ほんとにあった!呪いのビデオ 51 感想

どうも。

少し間が空いてしまったのですが、

前回に続きのホラーレビューです。

この記事でまたしばらく浮上は無くなる

と思われるので、前もって言っときます。

前回の記事の最後で、

観たい映像がある云々を言いましたが、

まさしくその映像しかり…

思わぬ棚から牡丹餅な映像もあって。

借りる時にその辺をよく見ずに借りた

ので、本当に偶然でした。

それらも好きな映像だったので、

端的ではありますが感想の方をば。

※なお、今回も見出しとかデザイン

は用いて無いのでご了承下さい。

①夜警　★★★★★

私がこの巻で観たかった映像です。

地上波でも放送された事はあった

映像なのですが、心霊番組が減ったり

しているせいであまり見かけないのが

難点ではありましたが、

ようやく再び観る事ができました。

心霊スポットを巡っていた若者たちが

車でトンネル内を走行中、

撮影者のみが窓の外に立ち尽くしていた

警備員だか警察だかの存在に気づきます。

実際、警備員が立っていたりする事も

考えられなくはないシチュエーション

ですけども…

一車線のトンネル内で工事が行われている

様子もなく。

車を止めさせ来た道を映すも、すでに

警備員の姿は見当たらなくなっています。

同乗者は見てすらいない状況で、

お互いに困惑しあう若者たち。

腑に落ちない撮影者はカメラを

赤外線モードに切り替えます。

そして前方にカメラを向けると、

画角の右の方から凄まじい雄たけびと

共に何者かが突っ込んできます。

突っ込んでくる何者かは、

まるで撮影者だけが目にした警備員の

ような姿をしており、

凄まじい形相で迫ってきます。

初見の時も絶大なインパクトでしたが、

何度見てもこの映像はゾクゾクします。

姿をハッキリ捉えてしまい、一刻も早く

車を出させようとする撮影者と、

いまだ何も見ておらず隣で焦る撮影者を

横目に困惑し続ける同乗者たちの温度差も

相まって、「本物」っぽさが強いです。

ただこの際、本物かヤラセかどうか…

は重要では無く、

映像自体のインパクトは後にも先にも

これほどまでに強く残り続ける映像は

他に観た事がありません。

過去に霊と思われる存在がカメラに

迫ってくる映像は何本も観ましたが、

ここまで走るという概念を感じられる

程の疾走感と、何かを訴えかけるような

雄たけびは唯一無二だと思います。

それこそ過去に「ほん呪」であった

「疾走」エピソードでも

首のない何者かが迫ってくる…なんてのも

ありましたが、

あの映像だと雄たけびのような声は

赤ん坊のような泣き声に近く、

霊のビジュアルも顔が無かったり。

比べようがない部分も多いですが、

警備員の立ち尽くす様子、ビジュアル、

撮影者の反応、同乗者の反応、雄たけび、

シチュエーション、斬新なインパクト。

どれを取っても最高の映像だと思います。

②悪戯　★★

撮影者は住んでる部屋の前に

ゴミを置かれるらしく、

居ても立っても居られず、

友人とともに置いた犯人を突き止めます。

そういう事実が無ければ最早ただただ

イジメてるようにしか見えない映像で、

黙りこく犯人を何度か映して行くと、

犯人の首元に黒い髪のようなモノが

映ったり、

腰あたりには女の顔がヌルっと出てきます。

髪はリプレイしてようやく分かるレベルで、

顔はギョロ目で結構良いビジュアルです。

③空中楼閣　★★★★

この映像も私的に結構好きな映像です。

投稿者は友人たちと貸別荘に泊まったそうで、

そこに思い出帳なるノートがあったそう。

そのノートに「ユウレイ　イル　バショ」

と子供の字で書かれているのを発見し、

地図もあった事からその場所に行ったそう。

貸別荘からほど近い森林での映像で、

ふと友人が何かが光ったと言い出します。

撮影者も遠く広がる森林の方を映すと、

空よりは低いものの、森林の高い位置に

何かが明滅しているのが映ります。

その光は次第に窓枠のようになり、

明滅を繰り返す中で子供と大人の

影らしきモノが映ります。

子供の影はコチラに手を振っている

ようにしっかり見えますし、

窓際に立っている様子も伝わり、

また森林の雑木林の中に現れた窓という

斬新なシチュエーションもかなり

好印象というか、好きです。

後の検証で、映像内に現れた窓枠の位置は

雑木林内に高層ビルでも建ってない限り

絶対に無理な位置だったなどの検証もあり、

ますます不思議を呼ぶ映像でした。

何やら事件があったなどの話もありましたが、

関係あるかどうか分かる事の方が

