こんにちは子育て中の視覚障害者、きの子です。

以前の記事にも書きましたが、私は子供時代は軽度から中程度の弱視だったため、なんとか工夫して地域の学校の普通学級で学習していました。点字に触れたことはなく、必要も感じていませんでした。
大人になってからも読み書きはパソコンに音声化ソフトを入れて使えばいいし、読書も耳からで十分楽しめていたので、点字とは一生関わらずに終わりそうだなーと思っていました。
中途視覚障害の方の多くも似たような感覚かもしれませんね。

■点字との出会い
そんな中、30歳を過ぎたころ最初の子供を妊娠し、いったん仕事を辞めたことで出産までの数か月にぽっかり暇な時間ができてしまいました。学校にも行かず、仕事もしていない、まさにニート状態。
そこでふと思い立って点字を勉強してみよう!となったわけです。

その頃はたまたま大都市圏に住んでいたので、地下鉄で数駅の公民館的なところで月に2回ほど点字教室が開かれていました。視覚障碍者を対象とした教室で、教えてくれる先生も視覚障碍者の方でした。加えて点訳ボランティアグループの方もお手伝いしてくれていたように思います。
ちなみにその点字教室の情報は、その地区の社会福祉協議会に聞いたのだったか、最寄りの点字図書館に尋ねたのだったか…、記憶があいまいですみません。

次に引っ越した土地もその地域の中核都市だったので、同じように不便なく点字講習を受けることができました。
10人から20人程度の視覚障碍者の受講生の方が定期的に集まるので、交流の場にもなっていたように思います。楽しかったなー。

■現在のきの子の点字学習の状況
これが恵まれた環境だったのだと気づいたのは、現在住んでいる地方都市の郊外に引っ越したときでした。
私の知る限り、県内に点字講習会が開かれている場所は2箇所ありますが、両方とも往復3時間前後もかかる遠方で、子育てしながら定期的に通い続けるのはちょっとしんどい。
ということで、現在はご近所の点訳サークルの方にご行為で自宅に通って来ていただいています。
ただその方は点字を視覚障碍者に教えた経験のない方なので、点字を教わるというよりも私の点字触読の時間にお付き合いいただいている、という感じですね。
もちろんそれだけでとーってもありがたいです。

■点字の練習に適した本って?
点字入門書を一通り習ったのち。
自主練習用として点字の本を印刷してもらい、何冊か読んできましたが。
初心者の練習に向いている本がだんだんわかってきました。
文体がやさしくシンプルで、一つの分が短いもの、話が込み入っていなくて理解しやすいものがおすすめです。
児童文学や子供向けノンフィクション、軽くて短いエッセイ、小説ならショートショートや短編集、。
そういうものの中から、自分が興味が持てるものを吟味して読んでいます。
やっぱり面白いものの方が楽しく練習できますもんね。

ちなみにこれは失敗だったな、というのは短歌集です。
一つの分が短いし、味わって読むならゆっくりでもいいし、と選んだのですが。
豊後町の言い回しや難解な語句、意表を突く表現のオンパレードで、初心者には大変読みづらいものでした。反省。


■中年でも点字は上達するのか?
ということで、現在の私は週に数日寝る前に数ページ食毒、月に2回ほど1時間以上がっつり食毒、という生活です。
5年ぐらいは続けているかな。
このぐらいの練習ペースでは、メキメキ上達!とはいきません。
でも着実に読めるようになっているな、という実感はあります。5年前に比べれば、確実にスピードが上がっているんです。
40歳を過ぎてもちゃんと自分の成長を感じられるって嬉しいことですね。

ではでは。
次回は点字の一般的な習い方について書いていこうと思います。