リビングで顔を合わせた父と彼。


挨拶のあと、彼が父へ持ってきた和菓子を渡しました。

私はそのお菓子を受け取り、お茶を淹れるためにキッチンへ。

父は彼に座るように促し、話を始めました。
父は身上書についてお礼を言ってから、
学生時代のことや仕事のことを詳しく聞いているようでした。
私はその会話が気になり、お茶の用意に手間取っていました。


ようやく私が座っても話はまだ続いていました。
よく彼が緊張してなかなか切り出せない、という話を聞きますが、
言うタイミングがなかなかありませんでした。

父は彼に興味を持っているのか、
会話が途切れるのが気まずいのかわかりませんが、
話し続けていました。


ふと話が落ち着いた瞬間、
彼が話を切り出してくれました。