蒼嵐の如く~29 | ちゃけ*のブログ 春風駘蕩な青さん

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初めまして!!魔王落ち、成瀬さんだい好きから始まった智くんライフ!!智くんゴトや自分ゴト&お絵描きなどをのんびり書いていきたいなと思います!!殆ど独り言のようなものですが、宜しくお願いしますね(*^-^*)

無門殿のギラギラファイル&前売り券

嵐さん新曲!アリーナ&アユハピ!

そしてしやがれ!VS!レギュラー始動で毎週の楽しみが帰ってきましたよ~~

さ、お話…皆様混乱してません??大丈夫ですか?ややこしくすみません(^0^;)
少しずつ進んでます!

このお話は史実をちょっと混ぜた妄想小説なので思いっきりフィクションです♪






蒼嵐の如く~




車に戻る間皆無言だった……

余りに不思議な…余りに非現実的な事が次々に起こって、流石にライブ終わりにはヘビーだった……

皆一斉に車の椅子になだれ込みふーーーっと溜め息をついた……

外は暗闇が続く中、車の中だけが明るく照らされている


「なんか凄い疲れたね……ライブ終わってさ…飛行機のってさ……車で移動してさ……俺に会ってさ………」


「俺に会ってって凄いよね………にのお疲れさま……」

「相葉さんも…昔の智呼んでくれてありがとう…お疲れ……」

2人の会話が妙に可笑しい……

「その会話……知らない人が聞いたら何言ってんのかさっぱりだろうね……てかさ、にの何か聞いてたよね?何て言ってたの?」

俺はにのに、俺達には見えない過去のにのが一体何を言ったのか聞いてみた…

「うん……なんか…約束の時だって……
昔の俺らが此処で会う約束したんだって…
でも、みんな待ってるけど、リーダーが来ない……
確か…………皆思いを遂げてここに来る…
約束の時がもうすぐ…って言ってた……

でもリーダーは何かを持ってたらしくて、それを持って来るはずだった……そしてそれをリーダーはどこかに持っててその場所はリーダーだけが知ってる……」

「それがあの神社……そしてあの木が関係してる…ってこと?
そう言えば翔ちゃんとリーダーと行ったとき、確かにあの神社でリーダーが何かに導かれたように木を指差しながら……
……あの木にって……てことは、あの木にリーダーが?」

「うん……あそこなんだよ……智くんがいるの……信じられ無いけどね……

ねえ智くんさ、あの木見て様子変わったんだけど何か感じる事ってある?」

俺は智くんに聞いてみた…

「うん………ずっと夢の中でも暗闇で…出ようとしても出れなくて…
でもそれって何かを持って行かなきゃって思いが凄くあって……あの木見たとき、何かふわっと気配感じた……何か解らないけど……」

「気配か…それって何だろうね?
それに何持ってるんだろう…………でもさ、何故過去の智くんは独りでそこに居るのか…
他のみんなはあの丘に居るのに…」

それは………松潤が言いにくそうにポツリと話してくれた…

「前俺話したよね……その……どう最期を迎えたか……って…」

「…ああ……そうだったね…それが関係してるってこと?」

俺は松潤が夢で見続けた断片的だがそのヒントになるのでは?という夢も見ていた

「俺たちは独りじゃなかった………
でも、リーダーだけは……過去の智だけは……おそらく独り先に逝ってしまった…

俺はそれを見た訳じゃ無いけど、国立のライブの時のリーダーの様子から確信したんだ……きっとあれは過去のリーダーの最期の姿を見せてたんだ…きっとそれを知らせる為に……そして……あの時からが始まりだったんだ……

この丘でなくあの神社に行ったのは……それだけ大切な物を取りに行かなければと言う強い思いがあって……その思念だけで……」

「そんな事………ここにくればいつか、いつの日か会える…それはどんな姿であろうと……俺たちなら、絶対来るよな?」

俺が言うと、相葉さんが少し考えながら続いた

「でも………それを持ってくる事がここに集まる意味に繋がるなら……リーダーは絶対取りに行くよね……魂だけでも……ね……リーダー」

みんな智くんを見た
智くんはしばらくじっと考えていた…

「智くん?」

「俺は……その時代を知らないし何も思い出せないけど、俺なら……おそらく…それを取りに行きたいと……思う……
きっと大切な物だと思うから……
……例え独りきりでも……魂だけでも……
でも、それってまだあるのかな?」