少ないので、あまり気にしてません。

④むげねぇ　★

廃墟めぐりが趣味だという投稿者が

とある廃墟で撮影した映像で、

中の一室を映した時、半透明な女性が

映り、むげねぇ…と声が収録されます。

むげねぇ…大分の方言らしく、

かわいそうという意味合いがあるそう。

女性がかわいそうなのか、何に対して

むげねぇだったのかがイマイチ

分かりにくかったです。

⑤溶怪　前編　★★★

投稿者は酔い倒れるほどに飲み、

その日見知らぬ女性とラブホテルに

行ったそう。

その時の事を全く覚えていない投稿者

でしたが、その時着ていたスーツに

ラブホテルのライターが入っており、

行ったことは事実だったようで。

加えて、携帯に見知らぬ映像も

入っていたそうで、それが今回の映像。

まず映像のノッケから見てくれが不気味な

女がアップで映っています。

人形が横たわっているとも言い難く、

淡白で栄養失調のような女性っぽい…

ようにも見えますし、何とも形容しがたい

ビジュアルです。

そんなハナから不気味な女性の顔が

徐々に溶けていく様子が見られます。

正直溶けて無くても不気味ですし、

生気を感じないビジュアルは結構〇。

⑥監視カメラ「古本屋」★★

古本屋の入り口を２か所で映した映像。

時間経過で切り替わる映像で、

足が無い和服姿の女性が後ろ歩きで

ご来店されます。(足は無いけど)

映像が切り替わると、違うカメラの

画角にも関わらず、再び女性の背面が

映ります。

三度映像が切り替わるものの、

映るのは女性の背面ばかり。

やがて普通の客が来店すると、女性は

消えてしまいます。

雰囲気は結構不気味な感じなんですが、

古本屋と和服の女性というミスマッチ感

があったり、入ってきた後はただ

立ち尽くすだけだったので、映像として

インパクトはやや薄めです。

ただまぁ、どうしても映せない形相なのか

という憶測だったり、古本屋がかつて

その女性にまつわる場所だったのか…

などの憶測を立てるのは面白いですね。

⑦ベッドの下

　開かずの部屋　★★★

投稿者の女性は住む部屋からの怪音が

気になるようで、何かが這いずるような

音がするという。

そこでベッドの下にカメラを仕掛けたそう。

すると、床と物陰の隙間から黒いモヤが

這いずってきます。

すぐに消えたかと思うと、画角右上から

黒いモヤが出てきて、そのモヤが

男の顔のようになり、カメラを睨み…

カメラがガタっと倒れます。

倒れる様子だったり、モヤの雰囲気も

結構良い感じで、割と不気味な気がします。

投稿者の隣室は所謂、開かずの部屋らしく、

入居者はずっと居ないそう。

だったら床じゃなくて隣から怪音がする

とかの方が良いのでは…なんてヤボな

事は心にしまっておきます。

⑧溶怪　後編　★

長いので割愛しますと(おい)、

投稿者の動向が気になった取材班は

投稿者をビジネスホテルに缶詰にし、

監視カメラで見張るようにします。

しかしその途中、スタッフの菊池の

甘えた油断のせいで投稿者を

逃がしてしまいます。

そのせいで菊池は修行に出ると言い、

ほん呪から一時身を引くことに。

…じゃなくて、肝心の霊さんは

投稿者が見張るスタッフの部屋を

訪れた時、背後の廊下に立ち尽くす

女性が映るというもの。

その直前、監視カメラに映っていた

投稿者は誰も居ないはずの部屋の中で

何かに頷く様子が映っていました。

まさかコレは投稿者に取り憑いている

怨念の仕業とでも言うのだろうか…。

いや、分からない。

総評

今回の５１巻、「夜警」が観たくて借りただけだったんですが、思わぬ副産物として「空中楼閣」だったり他の映像もレベルが高いモノばかりで本当に楽しめました。

夜警も空中楼閣も記憶の中でインパクト強めに残っている映像なんですが、互いに映像のベクトルが全然違うんですよね。

総合的に見てみれば夜警の方は「ほん呪」シリーズにおいて５指に入る映像かなぁと自負しています。

空中楼閣の方は直接的な怖さこそないものの、森林内に現れた明滅が窓のようになる斬新なインパクトだったり、シチュエーションも自然というか。

また夜警の話に戻ってしまいますが。

映像内で投稿者たちは心霊スポット巡りをしていて、違うスポットに向かう途中であの映像が撮られたと補足があり。

警備員と聞くと交通整備とかで道路に立ってるという印象がありますし、あのトンネルで警備員の霊に遭遇してしまったと考えるのが自然な感じもしますし、別のスポットから引き連れてきてしまったと考えられなくも無いですが、それならわざわざ出すのを警備員にする必要は無かったと思いますし…。

