勝手に合唱紹介シリーズ的な感じです。
ブルーな感じに臥せっていると、また合唱曲を思い出しました...
雨という曲です。たぶん同名の曲はたくさんあると思います。。。
男声合唱組曲「雨」の最後に出てくる曲です。
ちょっと紹介します...
八木氏は29歳で亡くなるのですが、その直前に茅ヶ崎に療養していた時に書かれた詩だったと思います。今にも死にそうな自分と、さみしげに降る雨を重ね合わせたのではないでしょうか。
八木重吉 作詞 多田武彦 作曲
男声合唱曲「雨」より
雨
雨の音が聞こえる
雨が降っていたのだ
あの雨のようにそっと
世のために働いていよう
雨が上がるように
静かに死んでゆこう
八木つながりでもう1曲思い出しました...
尾崎喜八 作詞 多田武彦 作曲
男声合唱組曲「尾崎喜八の詩から」より
春愁
(ゆくりなく八木重吉の詩碑の立つ田舎を通って)
静かに賢く老いるということは
満ちてくつろいだ願わしい境地だ、
今日しも春がはじまったという
木々の芽立ちと若草の岡のなぞえに
赤々と光りたゆたう夕日のように。
だが自分にもあった青春の
燃える愛や衝動や仕事への奮闘、
その得意と蹉跌の年々に
この賢さ、この澄み晴れた成熟の
ついに間に合わなかったことが悔やまれる。
ふたたび春のはじまる時、
もう梅の田舎の夕日の色や
暫しを照らす谷間の宵の明星に
遠く来た人生とおのが青春を惜しむということ、
これをしもまた一つの春愁というべきであろうか。
※春愁…春の季節になんとなくわびしく気持ちがふさぐこと。春の愁い。
※ゆくりなく…思いがけなく。突然に。
※岡のなぞえ…丘の斜面のこと=坂道?
※たゆたう…ゆらゆらと揺れ動いて定まらない
※蹉跌…物事がうまく進まずしくじる。=挫折
尾崎氏が世田谷区上野毛(かみのげ)の自宅付近を散策した時の詩だそうですが、実際にそこには八木氏の詩碑はないそうです。(町田にあるんだとか。。)
恐らく、夕日で映える自宅の近くの坂を通っている時に、詩碑がある町田の風景を思い起こして、春愁に浸ったのではないでしょうか。
ちなみに、この夕日が映る上野毛は、東急大井町線上野毛駅があり、第三京浜の玉川IC付近なので、今度きれいな夕日が出てる日に行ってみようと思います。
ブルーな感じに臥せっていると、また合唱曲を思い出しました...
雨という曲です。たぶん同名の曲はたくさんあると思います。。。
男声合唱組曲「雨」の最後に出てくる曲です。
ちょっと紹介します...
八木氏は29歳で亡くなるのですが、その直前に茅ヶ崎に療養していた時に書かれた詩だったと思います。今にも死にそうな自分と、さみしげに降る雨を重ね合わせたのではないでしょうか。
八木重吉 作詞 多田武彦 作曲
男声合唱曲「雨」より
雨
雨の音が聞こえる
雨が降っていたのだ
あの雨のようにそっと
世のために働いていよう
雨が上がるように
静かに死んでゆこう
八木つながりでもう1曲思い出しました...
尾崎喜八 作詞 多田武彦 作曲
男声合唱組曲「尾崎喜八の詩から」より
春愁
(ゆくりなく八木重吉の詩碑の立つ田舎を通って)
静かに賢く老いるということは
満ちてくつろいだ願わしい境地だ、
今日しも春がはじまったという
木々の芽立ちと若草の岡のなぞえに
赤々と光りたゆたう夕日のように。
だが自分にもあった青春の
燃える愛や衝動や仕事への奮闘、
その得意と蹉跌の年々に
この賢さ、この澄み晴れた成熟の
ついに間に合わなかったことが悔やまれる。
ふたたび春のはじまる時、
もう梅の田舎の夕日の色や
暫しを照らす谷間の宵の明星に
遠く来た人生とおのが青春を惜しむということ、
これをしもまた一つの春愁というべきであろうか。
※春愁…春の季節になんとなくわびしく気持ちがふさぐこと。春の愁い。
※ゆくりなく…思いがけなく。突然に。
※岡のなぞえ…丘の斜面のこと=坂道?
※たゆたう…ゆらゆらと揺れ動いて定まらない
※蹉跌…物事がうまく進まずしくじる。=挫折
尾崎氏が世田谷区上野毛(かみのげ)の自宅付近を散策した時の詩だそうですが、実際にそこには八木氏の詩碑はないそうです。(町田にあるんだとか。。)
恐らく、夕日で映える自宅の近くの坂を通っている時に、詩碑がある町田の風景を思い起こして、春愁に浸ったのではないでしょうか。
ちなみに、この夕日が映る上野毛は、東急大井町線上野毛駅があり、第三京浜の玉川IC付近なので、今度きれいな夕日が出てる日に行ってみようと思います。