夏休み特集(?)。
東京・上野の国立科学博物館 。
特別展【大哺乳類展 海の仲間たち】
。その2。
☆
クジラとイルカは、生物分類上、区別はありません。
歯鯨の中で、身体が小さくて、人間が見て、
「いやん♪可愛い♪」という感情を呼び起こされるタイプのモノが、
慣習上、「イルカ」と呼ばれています。
だいたい4m内外が、境界線のようですが、
それより大きいけど「イルカ」名をもらっているモノもいれば、
それより小さくても「クジラ」と呼ばれるのモノもいます。
(小さい写真は、クリックするとちょっと大きくなります^^)
イッカク ベルーガ(シロイルカ)
個人的には、ちっちゃくてシマシマのある、
マイルカやカマイルカが、好みに可愛い♪(´∀`*)ウフフ
でもね。
人間の好みで「可愛い」とか「可愛くない」と云うのは、
生物が本来持ってる価値とは、関係ない。
イルカが「可愛く」て「賢く」て、穢れの無い天使…(゚m゚*)プッ
と、いうのも、そりゃおかしい。
人も、海豚も豚も、鯱も虎も、猫も熊も大熊猫も、みーんな同じ、
血と肉とタマシイで出来た動物よ。
ただちょっと、人間との関わり方が違うだけ。
その一方で、ひとつの種の中では、
その種として、バランスの取れた顔立ちや容姿は、
その個体の「健康」状態に通じるからか、雌に好まれる傾向があるようです。
面食い御免(・・。)ゞ
ニタリクジラ 腹の下から。
こんな風に、クジラの腹の下を泳いだら、圧巻だろうな。
そういえば、
クジラから見たら、人間ってどんなふうに見えるだろう?
人間って、自分より小さな見慣れない生き物見ると、大抵は、
「ぎゃ?!キモ!」って叫ぶか、
でなきゃ「いや~ん♪可愛い!」って云うけれど。
海の中って、意外に色んな種類の生き物が、同じ場所に集中して暮らしてるから、
人間よりも、自分とは違う生き物の出現に慣れてるかしら?
子供の頃読んだ「バンビ」の原作では、人間の容姿を、
「ツルっとしててキモッ!」みたいに表現してたのが、忘れられん。
ニタリクジラ 全身
「ニタリ」
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
コイツこういう顔↑でもしてるのか?!
…と、思ったら、そうではなくて、「似たり」鯨。
ナガスクジラ(長須鯨)に似てるが故の名前だそうな。
こんなとこにも、主役/脇役(;´∀`)
長須鯨と似たり鯨の骨も、確かにパッと見よく似てて、
ずず~~~~~ん!
今回の展示の目玉。シロナガスクジラさん。
全長25mの全身骨格。ガッコのプールとおんなじ長さ。
圧倒的な大きさです。
え~。どう撮っても頭だけで、画面一杯!
(左が口先。右奥がシッポ。)
なんというか…これだけのカルシウムが、
海の中から漉されて、一ヶ所に集められて、機能していたことに、
ワタクシ、生命活動の不思議を感じましたの(・・。)ゞ
細胞の大きさなんて、ネズミを人もクジラもそう変わらないだろうから、
そう考えると、この細胞の集団のデカさは、何事かと。
輪切りにしたら、こんな大きな骨も、芯まで生きた小さな細胞が詰まってた。
ぜんぶ合わせて、この一頭のクジラ。
なんで、こんなに大きくなれちゃうんだろ?
なんで、こんな複雑な形を、カンペキに作れちゃうんだろう?
途中で、作るの疲れないのかしら?!(←?)
だいたい、こんなデカくって、
お尻の方、誰かにかじられても、すぐに「痛い!」ってわかるのか?!
(↑失礼)
ちなみにこちらは、博物館の外にあるシロナガスクジラのオブジェです。
(常設。昔は、別のクジラだったような…)
ぬ~~~~ん。
全長およそ30m。最大級の実物大!
周りの人は、だいぶ手前にいて、遠近ついてます。
骨格標本と同じ位置から撮ると…
ずど~~~~ん
やはり、上手く入り切らない(笑)
これはこれで大迫力。だけど、不思議な事に、
骨に感じた圧倒的な存在感を、このレプリカには感じなかった(・・。)ゞ
博物館で、本物の動物の骨や化石を見ると、
それがかつて実際に、
血と肉を持ち、物を食べ、動き、細胞ひとつひとつが呼吸し、
生きていた事実に、圧倒される。
植物の化石や標本、人間の生活遺物にも、
それが、生活していた時間が…自分を生き、そこに流れていた時間が、
かつて確かにあったのだ。
現生人類の骨なんか見ると、
「あんたも、生きてた頃は、こんな風に人目にさらされるとは、思いもしなかったろうなぁ(^^;」
などと、話しかけたくなる。
こんな感傷は、結局のところ、私の想像力の産物で、
別にレプリカ展示だって、そうと知らなければ、同じ気持ちを持つだろうし、
知っていたって、思いを巡らす事は出来るだろう。
レプリカ展示も悪くない。
だけど、どーにもあの骨を見た後では、ちょっと違う印象を受けてしまった。
それは、普段生きた動物を見ているが故の感受性だろうか?
どんなに精巧に出来ていても、
私にとって、ぬいぐるみやロボットは、生きた動物の代わりには、成り得ない。
生きた動物が、動くぬいぐるみではないのと、同じ事。
でも、精巧な模型は、別の意味で大好物♪
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
感傷編(笑)
文字ばっかしになっちゃった。
つづく