仮にあの警備員とは違う何者かを既に引き連れてきてしまったのなら、それを映像で出せばいいし、その何者かに引き寄せられてトンネルに彷徨う者が現れたと考えられなくも無い…と、色々な考えができるのがこの映像の面白みの１つだとも思います。

自分でもよく分からない事を言ってますが、要するに映像が駄作なら心霊スポット先で適当に霊を出して終わらせたり、車内で変な事が起きたりで終わらせるトコロを、わざわざ次のスポットに行く途中で霊現象を起こすようにするセンスしかり、その出す対象をトンネル内にして警備員にするというセンスしかり。

肝心の警備員にあの疾走感と雄たけびを持たせて映像のインパクトを強めたセンス。

ド三流なホラー好きからしてみれば、後にも先にもココまで総合的に良い映像は無いようにも思います。

前回の記事にあった「邪願」のようなビックリ系のインパクトとしてだったら今までにも何本か記憶に残る映像はありますが、霊が叫びながらカメラに迫ってきて、その対象を捉えた撮影者の完璧なまでの反応を綺麗に収めてある映像って本当に貴重だと思います。

あとは地味に周りに居た同乗者たちの困惑さも映像内で起こった事のヤバさを掻き立てている気もしますし、やはりこの映像は間違いなく・限りなくガチで良い映像だと思います。

メタい話で、仮に全てが嘘というか、演技で何もかも構成されてるとしましょう。

※むしろ私は最初っからそういうテイで心霊映像を見てますし楽しんでるのでアレですが…。

逆にあの映像が全て演技や演出だとしたら、それはそれでかなりレベルが高いのも間違いないでしょう。

ド三流とは言え今までに何度も大根役者だったり嘘くさい映像を見てきた手前、夜警にはそういう演技臭さはあまり感じないと言いますかね。

まぁ、無意識のうちにどこか贔屓してる部分はあるのかもしれませんが、プロの演者だとしたら演技は演技として完璧に演じ切るとは思います。

でも、途中途中のドモり方やカメラを投げ飛ばしそうになるほどの驚き方…まぁ、それくらいですけど、そこまで演技するかなぁと勝手なメタい考察。

個人的に気になったのは、なぜ撮影者は赤外線モードにしたのか…という部分は気になるトコロ。

拙い考えですが、１回目に警備員を抜き去った時、通常撮影モードのカメラ越しで姿を確認し、その後で来た道を再びカメラ越し・肉眼で確認しても姿が居なかった事で見間違えたのかもしれないとなり、無意識にモードを変えたのかもしれませんが、変えて間もなく警備員が前方から突っ込んでくるワケです。

だいたいは赤外線モードにした後で警備員が居た位置にカメラを戻して、そこでようやく姿が映ってやっぱ居るよ！となっても良いトコロを、赤外線モードにした瞬間に前方から突っ込んで来るという不意打ちを食らわせるというセンスも改めてスゴい…のかやはり本当にガチなのかというトコロ。

パターンとしては車から降りて確認しに行くとか、確認して何も居らず戻る途中で突っ込んでくるとか、車に何かが乗っているとか…やりクチは色々あったとは思いますね。

ただまぁ、無意識に変えたと言えばソレまでで、なぜ赤外線モードにしたのかという点や抜き去った存在が、突っ込んで来た存在と同じだとしたら、なぜ後ろからではなく前方からだったのか…などの掘り返すだけ無駄な事はコレ以上考えず、この映像はコレで完成されているモノだと言い聞かせてシメようと思います。

