いきなり移動の電車の中で
『座りますか?』

って言うおばさんが居た。
あと一駅だったから断ったけど、ママはキレてた。配慮がないと。
譲るという小さな優しさが良い大人は出来なくなっているのが現状である。

譲らない人が多い中、譲る人はまだ良い方。
後ろから体当たりするおじさんや、珍しいのかガン見するオバサン、あのお腹って馬鹿にする若者も居たりする。

自分が妊婦になって、気付いたことは、人って寂しい人間なんだなって思う。一声かけられる勇気が無い人が多い。何より、自分が良ければいい人が多い。
あたしははそれが当たり前だと思って、譲ったり声をかけることが出来るのに、何故出来ないんだろうっていつも思う。

前に優先席に座っていたら、杖をついたおばあさんが入ってきた。

誰も譲らない雰囲気の中、あたしはいつも通りに譲ったら、
『大丈夫よ、むしろ妊婦の貴女は座ってちょうだい』って怒られた。

ショックながら、お言葉に甘えて座ったら、やっと隣の綺麗目にした女性が席を譲った。

おかしな世の中だ。

そういった不可色な世界、これから産まれる新しい命への対応、正論がまかり通らない世の中が安定していないから少子化にも繋がるのだろうか。
CMの力は凄い。
それまで、妊婦さんにも御老人にも見向きもしなかった人たちが、今は妊婦さんキーホルダーに反応したり、御老人に席を譲る光景を目の当たりにする。

テレビがもたらす影響は計り知れないが、そういった行為こそが、『偽善』ではないのだろうか。