海の仲間たち(2) | 猫とお絵かき -Drawing with Cats☆

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ゆるい猫飼いと暮らす普通の猫たちの日常と、飼い主のたわごと。
時々飼い主のお絵かきが入ります♪

夏休み特集(?)。

東京・上野の国立科学博物館

特別展【大哺乳類展 海の仲間たち】 。その2。



クジラとイルカは、生物分類上、区別はありません。

歯鯨の中で、身体が小さくて、人間が見て、

「いやん♪可愛い♪」という感情を呼び起こされるタイプのモノが、

慣習上、「イルカ」と呼ばれています。

だいたい4m内外が、境界線のようですが、

それより大きいけど「イルカ」名をもらっているモノもいれば、
それより小さくても「クジラ」と呼ばれるのモノもいます。

(小さい写真は、クリックするとちょっと大きくなります^^)


猫とお絵かき -Drawing with Cats☆-57  猫とお絵かき -Drawing with Cats☆-59

イッカク                    ベルーガ(シロイルカ)

個人的には、ちっちゃくてシマシマのある、

マイルカやカマイルカが、好みに可愛い♪(´∀`*)ウフフ


でもね。

人間の好みで「可愛い」とか「可愛くない」と云うのは、

生物が本来持ってる価値とは、関係ない。

イルカが「可愛く」て「賢く」て、穢れの無い天使…(゚m゚*)プッ
と、いうのも、そりゃおかしい。

人も、海豚も豚も、鯱も虎も、猫も熊も大熊猫も、みーんな同じ、

血と肉とタマシイで出来た動物よ。
ただちょっと、人間との関わり方が違うだけ。

その一方で、ひとつの種の中では、

その種として、バランスの取れた顔立ちや容姿は、

その個体の「健康」状態に通じるからか、雌に好まれる傾向があるようです。

面食い御免(・・。)ゞ

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ニタリクジラ 腹の下から。

こんな風に、クジラの腹の下を泳いだら、圧巻だろうな。

そういえば、

クジラから見たら、人間ってどんなふうに見えるだろう?


人間って、自分より小さな見慣れない生き物見ると、大抵は、

「ぎゃ?!キモ!」って叫ぶか、

でなきゃ「いや~ん♪可愛い!」って云うけれど。


海の中って、意外に色んな種類の生き物が、同じ場所に集中して暮らしてるから、

人間よりも、自分とは違う生き物の出現に慣れてるかしら?

子供の頃読んだ「バンビ」の原作では、人間の容姿を、

「ツルっとしててキモッ!」みたいに表現してたのが、忘れられん。

猫とお絵かき -Drawing with Cats☆-62

ニタリクジラ 全身


「ニタリ」

:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

コイツこういう顔↑でもしてるのか?!

…と、思ったら、そうではなくて、「似たり」鯨。

ナガスクジラ(長須鯨)に似てるが故の名前だそうな。
こんなとこにも、主役/脇役(;´∀`)

長須鯨と似たり鯨の骨も、確かにパッと見よく似てて、

↑を拡大コピーすると、↓って感じ。

猫とお絵かき -Drawing with Cats☆-60

ずず~~~~~ん!


今回の展示の目玉。シロナガスクジラさん。

全長25mの全身骨格。ガッコのプールとおんなじ長さ。

圧倒的な大きさです。


え~。どう撮っても頭だけで、画面一杯!
(左が口先。右奥がシッポ。)

なんというか…これだけのカルシウムが、

海の中から漉されて、一ヶ所に集められて、機能していたことに、

ワタクシ、生命活動の不思議を感じましたの(・・。)ゞ

細胞の大きさなんて、ネズミを人もクジラもそう変わらないだろうから、
そう考えると、この細胞の集団のデカさは、何事かと。

輪切りにしたら、こんな大きな骨も、芯まで生きた小さな細胞が詰まってた。
ぜんぶ合わせて、この一頭のクジラ。

なんで、こんなに大きくなれちゃうんだろ?

なんで、こんな複雑な形を、カンペキに作れちゃうんだろう?

途中で、作るの疲れないのかしら?!(←?)

だいたい、こんなデカくって、

お尻の方、誰かにかじられても、すぐに「痛い!」ってわかるのか?!

(↑失礼)


ちなみにこちらは、博物館の外にあるシロナガスクジラのオブジェです。
(常設。昔は、別のクジラだったような…)


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ぬ~~~~ん。


全長およそ30m。最大級の実物大!

周りの人は、だいぶ手前にいて、遠近ついてます。

骨格標本と同じ位置から撮ると…

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ずど~~~~ん


やはり、上手く入り切らない(笑)

これはこれで大迫力。だけど、不思議な事に、

骨に感じた圧倒的な存在感を、このレプリカには感じなかった(・・。)ゞ


博物館で、本物の動物の骨や化石を見ると、

それがかつて実際に、

血と肉を持ち、物を食べ、動き、細胞ひとつひとつが呼吸し、

生きていた事実に、圧倒される。


植物の化石や標本、人間の生活遺物にも、

それが、生活していた時間が…自分を生き、そこに流れていた時間が、

かつて確かにあったのだ。

現生人類の骨なんか見ると、
「あんたも、生きてた頃は、こんな風に人目にさらされるとは、思いもしなかったろうなぁ(^^;」

などと、話しかけたくなる。


こんな感傷は、結局のところ、私の想像力の産物で、
別にレプリカ展示だって、そうと知らなければ、同じ気持ちを持つだろうし、

知っていたって、思いを巡らす事は出来るだろう。

レプリカ展示も悪くない。

だけど、どーにもあの骨を見た後では、ちょっと違う印象を受けてしまった。

それは、普段生きた動物を見ているが故の感受性だろうか?


どんなに精巧に出来ていても、

私にとって、ぬいぐるみやロボットは、生きた動物の代わりには、成り得ない。

生きた動物が、動くぬいぐるみではないのと、同じ事。

でも、精巧な模型は、別の意味で大好物♪

:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


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感傷編(笑)

文字ばっかしになっちゃった。

つづく