「え?……あ、そうだよ!根本的な問題だ!もう無いかもしれない………」

俺が年月の長さから思うと、もしあの場所であれば朽ちてる可能性も大きい…
そう言うとにのが続けた…

「解らない…解らないけどあいつ言ったんだ……智は守ってるって……きっとあると思うそれに……」

「それに…?」

「俺、わかん無いんだけどさ…時々凄い力感じるよね……神秘的な……その……神がかったって言うの?すっげー風吹いたり、ほら!サラサラ水の音とか……木の葉のざわめきとかさ……リーダー聞こえるって……俺たちもよく雨にあうよね……」

すると相葉さんも興奮気味に話し始めた

「確かに……あの神社で急に雨降ったり、それにあの時会ったのはリーダーでも昔のリーダーでもなかった……もっとなんだろう……威厳のある……でも何かとても優しさを感じた……

だからさ……もしかしたらもっと神秘的な何かにも守ってもらってるのかも……」

「そうか……そうかも……それって凄いよ……ね!リーダー」

にのが何だか嬉しそうしている

「なに?にのなんか嬉しそう…」

智くんがふふっと笑った

「だって、不思議な力に守られてるのかもしれないって、凄い事だよ!

それに、此処までなんとなくでもわかってきたんだから、後少しですべて解決出来る!きっと……」

そう言うと智くんの肩をポンと叩くと、智くんはわざと大袈裟に痛がってみせた
そして、小さな声でポツリと言った

「ありがとう……俺も早く皆と昔の俺が会えるようにしてあげたい…だから迷惑かけちゃうけど……」

「何言ってんの迷惑じゃないでしょ…だって俺たちも関わってんだからさ…」

松潤が言うと、俺らも頷いた……


俺は今後の事を考えて、まずはあの神社に行かないとと思った…

「さて……問題はあっちの神社の方だよね……夜中勝手に行くわけ行かないし、ましてやあの木は御神木だからね…見せて貰うのも許可必要でしょ?」

「うん……どうすんの?俺らだけでやる?マネージャーとか相談する?翔ちゃんと行った時は誰も居なかったけど、やっぱり何かあったら困るよね…社務所あったからさ聞いてみる?」

