彼が求めて居たものはわたしにないものでした。

彼は大木のしたで安らぎたかったのです。どっしりと大地に根を張り、年輪と共に太い幹を増す樹を。

でもわたしは大木にはなれません。
大木は沢山の葉で光を覆います。
下にいる人に日陰を落として、暗く狭い視野にさせると思うからです。大木は折れた時に当たるとそれは痛いものですから。

わたしは竹になりたい。しなやかで強い存在になりたいのです。光を通す存在で、仮に折れて下の人に当たっても痛さを伴わない。たまにタケノコを生やし、空洞に見える中身から金に光るものを見せてあげたいのです。






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