蒼嵐の如く~45 | ちゃけ*のブログ 春風駘蕩な青さん

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初めまして!!魔王落ち、成瀬さんだい好きから始まった智くんライフ!!智くんゴトや自分ゴト&お絵描きなどをのんびり書いていきたいなと思います!!殆ど独り言のようなものですが、宜しくお願いしますね(*^-^*)

こんばんは^_^;
忙しい日々…毎日Stillを頭の中でエンドレスしながら癒され頑張ってました(*´∩ω・`)゚+.゚
6連勤終わったぞ~~^_^;やっとお休みだーー\(^o^)/

さぁ、いよいよライブが始まりました…
沢山の観客に囲まれ歓声の中現れる嵐さん…
智くんの中にいる昔の智君はどうなってしまうのでしょう……

このお話は史実をちょこっと混ぜた、嵐さんの妄想小説です






蒼嵐の如く~




ライブが始まる前、俺たち5人だけでこっそりと最後の打ち合わせをした。

あの丘に行くことは、勿論誰にも伝えてない。

ただ此処から空港までと、東京に着いたときのフォローだけはマネージャーに頼んでいた…

終わったらすぐ此処を出ないと最終便に間に合わないから、兎に角必要最低限の用意をしてスタンバイする

シュミレーションを何度もした……
後は無事あの丘へ……少しでも早く……待ってる彼等のもとへ………


本番が刻々と迫る中、楽屋でいつもと違って妙に落ち着かない…

本当に最後までちゃんと歌って踊れるのか……俺の中にいる彼が消えてしまわないか………

「リーダー…大丈夫。俺ちゃんと見てるから。何かあったらすぐ教えるからね」

唯一彼が見える相葉ちゃんが声を掛けてくれた

相葉ちゃんが言うには、彼は今俺と重なってる感じなんだそうだ…

ごめんね……大切な力を俺なんかに使わせてしまって………でも俺が立って歌えてる間は、君はまだ居るって事だよね……

もし……消えそうになったら待ってる仲間の為に、迷わず俺に力貸すの止めるんだぞ!
俺が倒れても、メンバーがいる!
俺は大丈夫!


そう心で呟いた…

そしていよいよ大阪でのライブ初日の幕が上がった………

眩しいくらいのライトと大歓声

大音響の中、いつもならテンションも上がり、ドーム中が歓喜の渦になるのを楽しみながら、メンバーとアイコンしつつ自分も最高のパフォーマンスをする事だけを考えているのだけど、今日は今ひとつ心がざわついて落ち着かない…

勿論沢山応援してくれてるファンの子達には悟られないよう、笑顔でいよう……

そう言い聞かせながら踊り、歌う…………

いつも通り動ける事が、何より有り難いし…辛くもある……

アチコチに散らばって歌う時も、メンバーの声が揃って一つになりドーム中に響いてく……

ステージに戻りメンバー揃って歌うと、皆笑顔で迎えてくれる…


そのたびに、過去の皆の姿を思い出して泣きそうになるのを必死でこらえた

早く……仲間に会いたいよね……

皆を見れば見るほど俺の心は締め付けられる………

するとメンバーは突然、俺の知らない動作を始め、ドーム中が一気にバースデー仕様のライティングと、大合唱になった

あ………そうか……みんな俺の為にこの瞬間を楽しみに待っててくれたんだ……
ファンの笑顔や、涙を拭く姿をみたりすると、胸がいっぱいになる……

ごめん………今だけ……ここにいることを良かったと思わせて……


「ありがとうございます!」

そう言って深々と頭を下げた
皆の笑顔がキラキラ輝いていた…

頭を下げお礼を言う智くんの背中をポンと叩き、ケーキを見つめ嬉しそうな智くんを見つめる……
俺達は智くんを囲み、無事ステージに立てて、この瞬間を迎えられたことを心から嬉しく思った