「そうだね……マネージャーにはなんて言っていいか…やっぱり俺らで何とかしよう……神社に一度お話してみようか…だって見た目じゃ解らないからさ………」

「とにかく皆動ける時に合わせて行こう。何かほら……タイムリミット?あるみなら尚更急ごう…」

松潤の言葉に相葉さんが続けた

「そうだよ……誕生日……リーダーもうすぐじゃん…きっと誕生日がリミットだよ」

「何で?何で解るの?」

智くんが不安そうに聞いた

「え?……そんな雰囲気じゃなかった?」

「………」

思わず車の中で爆笑が起こった…

「解らないけどそうだね…なるべく急ごう!タイムリミットは確実にあるみたいだから……」

俺がそう言って智くんをみると、智くんはうんと頷いて…よろしくお願いします……と頭を下げた…



それから数日……皆それぞれの仕事をこなしてやっと半日東京で揃って空く時間が出来た……
夕方…秋も深まると陽が沈むのも早い

前日に一度神社に電話し、再度今日お話ししてから……そう思って車を走らせた

ついた時にはやはり暗く、神社も静かな空気が漂っている……

駐車場に車を止めると皆僅かな街灯の明かりを頼りに神社に向かった

住宅地なので家々に明かりが灯っていたが、誰一人逢うことも無く鳥居の前まで来ると、ポツリポツリと雨が降ってきた……

「ほら!降ってきた!やっぱりね…」

にのがニヤリと笑った…

「ひどくならないといいけどね……」

そう言いながら智くんは心配そうに空を見上げた……

「行こうか…昨日電話で木の写真を撮らせて欲しいってお願いしたんだ…」

「それって取材?ってこと?」

「いや…あくまでもプライベートって事で……」

「よく解らないけどとりあえず何とかあの木に触れる許可貰おう……」

俺らは少し緊張気味に鳥居をくぐった…


夜の小雨が降る神社の中は、静かで…そして薄白いもやがかかり始めていた事で、よりいっそう不思議なそして厳かな雰囲気が立ち込めていた…………






*********

芹沢さんとお梅さんがいなくなった夏が終わり、季節は何事も無かったかのように過ぎていった……

でも俺たち三人は明らかに近藤さんや土方さんとは距離を置いていた

以前のように笑ったり冗談を言ったりなどは無くなってしまったが、必要最低限の話はしている…

そんな時はきまって近藤さんは少し寂しそうな目をする…でも俺たちはどうしても昔のように出来なかった

納得出来てない、許す事が出来ない……
複雑な思いで毎日過ごしていた

それぞれ一番隊から十番隊まで作っていく中で、組長の位置を務めるのは最初から一緒に来ていた多摩の村の人間が殆どだ…

俺らはその隊の中でもそれぞれに別れされされていた…
普段は問題無いが何か出動の声が掛かると別れてしまう……それが潤は一番気に入らないみたいでいつも苛立っている

総くんとは一度は仲良くなったのに、この間の件からギクシャクしている…
特に総くんが組長の一番隊に俺がいることも潤は気に入らないらしい……

隊も少しずつ人が増えていくに従って、俺ら三人もそれぞれ他の隊士達の教育や、世話をする事が多くなっていた…

「智さん!強いですね!!きっとこの隊の中でも一番じゃないですか?」

口ぐちにそう褒められるたびに、俺は総くんが一番だよと言ってる

組長が一番じゃないと駄目なんだ
信頼されないと駄目なんだ

でも総くんはいつも近藤さんしか見ていない
自分の弟子達にすら稽古をつけようとしない

あれ以来……総くんは人が変わった……
時々寺に行くと、子供達と遊んでいるのは今までと変わらないが、目つきが変わった………


あの目は……魔物になった者の目だ…
近藤さんがどうするのか解らないが、このままでは本当に後戻り出来ない…
何とかもとの総くんにしたいが……
刀に取り憑かれてしまった……
近藤さんが一番恐れていたことだ……

突然どこかの藩の浪士が暴れていると屯所に連絡が入ったが、皆たまたま出払って、
居たのは一番隊の数名だけだった……

「よし!行くぞ!」

総くんが声を上げ数名が門を出ようとしたとき、俺に振り返りこう言った

「智くんは残って…戦えない奴が来たって足手まといだ!そうだろ?智くん…」

そう言うとにやっとして出て行った


その姿を見ていたが俺はすぐ後を追った


しばらくすると街の中で、浪士数名と一番隊が睨み合っていた……


「何だ!新選組が偉そうに!ここで片を付けてやる!!」

そう言うと刀を抜いた

総くんはニヤリとするとスッと刀を抜いた


「総くん!!待って!」

俺が声をあげると、ちらりと見た…

「何できたの?来なくていいって言ったのに…」

「無意味な争いはやめろ!こんな事で命を無駄にするな!」

「刀を抜く覚悟の無い奴が偉そうに!邪魔だ!帰れ!」

「総くん!!此処で斬り合いをする意味があるのか!」

「あっちがその気なんだから、受けて立つまで!刀を抜いたら死ぬか生きるか!その覚悟が無いなら刀を抜かないことだ!」

そう言うと、双方入り乱れての立ち回りが始まった


そうだ……確かにこれを抜いた瞬間、明日は無いかもしれない……怖くない訳が無い…でも……このままでは……
意を決し、俺は叫んだ

「斬るだけがすべてでは無い!命をとらずとも戦える!!」

そう言うと、大立ち回りの中飛び込んでいった…………

続く………