you & i -123ページ目
君の声 ……
水面(みなも)に揺れる
微(かす)かな星の 瞬(またた)きと
欠けたお月に 照らされた
わずかに光る 白い糸
それだけを 頼りにし
君とを繋ぐ その色は
決して赤では 無いのだろうね
水中の 見えない糸に
触れたのか
夜行の虫は
青白い 炎を灯(とも)し
問いかけ消える
この海の
奥底深く どこかへと
寒空の下(もと)
潮の流れに 逆らった
男が独り たたずむ波止場
ただ君の
優しい声を 待っているのか
ただ君だけの
優しい声を 聞いていたくて
凍(こご)える指を
暖(あたた)める
吐息のように 優しく包む
温(ぬく)もりに似た
君の声 ……
☆