そんな感じで、この５１巻は非常に楽しめる１本となってますので、気になった方はぜひ見てみてください。

最初に述べた通りまたしばらくは浮上・更新しないと思うので、またゲリラ的に現れたらよろしくお願いします。

とは言っても、最近古めの「ほん呪」を借りてきてるので、レビューしたいモノがあったらまた現れようと思います。

それでは、お疲れ様でした。

ノ

ほんとにあった!呪いのビデオ 42 感想

どうも。

約2か月ぶりの更新となります。

お久しぶりです。

今回はゲリラ的な更新になります。

タイトルにある通り、ホラーレビューです。

本当はレビューするつもりは無かった…

のですが、何となくで今に至ります。

何となくとは言ったものの。

いつも行ってる店舗とは別のTSUTAYA

に行きまして、そこでまた５本レンタル

してきた感じです。

ただ、今回の記事と次回の記事の２本のみ

更新するつもりで、今回はそのうちの１本。

ホラー金字塔の「ほん呪」４２巻です。

その店舗は「ほん呪」も割と豊富で、

少し古めのもあって結構良いです。

その中で、観たい投稿映像が収録されている

２本を借りてきたというワケです。

前置きも何なので、４２巻のレビューに

移りましょう。

※なお、今回は見出しとかデザイン

は用いて無いのでご了承下さい。

※あと、前述したように本来レビューする

つもりは無かったので、いつも以上に

端的なレビューとなっております。

①大震災　★

２０１１年の東日本大震災の時の映像。

地震があった直後のようで、

街中は荒れ果て、人々は唖然と

している様子でした。

カメラが果ての空を一瞬映した時、

その空に骸骨と思しきモノが映ります。

雲に同化するように真っ白な骸骨で、

本当に一瞬すぎたので微妙でした。

とはいえ、災害の後での映像なので、

何となく本物っぽい感じがあったのも

否めませんね。

②母の思い　★

けっこう古めの映像で、撮影者と

母親が観光地で撮ったと思われる映像。

母親を映した時、画面がガタガタと

ループしたかのようになり、

映る母親の頭部がガタガタと動き、

何かを呟いているように見えます。

ビデオ内ではサヨナラと呟いている

ように見えると見解がありましたが、

正直それは分かりませんでした。

ほん呪では珍しいタイプの映像でしたが、

怖いという程のインパクトは無かったです。

③沈める者　★

８ミリフィルムの映像で、

海で遊ぶ家族？を映した映像。

概要は忘れてしまいましたが、

映像では巨大な女の影が

水面に映されたかのように映り、

けっこう良い睨みを利かせて

消えるという感じです。

おあつらえ向きかのように

女の影は赤く縁どられていたので、

何となく危険感があるような演出

だったのかもしれませんし、

はたまたマジの映像だったのか…。

８ミリフィルムと聞くと、

編集しにくいだろうし本物っぽい

印象は受けますが、あれだけバッチリと

映されてると、どうなのかなぁ？

と思ってしまいますね。

④追跡録　前編　★

取材ドキュメンタリー映像で、

スタッフの菊池が失踪した云々の

割と長い下りのドキュメンタリーです。

本当に長いし細々とメモしなかった

ので、本当に申し訳ないのですが

割愛させていただきます。

⑤霊園　★★★

霊園で若者３人が肝試ししている映像。

けっこう荒れ果てている霊園で、

雰囲気は出ていて良い感じです。

というか、私は心霊スポットとか

絶対に行きたくない人なので、

複数人とは言え行って撮影するなど

できないですがね。

だのに良い感じだとか評価するのは

少々なんだコイツ感はありますが…。

１つの墓を映した時、その墓石から

かすかに手のようなモノが映ります。

リプレイでも分かりにくい程に

小さいし一瞬ですが、堂々と「手」！

と映されるよりは本物っぽいですね。

手に気づかず２回ほど墓石と友人を

交互に映して行くと、友人の背後から

ニュッと女と思しき顔が出てきます。

流石にコレには気づいて、なかなか良い

悲鳴と疾走をかます撮影者。

その後の友人の反応も、打ち合わせしてたと

仮定してもなかなか良い反応でした。

霊のビジュアルも良いですし、

場所の雰囲気、撮影者たちの反応など、

総合的に良い映像だと思います。

TVでも何度か観た事がある映像なので、

それなりに有名なのかも知れません。

⑥腹切りやぐら　★★★

投稿者が友人２人と遊びに行った時に

撮影したのが今回の映像。

腹切りやぐらという場所？があるそうで、

多くの卒塔婆があるやぐらで参拝しようと

すると、映像に不可解なノイズが走り、

卒塔婆の奥から赤い顔が覗き込みます。

霊自体のビジュアルは割と普通で

ノイズなんかも普遍的な映像なんですが、

卒塔婆に隠れる時の隠れ方が、

出てきた状態のままホバー移動する

ワケでもなく、本当に覗くのを止めて

顔を背ける感じが伝わってくる隠れ方で、

良いセンスだなと思いました。

顔の角度を感じられる映像というか、

適当なモノなら張り付けた状態で

あとは卒塔婆の方にスライドさせるだけ

って感じだとは思いますが、

この映像は３人の方を覗き込み、

確認し終えてクルリと向きを変える…

ような動きを感じられたので、

評価を高めにしました。

⑦監視カメラ「病院」★

病院内の定点カメラの映像。

転々とカメラが切り替わる中で、

階段を映した時、不可解に

カメラが割れる様子が映ります。

再び階段が映されると、

階段上から半透明の足のみが降りてくる

という感じの映像。

怖くは…無いですが、

病院は相変わらず怖い印象があって

お世話になりたくは無いなと

改めて思いました。

(絶賛 蓄膿症・蕁麻疹継続中)