ありがとう…昔の智君……

すると相葉くんが、あ…っと小さく呟きそっと耳打ちした

「翔ちゃん…凄い嬉しそうだよ……昔のリーダー…」


「…え?……ホントに?この光景見てるのかな?」


「うん…見えてるみたい……」


そうか……彼に伝わったかな?
過去の俺達がどんな辛い最期を迎えたとしても、今の俺達は、再びこの時代に巡り会って、こんな風景を見ながら共に生きてるんだよって……

とても幸せなんだよ……

そう思いながら智くんを見ていた

ふと智くんが俺の方を見たとき、その笑顔が智くんだけど、一瞬智くんじゃない別の顔で…
それは確かに昔の智君だ…
とても嬉しそうな顔をしていた

ああ……良かった……そう思いながら相葉くんと並んで智くんを見つめていたら、相葉くんがぼそっと呟いた

「……うそ…………」

「どうしだの……?」

「………消えた………」

「え……だって今笑ってたよ」

「うん………でも見えないよ………俺見えなくなったのかな?」

「マジで?! でも智くんちゃんと立ってるよ…」

「じゃあ俺が見えなくなったのかな……」

盛り上がりながらメンバーのトークを繰り広げてる間2人コソコソ話すから、皆に突っ込まれてあたふたする…

「嘘だろ……俺見えなくなったのかな…
リーダーに教えてあげられない……」

不安気に呟く相葉くんに、大丈夫だからと落ち着かせる

「智くんまだ元気じゃん!大丈夫だよ!」

そう言いつつも俺もドキドキしてきて不安でいっぱいになる…

…ニノがどうしだの?と耳打ちした…

…相葉くんが昔の智君見えないって…

…は?マジで?……


俺らのコソコソ話をドーム中が気になるらしく、何でも無いとごまかして別の話をふったけど……どうしよう……

衣装チェンジで交代でバックステージに行った時松潤に伝えると、とりあえず今はリーダーには言わないでおこうと話しあった

何とか最後まで…

ラストの曲を歌い笑顔でバックステージに行く
直ぐ会場を出れるように準備した服や私物をチェックして、マネージャーに車をスタンバイしておいて貰った

響き渡るアンコールの声に、俺達は再びステージに上がる

いよいよアンコール
歌うのは三曲
会場を端から端まで動き回って、時に激しく踊り、歌う…

一曲目…二曲目………あと一曲…

そう思った瞬間、彼の声が聞こえた

………すごいな……お前たちは……
…嬉しいよ…………


「え?……どうしたの?」

俺は思わず声を出してしまった

メンバーは「え?」という顔をして、うまくごまかしながら笑いに代え、歌いだした……
するとまた声がした……


………いろいろ……すまなかった……

「何言ってるの……」
今度は心の中で話し掛けた…


……頼みがある……あの血判状…………
……届けてくれ……皆に………

「まって!もうすぐ終わる!すぐ行くからもう少し……」


……嬉しいよ……ありがとう…

やばい!消えちゃう!

そう思った瞬間


……皆が一緒で……よかった……

その言葉を最後に何も聞こえなくなった

うそ………消えちゃったの?
でも俺まだ動ける…

「ねえ!返事してよ!」

心の中で言ってもなにも聞こえなくなった



あきらかに急に動揺している智くんに、思わず近寄り肩に手を回し、周りに悟られないように笑顔を見せながらそっと耳打ちした

「智くん、どうしたの?」

すると目を潤ませて小さな声で呟いた

「どうしよう……消えちゃった……」

は?嘘だろ?……

その瞬間大歓声と、爆音の中銀色のテープがキラキラと舞う



…………消えた?………



アンコールが終わり皆が客席に手を振りながら
バックステージに降りて行った

スタッフがお疲れ様と声を掛けてくれる中、俺達は予定通りに準備した部屋へ入った。

その瞬間

「リーダー何?どうしたの!びっくりしたよ」

松潤が焦りながら話しかけた


「声が聞こえてたんだ…でも…なんか変で……ありがとうって……血判状届けてくれって!」

「リーダーは?大丈夫なの?」

ニノが心配そうにのぞき込む

「うん……どう言うこと?力かしてくれてたから俺動けてたのに、声が聞こえなくなってからも大丈夫なんだ…
ねえ!相葉ちゃん!どうなったの?見えてるの?まだいるよね?」

すると相葉ちゃんは言いにくそうに他のメンバーと顔を見合わせてる

「え……?…もしかして見えてないの?」

「ごめん…俺見えなくなったのかな?途中から見えないんだ…」

「うそ…」

思わず落胆する智くんに相葉くんが申し訳無さそうに何度もごめんねと言って智くんの肩に触れた時だった…

「…あ………あれ…?……いるよ……いる!消えてない!」

「ほんとに?」

でも喜んだのもつかの間、相葉ちゃんは少し動揺していた

「触れないと感じ取れないなんて……解らないくらい小さな気配だよ……」

それは今までの彼とは違う姿を意味していた

「どうなってるの?」

恐る恐る聞いてみる

「………小さな光に見える…あの木の中にいたときみたいに丸くなって……でもあの時よりすごく弱く小さな……」

その言葉で皆一気に不安になる。

「兎に角急いで此処を出よう!車用意してくれてるから」

松潤の言葉に、俺達は汗もまだひかないままコートを羽織り、最小限の荷物を持って急いで車に乗り込んだ

智くんは後ろの座席であの血判状が入ったウエストポーチをしっかり握り締めて俯いてた

「もうほんとに時間無いんだ……きっと……あいつら…待ってるだろうな…」

ニノがぽつりと呟いた

車の中は張り詰めた緊張感につつまれていた………



続く