夏休みより学校がよかった。 | 幸と毒。

幸と毒。

毒のある人間が、思ったよりも多かった。

わたしが小学生の時は、友達や先生に年賀状を送るのが当たり前だった。

 

母が、毎年数枚渡してくる。

 

足りる時もあるし、足りない時もある。母次第・・・。

 

 

 

小学1年生の時、当時女の子の間で丸文字が流行っていて、学校のノート以外は(友達との手紙交換など)丸文字を使っていた。

 

その延長で、年賀状も丸文字で書いてしまった。

 

 

 

書き終わって母のチェックが入った途端、「全部書き直し。」と怒られた。

 

そんな汚い字、友達のお母さんに見られたらどうするん、恥ずかしいって。

 

 

 

小学1年生といえば、鉛筆は2BかBで濃く、筆圧も強くて、消しても消しても跡がきれいにならない。

 

汚い丸文字の痕跡が消えないことに、母はさらに怒った。

 

 

 

消えるわけがない。

 

消しゴムが砂消しなんだから(これしか買ってもらえない)。

 

 

 

 

 

 

結局、泣きながら、「泣くな。」と怒鳴られながら、一筆一筆ゆっくり丁寧に書いて仕上げた。

 

 

 

 

 

 

 

学校の休みになると、母は機嫌が悪かった。

 

わたしが見えるところで寝っ転がって、ずっと見てる。

 

母が静かだと思うと寝てるから、ちょっとだらけたりボーっとしたりしてると、「おいっ。」と怒られる。

 

 

 

母主導の時間の使い方しかできない休みの日が、嫌だった。

 

休みなんて、ないほうがよかったな。