⑧邪願　★★★★

当巻で私が１番見たかった映像。

と言うより、TSUTAYAで借りる前、

この映像が観たいから何巻に収録されてる

んだろうと調べて、この巻に至りました。

カップルが都内の神社に行った時の映像。

お参りし終えて、絵馬が飾られた場所に

行くと、祈願する絵馬の中に不可解な

絵馬が飾られており、その絵馬を映すと

背後の隙間から紫色の顔面が降りてきて、

カメラを睨みつけます。

当然ながら撮影者は気づいてカメラを下に

下ろしますが、見えていない彼女は

そんな撮影者に声をかけ続けますが、

終始無言のまま映像は終わります。

元より顔面が降ってくるという

ビックリ系としてのインパクトが

私の中でずっと記憶に残り続けていて、

実際観た事があったのも１～２回しか

無かったので、今回改めて観れたという

嬉しさはあったんですが、

じっくり見てみると確かに紫色の顔面では

あるんですが、着色した人間の顔だなぁ

と少し冷静になってしまいました。

しかし、その絵馬を飾りに来た人間が

映像内に出てきたとすると、

その顔面は生霊だし、それならば映った顔が

ただの人間っぽいという事にも

納得がいく…という点。

「正彦シネ」と書かれた絵馬を

公衆の場に飾るくらいなので、よほどの怨念

が込められている…

と考えればある意味ゾッとしますね。

神社という神聖な地でそういう演出にしようと

打ち合わせして撮った映像だとしても、

そういう事を平気でやろうとする人間性にも

首をかしげざるを得ませんし、

総合的に見てかなり怖い映像だと思います。

⑨追跡録　後編　★　　

前編の続きで割愛です。

退行催眠療法なるモノをしている映像がある

んですが、

黒い女の影が映るだけなので

正直ビミョーです。

見どころとしては、ほん呪スタッフの

岩澤さんが強がりながらもビビってるﾄｺﾛが

好きです。

次巻の４３では殴られて血を出している

シーンもあるっぽかったですが、

借りて無いので続かないです。

総評

今回、「邪願」が観たくて借りてきたんですが、前述したように観た回数が少なかったにも関わらず記憶に鮮明に焼き付いている映像の１つで、実際やっぱりゾクゾクするこの感覚は、なんとも表現しがたい気持ちよさがありますね。

久しぶりに見てみて、張り付け感があるなぁとか思いつつも、でも実際に生霊としてだったら生きてる人間の怨念なんだし張り付け感のある顔面でも納得いくなぁ…と思ったりしたのが個人的に感慨深かった(?)です。

初見でのインパクトというのは強いもので、まさか絵馬の隙間から顔面が降ってくるなんて思わないですし、実際降ってきてカメラの位置でピタッと止まるあのビジュアルですから、初見であの映像を見て、何らかの感想が出る方が普通だと思いますね。

くだらないだとか、偽物だとか言う人も当然居るでしょうし、そういう方には言ってもムダでしょうが、今回の私のように張り付け感があって…でも楽しい映像だ云々で終わらせようとした時にあの顔面が生霊で、だとすると映った顔面がただの人間にしか見えないのは当然かもしれない点や…そもそも絵馬を飾っているんだから、生きてる人間なのかそれとも、もうこの世に居ない人間の絵馬に宿った怨念が幸せそうなカップルの前に現れたのかも…

なんて考えを張り巡らせて楽しむのも一興な気がします。

その邪願しかり、ついで感があった他のエピソードもなかなかレベルの高いモノが複数あったりしたので、棚から牡丹餅な思わぬラッキーもあるんだなぁと思いました。

全部見た限り、いくつか個々のエピソードはどこかしらで観た事があった感じはありましたが、ほん呪４２巻自体を借りたことは記憶になかったので、本当に楽しい１巻でした。

という感じで、また近いうちに残りの1本もレビューしていこうと思います。

次回の巻にも、私がずっと見たかったエピソードが収録されているので、すごく楽しみです。

それでは、お疲れ様でした。

ノ

呪われた心霊映像XXX_NEO16 感想

どうも。

まず内容に入る前に1点。

前回の記事を見直して、デザインを使用してのテキストを入力してみて良い感じに入力できてるな～と思っていたら、

改行とかで１文字だけが違う行になってたりで見にくい部分がありました。

正直どこの部分で区切られて改行されてるのかとかツブサに確認してるワケじゃなくて、文字を打ち込んで誤字が無いかどうかくらいしか確認せずに投稿してるので、文章が見にくい等はご了承ください。

