別れ
茎からの 優しさを
じわり じんわり もらい受け
球根は 春を待つ
去りゆく茎に 目を伏せて
そっと涙を ぬぐいさる
耐えて 耐えぬき 耐え忍び
その日が来るのを 待ちわびる
優しい陽射し 浴びる頃
別れの夜を ふり返る
秋の気配を 聞き終えて
幼き自分を 想いだす
あの頃は 笑ってばかり
無垢だった
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あなたに
『 さようなら 』って言えるのは
今日だけ
明日になって
また あなたの 暖かい手に
触れたら きっと
言えなくなってしまう
そんな 気がして
私には 鏡に映った
あなたの姿を 見つけられずに
私の 目の前にあった
幸せに すがりついてしまった
私の誕生日に 22本のローソクをたて
ひとつ ひとつが
みんな君の 人生だねって言って
17本目からは 一緒に火をつけたのが
昨日の ことのように
今はただ 5年の月日が
永すぎた春と いえるだけです
あなたの 知らないところへ
嫁いで行く 私にとって
ひとつだけ こんな私の
わがまま 聞いてくれるなら
あなたは あなたのままで
変わらずに いて下さい
そのままで
22歳の別れ




