父は2017年に肺がんが見つかり、2021年に74歳で他界しました。
肺がんが見つかる半年ほど前から異変が。
・なんとなく食欲が落ちて少し痩せた
・皮膚のトラブルが増えた
・ちょっと疲れやすくなっている
すべてがちょっと、何となく、でした。
9月だったこともあり夏の疲れかな?
70代になったし老化か?とも思える症状。
ただモヤモヤと、何とも言えない不安がありました。
父には皮膚科、内科、耳鼻咽喉科へ行ってもらいました。
めちゃくちゃ嫌そうに渋々行ってたな、病院が嫌いなのです。
私は仕事があるので予約だけとって、父1人で行っていました。
診察を受けても何もなく、そのたびに「ほらー大丈夫じゃんー」
と父に言われたけど納得できず。
特に皮膚のトラブル。
当時父は子ども達の塾の送迎を手伝ってくれていて、私の家に週に何度か来てくれていました。
そのついでのように「これなんだと思う?」と見せてくれていた。
父も不安だったんだと思う。
頭皮や顔、体に良く分からない湿疹が出て痛くも痒くも無いと言う。
湿疹というか、シミ?のようなものでした。
内臓からきてるんじゃないか?と父に話すも「考えすぎ」と笑われる。
皮膚科では汗が原因でしょう、とローション処方してもらいました。
咳が出ていたので内科と耳鼻咽喉科にも行ってもらいました。
肺を診て欲しくてレントゲン検査ができる医療機関を選びました。
そこでも血液検査や診察をしてもらいましたが発見に至らず。
ヘビースモーカーで、もともと咳や痰が多かったからか禁煙を勧められ、
レントゲン検査はしてもらえなかったと後から聞きました。
レントゲンに関しては私があまりにも心配するので、
父からは「検査したけど何もなかった」と聞いていました。
父を心配している私を父が心配して嘘をついたのですね。
(こんがらがりそう)
肺がんが見つかったきっかけは、姉家族に会いに遠方へ旅行したこと。
1日目ちょっと歩いただけで息切れ、疲れた、だるいと繰り返す。
可愛い孫(目の中に入れても痛くないほど溺愛)がいるのに元気がない。
2日目には熱が出て、全く食欲もなく、観光もできなかったらしい。
大好物のラーメンだけは食べれたらしい。
私は行っていないので、義兄と姉から聞いた話です。
旅先で病院にかかるのを嫌がり、とにかく帰りたいと。
帰ってきたらそのまま寝込んでしまった。
「ただ事じゃない」と義兄と姉から聞いていたけど、本当におかしい。
すぐ、呼吸器クリニックの予約をとりました。
呼吸器科ではレントゲンを撮ってくれて、
結果、細菌性肺炎になっていました。
肺炎の原因は大きな腫瘍。
肺の入り口近くにあり、片方の肺はほぼ機能していないとのこと。
この時点では肺がんは疑いでした。
細胞診で確定するまで病名としては細菌性肺炎と肺がん疑いです。
まるでテレビドラマで見るような、素人が見ても分かる画像でした。
全体に白くもやがかかった肺に丸い大きな白い影が2つ。
本当は、旅行へ行く前から体がきつかったのでしょう。
自宅にいる時は疲れたらゴロゴロ、休み休み、だましだまし生活をしていたけど、
旅先ではそうもいかず熱が出てしまった。
ここまでこないと見つからなかったのです。
続く