で、肝心の内容は２０２３年一発目のホラーレビューの最後を飾る金字塔シリーズ「XXX」です。

毎回レンタルしてきた時、最後に観るシリーズにしていて、毎回その期待を裏切らないクオリティで満足できてたので、今回の新作もソレを期待していました。

ひとまず、エピソードごとの感想へ。

  ①センチメンタル・ジャーニー　★

投稿者の恋人は突然自殺したそう。

思い当たる節は無かったそうで、

恋人(以下：アコ)の葬式で、アコの両親から

アコが使っていたスマホを預かります。

そこには自殺する前、海沿いの街へ

旅行している時の写真があったそうで。

駅、神社、海、洞窟へと転々と移動しており、

GPSの位置情報でソレらの場所も特定

できていたようです。

投稿者は自殺の原因が分かるかもしれない

とソレらの場所を訪れます。

最終的に岬の自然公園内の洞窟内で

撮られたとされる写真で

内部から外を写した連続写真があります。

が、その連写にはGPSによる位置情報が

記載されていなかったそう。

連続写真には奥に異様な形をした鳥居と、

なぜかカメラに映るアコらしき後ろ姿。

では、誰がこの写真を撮ったのかという点で

１つの謎が生まれます。

ちなみに異様な形の鳥居に関しては、

鳥居の上に鳥居が立っているという

「二重鳥居」とも呼べるモノ。

コレに関しては後のエピソードにて。

結局、投稿者は何も掴めないまま

洞窟ちかくのホテルで休んでいたそう。

すると部屋でラップ音が鳴り始め、

あわててカメラを回し始めます。

結構ラップ音も大きいですし、

何より投稿者のビビリっぷりが良いです。

ラップ音のみならず、ポルターガイストや

明かりの明滅など、怪現象が多発しますが、

最後には部屋の内線が鳴り、電話越しに

アコらしき声が聞こえます。

外に来て・・・という声を聞き、

投稿者はホテルを飛び出ていくと、

道の奥でアコらしき人物の後ろ姿が見えます。

その影を追っていくんですが、

気づけば急に夜になっていたりと、

変化は急でしたね。

結局、昼間に訪れていた洞窟まで来てしまい、

そこでもアコの後ろ姿を追いかけます。

まぁ、アコの後ろ姿はコピペ感満載ですし、

途中歩き方がグイっと動いてたりで

合成っぽさは否めませんね。

洞窟を進むとカメラライトが消え、

暗い中で洞窟を進む投稿者。

すると急に目の前が明るくなり、

カメラを向けると目前に広がっていたのは

連続写真で見たあの光景。

奥に二重鳥居が見えたかと思うと、

洞窟の天井から何者かがグチョグチョと

近づいてきます。

見るからにアコでは無いバケモノでしたが、

リプレイでもイマイチ何なのか分かりにくい

物体としか言えませんでした。

それで終わったかと思ったら、

実は投稿者が各所を回った時の映像に

アコらしき人物やら体の一部が映りこんでた

みたいです。

コレに関しては巻き戻して観て無いので

アレですが、普通に映ってたみたいです。

私は全く気づきませんでした。

後日、その事を投稿者に電話で伝えると、

何やらインタビューの時とは違い

声色が明るくなっている投稿者。

インタビューの時はボソボソ喋っていて、

明らかに様子が変わっている感じでした。

すると投稿者は今アコと一緒に居る、と

意味不明な事を言い出します。

電話が変わり、女の声で「お久しぶりです」と

聞こえたかと思うと、電話が切れてしまいます。

そもそも調査班とアコは会ってないので、

お久しぶりもクソも無いというワケで。

後の調査にて、投稿者たちが訪れていた洞窟には

伝説があったそう。

ざっくりと言えば…

弁天様を祀った洞窟のようで、

天狗が住んでいるなどの伝説があるそう。

そして洞窟は違う洞窟へと繋がっており、

アコや投稿者が見た光景は別の世界になっている

のではないだろうか…というオチ。

そして最後に、アコの携帯に入っていた

連続写真を調査班の方で確保していたのか、

数日のうちに変化しているとの事。

お察しの通り、アコの後ろ姿の隣で

投稿者らしき人影が浮かび上がっています。

・・・なんというか、知ってたオチというか。

１エピソードで２０分以上使った挙句、

最終的に洞窟の天井に現れた謎の生物と、

写真に変化が生まれました☆

というだけで終わってしまったので、

このセンチメンタル・ジャーニーは

文字通りの感傷旅行という事で。

ただまぁ、唯一「二重鳥居」だけは

次のエピソードでも出てくるので、

