俳優、講師、タレント的なお仕事以外は普段、調剤薬局で働いている。1つ自信を持って言えることは、人の心を動かしたい!をモットーにやってきた俳優業は、どの職業にも通用するって事である。その為に大切にしている3つの事。

大まかに分けて3つ!本気、サービス精神、臨機応変だ!(会う機会があれば詳しく私に聞いてね)

タレントの仕事は誰かの為になればいいなぁ〜いや、なって欲しいと思いしている。調剤薬局での仕事は、目の前の患者の方、送られてきた処方箋の方と、同じ職場のチームの方と、誰か知らない人の為ではなく、この方と!ハッキリしている!ボンヤリしている俳優、タレント業とは、やりごたえが違うのです。

少し前に俳優の卵の子達を集めて、私が演出家をするという仕事を6年ほどしていた。ひとり、薬剤師の資格を持っていて、俳優になりたいという珍しい子がいた。役者なんぞやめて薬剤師の仕事をしろ!安定しているのだからとか、調剤薬局で働いたこともなかった私は、そのころ言っていた。

月日は経って、わたしが調剤薬局で普段働くことになり、資格を持っているから安定という安直な考え方をしていた私に稲妻が落ちました。

「本気」「サービス精神」「臨機応変」がなければ、あらゆる仕事は通用しない気がする。一概には言えないけど、他人の心を動かさなきゃ仕事ととは言えない!(持論ね)

資格を持っていても、コミュニケーションが苦手な方、声が小さい方、言い訳中心で責任を認めない方、人のミスには非常に熱い方、地球は自分を中心に回っている方、給料さえもらえればいい!など基本自分の心を動かして欲しい方。

見てて思うのが、永遠に今の状況が続くと思っているのである。この世の中、明日どうなるかわからない…新札になってニュースは喜んでいる人ばかり、薬局の近所のパチンコ店は6月いっぱいで閉店した。だいぶ前に足を洗ったから複雑な心境たが、私には理由がわかる新札だ。店ではなんでやろ〜なんてみな言っていた。(レギュラー番組を失った事ないんだろうなぁ〜)

命も健康も含め、永遠なんてないのだと思う。だから本気(一生懸命)で生きる。わたしの働きで助かる人がいるかも、喜んでもらってるかも、目の前にいるならなおさら一生懸命にしてしまう。それが仕事だと思う。わたしはね。

そして、教え子に会う機会かあり、薬剤師の仕事しているのか?と聞いたら、まだしていなくてしたいんですけど…OK!まかしとき!ということで。教え子は系列店で働き出した。

たまたま薬を持っていったら、教え子に会った。お互い普段とは違う制服姿で、俳優を副業にしている私とは違い。彼女は薬剤師だし、女優だしなんか凛として似合っていた。

「チャルさーん」

「おおー久しぶり」

「女優業はどうなん?」

「先日CMオーディションにいって、実際に薬剤師として働いてます!と言ったら受かりました。」

「ええやん!全国CM?どこの?」

「〇〇製薬」

「おー!!!大手!」

「チャルさんもお忙しそうでお互い頑張りましょう」

「おっおーん」

彼女の後ろ姿を見て、輝いていた…正直、自分のことのように嬉しかった。舞台をしていた時から、頑張り屋さんで、気遣いも出来る子だった。自分の役の為ではなく、相手役を尊重出来るような珍しい子だった。だからこそ俳優の世界で、報われた事が嬉しかった。

他人の喜びこそ自分の喜びである。仕事の基本は、やはりこれだよと痛感した。

と、渡さなきゃいけない薬を渡さずに帰ってきた…自分も他人も何も考えてない哀れな自分がいました。