少し時期はさかのぼって、2013年1月。


式場見学に行き始める前に、彼が私の家に挨拶に来ました。


私は今まで付き合っている人を家に連れてきたことはなかったし、
親に話したこともありませんでした。


もちろん結婚の挨拶という主旨は伝えていたし、
身上書も渡していましたが、
いざ会うとどんな化学反応が起きるのか。。。

口数の少ない父は喋ってくれるのか…
また気難しいことを言いやしないか…

私の家に来るのに私が緊張で胃が痛かったです笑

そしてまた、身上書騒動の件で父のイメージを作ってしまった彼も
緊張でいっぱいでした。笑


来る時間に合わせて、最寄りの駅まで迎えに行くことになっていました。
出掛けに父に「迎えに行ってくるね」と言うと、
「あぁ行ってらっしゃい」と言いました。


駅に着くと黒スーツに身を包み、
和菓子の袋を提げた彼がいました。

ネクタイまで黒ストライプで、カッチリしすぎだよ~と笑うと、

「そうか~?でも今日は失敗できへん日やからなぁ」
と笑いました。

笑っていましたが、緊張しているのがよくわかりました。
緊張をほぐしてあげたかったけれど、
私も緊張していていい言葉が見つかりませんでした。


二人で言葉少なめに並木道を歩きました。
寒い日でしたが太陽が眩しく、
穏やかな昼下がりでした。