それの回収をしていきましょう。

  ②二重鳥居　★★★★★

まず、二重鳥居は実際あったそうですが、

神仏分離政策なるモノのせいで

ほとんどが現存してないそうです。

それでも連続写真に写ったような形では

無いらしく、やはりあの形は異様だったと。

しかし、XXXではあの形に見覚えがあるようで。

「XXX_NEO14」のエピソードの１つにあった

「アナログテレビ」。

この映像内で、確かに今回の二重鳥居に似たようなモノが出ていました。

その時の事でアナログテレビの投稿者である

前田さんに連絡を試みるも、繋がらず。

勤務先である映像制作会社に掛けるも、

会社を辞めてしまって居ないそう。

結局冷たく あしらわれてしまい、行き詰まる

調査班だったんですが、

前田さんの同僚を語る女性から話を聞ける事に。

何でも電話のやり取りを聞いていたようで、

そこから今に至ったそう。

同僚からは、前田さんは鬱っぽくなっていた

という事や、

「シラズモリ」という実在する禁足地に

行くという話をされたなどの事を聞かされます。

加えて、前田さんはインスタで変な動画を

投稿していたそうで、

同僚はその動画をスマホの録画機能で撮影

していたみたいです。

同僚の話を聞き終え、前田さんの自宅に

向かうものの、留守で会えず。

しかし家の外で前田さんらしき人が居たと

なり、近くの公園で前田さんを発見します。

全身がグレーのジャージで、髪もボサボサ。

表情が隠れるくらい髪が伸びていて、

話通り鬱っぽい感じになっていました。

とうてい話ができる状態では無く、

同僚の呼びかけにも応じないで居たんですが、

急に「嘘つき」と呟く前田さん。

前田さんを映している時、画面が乱れ、

ノイズが走るんですが、何かが映っている

ような感じはするものの、何かは分からない

という珍しいパターンがありました。

その後、前田さんは精神病院へ短期入院する

事になり、とりあえずは事なきを得ました。

割と失踪するパターンが多いので、

コレも珍しいパターンですね。

ここでインスタの映像が流されます。

森の中で撮った映像っぽく、

話にあったシラズモリなのかもしれません。

映像は基本的にずっとクルクルしており、

そのクルクルも携帯をただ持って回している…

と言うよりは

手で擦れるような音もあまり入っておらず、

変な回転をしているような感じでした。

ただし酔います。

しかし画面が急に止まり、

画面の横から女が歩いてきます。

そして画面が切り替わり、二重鳥居が映ります。

次には先ほどの女が大笑いしている様子が

映ります。

うるさいだけなので怖くは無いですが。

そして数日後、精神病院から退院し

復活を遂げた前田さん。

１４巻のアナログテレビの時のように、

元気な姿となっていて嬉しくなりました。

しかしながら、鬱の時の記憶が無いらしく、

加えて衝撃の事実が。

何でもアレだけ前田さんの事を知り尽くしていた

同僚の存在に身に覚えがないという。

少数精鋭の会社だったようで知らないハズは無い

らしく、ではあの同僚を語る女は誰…？

というのが謎のままになります。

あげく、同僚の言っていたインスタの映像も、

前田さんが撮ったモノでは無いようで、

そもそもアイコンも違うし色々違ったらしく、

ではあの女は何が目的で前田さんを語り、

嘘をバラまいていったのかという事も

エピソードの謎で残ります。

そもそも、前田さんは前の制作会社を

辞めざるを得ない状況になっていたそうで、

アナログテレビのエピソードの時に

アナログテレビを勝手に持ち出してしまった事が

問題となってしまっていたそう。

冷たく あしらわれたのもソレが原因

みたいです。

少なからず調査班にも責任があるとの事で、

精神も不安定だったりで仕事に就けずに居た

前田さんに話を持ち掛けます。

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「はい、チームXXXです」

前田ちゃん

XXX班に

加入‼‼‼‼‼

★５つ

確定‼‼‼‼‼

  ③多幸感-ドラッグ・ビデオ-　★★

投稿者は友人と廃アパートに行ったそう。

アパートでは変な曰くがあったそうですが、

後の祭りでそんな曰くは不確かだったそう。

曰くというか、嘱託殺人が行われていた

みたいです。

そんなアパートに行った際、

特に飲酒などもせず行ったのに関わらず、

やけに興奮状態になっていたそう。

