担が増えるのも申し訳ないですし、結局役員の定員にプラスアルファとして加わることになりました。

私が担当したのは主に議事録の作成で、その他のことは本当にお手伝い程度のことしかできなかったので、保護者会活動に貢献できたとはとても言えないです。

でも私にとってはすごく意義のある経験でした。
一つには保育園での様々な活動の様子を身近に知れたこと。
もう一つは他のお母さんたちと知り合いになれたことです。

うちの保育園では保護者会の主催で年に数回、音楽や演劇、工作などのイベントを行っており、子供たちはそれを楽しんでいたのですが。
写真が見られない私はお知らせのお手紙を読む程度で、イベントの内容も子供たちの様子も何もわからず、なんとなく日々が過ぎて終わっていくだけでした。

でも役員として運営側に立ってみると、どこのどんな団体にいくらで何を依頼し、子供たちの反応はどうなのか、つぶさに知ることができます。
また先生方のこと、子供たちの人間関係、他の保護者の噂話など、雑談の中で仕入れられる情報もたくさんありました。

役員さんたちが一生懸命頭をひねってイベントを企画したり、記念品を選んだりする様子を見られたおかげで、それまでぼんやりしていた、保育園のそれぞれの行事や活動の輪郭がはっきりとした気がします。


保育園は一般に幼稚園に比べて保護者の横のつながりが薄い傾向にあります。
うちの保育園では保護者が全員で協力して何かをするというような機械は全くなく、社交性の低い私の場合、子供を送迎しているだけでは、何年保育園に通っても知り合いは一人もできなかったと思います。

そういう意味で保護者会の役員に参加できたのはラッキーでした。
一緒に役員をしたからと言ってメンバー全員とごく親しい間柄になれるとは限りません。
それでも一念間活動を共にすれば、お母さん方の名前と声が一致して、人となりもある程度わかってきます。

引っ越ししてきて友達どころか知り合いが一人もいない状態だったこともあり、挨拶以上の雑談をできる相手が数人できたというだけのことで、大きな安心感を得られました。
大げさな言い方になりますが、この土地に少しは根をはれたような気がしたものです。

見知らぬ人たちの中に飛び込み、慣れない場所で慣れないことをして、気を使ったり緊張したり、正直ちょっと嫌な思いをしたこともありましたが、それでもなお得るものの方が多い役員活動でした。