言うならば、ドラッグでハイになっている

時の感覚みたいな感じという。

やってないのに分かるもんかなぁと

思いますけどもね。

そんな興奮が続いてしまい、

廃アパートを壊したりして回った投稿者たち。

壊した壁の中に、ビニールに包まれた

ビデオテープを見つけたそう。

その翌週で、投稿者の友人はとつぜん

自殺してしまったそう。

自殺するまでは全然フツーだったらしく、

フツーどころかあの時の興奮状態のように

メチャクチャ元気だったそうで。

しかしながら、誰かが死んだというのに

フッフッと笑い出す投稿者。

最初はインタビューの演技下手かな？

くらいにしか思ってなくて、

なにワロてんねんと思ってたんですが、

急に大声で笑いだす投稿者。

そこからテロップで数十分は笑い続けていた

そうですが、笑い終えた投稿者が

どうだったのか映してほしかったです。

肝心の投稿者が見つけたビデオテープが

今回の１０カウントダウン映像になります。

ただ、映像は１人の女性が家族に向けて

近況なんかを報告している映像で、

途中から音声が乱れてきます。

音の重複だったり、女性とは異なる声色の

音声が挟み込まれていたり。

映像だけが動いており、音声は全く別の

モノになっていたり。

そんなこんなで２～３分続いた後、

女性のメッセージが終わり、カメラを切ろうと

した時、急にそれまで笑っていた女性が

一気に真顔になり、眼だけがズームになったり、

再びガンギマりフェイスで真顔になって

映像が終わります。

ぶっちゃけ、何を意味していたのかが

伝わりにくかったですし、

それまで出てきていた同僚が出てくるのかな

とか変な妄想していたせいで、変に肩透かしを

喰らってしまった感覚でした。

とりあえず、差し込まれた音声の中で

口にするのも気が引ける単語の羅列があった

ので、まぁ…そういう事でしょう。

総評

今回の１６巻は、１本のエピソードが長すぎて少し物足りなさを感じてしまいました。

正確に言えば、長いのは構わないけどオチはそれなりにして欲しかったなぁというワガママ。

前回の１５巻は１０カウントダウン映像も不気味で良かったので、前回との比較をしてしまうとやや見劣りするかなぁというレベルでした。

ただ、それでも今回の１６巻では過去最高の★５が出ました。

一応、このホラーレビューでは怖さレベルや面白さレベルを★で評価しているんですが、二重鳥居に関して言える事はただ１つ。

ありがとう前田ちゃん。

ありがとうXXX。(２つ)

先にも述べた通り、こういう系では失踪・死亡・音信不通がセオリーというか、濁し方としては最良なやり口なのにも関わらず、まさかの失業した前田ちゃんを迎え入れるという。

まぁ、失業への負い目なども感じていたみたいなので、話を持ち掛ける事は良いんですけど。

前田ちゃん自身も、基本的にはもう関わりたくないというのが普通というか、こういう系のセオリーな気がするのに、まさかこういう形で前田ちゃんという人物の道が開けることになろうとは、これまでのXXX視聴者の中で予想していた人はいないハズ。

むしろ喚起に沸くハズ。

なりふり構ってられないからXXXで働くという感じもしなかったですし、演技かもしれないとしても、鬱の時から復帰して再びインタビューを受けられるようになった時は本当にビックリしましたし、何でかスゴく嬉しくなった自分が居ました。

これで最高評価を付けられないようじゃ、前田ちゃんファンとしてはファンを名乗る事すら自重してくれレベルですね。(え？)

…とまぁ、気づかぬうちに前田ちゃんファンになっていた私のキモい追っかけはさておき、今回の巻は霊のクオリティも低かったし、本当に長く長くやった割には…というレベルのエピソードがあったりなので、今巻で視聴者も無意識なトコロで張った伏線があるのならば、次巻移行で回収される事を願いたいですね。

とりあえず言える事は、XXXではスタッフが出ない事で通して来たというのに、前田ちゃんが加わった事を安易に伝えてしまって良かったのかなと思います。

出番が増えるならファンとしては嬉しいですが、コレでまた変なのに首を突っ込んでしまって失踪なんてオチを企画しているのだとしたら…その時は許さねェからな…(情緒)

ひとまず、これでストックも無くなってしまったので、しばらくホラーレビューの更新は無くなってしまいます。

また時間が空いた時にゲリラで浮上すると思うので、前田ちゃんファンの方々…いや、紳士淑女の皆様、またお会いしましょう。

それでは、お疲れ様でした。