facedown~プロローグ…出逢い… | ちゃけ*のブログ 春風駘蕩な青さん

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初めまして!!魔王落ち、成瀬さんだい好きから始まった智くんライフ!!智くんゴトや自分ゴト&お絵描きなどをのんびり書いていきたいなと思います!!殆ど独り言のようなものですが、宜しくお願いしますね(*^-^*)

プロローグ………出逢い









朝の光が差し込むカフェの窓…

いつもの様にタロットカードを並べめくる………『審判………再会?…』


ふっと成瀬がよく座った席を見つめる。

あの日から一年…………


『しおり!遅れちゃうよ!』

『あ!本当だ!先輩、行って来ます!』

そして窓近くに飾ってあるユリの造花の横に置くオルゴールにそっと触れると





『……行って来ます。成瀬さん』

そう言うと、カランカランと可愛らしい音をさせてドアベルが鳴った。







咲田しおりは、仕事場の図書館へ向かっていた…
以前と変わらず同じ道を歩いて…


途中携帯を出すと電話を掛ける…


『もしもし…お久しぶりです…咲田です…
ええ…もうすぐですね…一周忌…

予定通りにお休み取りましたので……
刑事さんの所は行かれますか?じゃあ、ご一緒に…ええ…そのあと中西さんの所にある成瀬さんの所へ……

…はい…じゃあまたご連絡します……大丈夫…元気ですよ…ではまた』


そう言うとふっと溜め息を着いて歩き出した…

そんなに元気じゃない……だけど前に進むしか無い……だってまだ一年…一年じゃ辛い……


そう思いながらも時間は過ぎていく…
いつまでも悲しんでちゃダメ!


そう自分に言い聞かせると、笑顔を作ると木漏れ日のあのトンネルを通り抜け図書館へ向かった。







都心に向かう一台の車

早朝の高速を走らせると清々しい朝日が車の中を照らしている…

運転席の男は助手席の男に声を掛ける

『今日は天気が良くて良かった…体調はどう?辛くない?』

『いえ…大丈夫です。僕こそ無理言って連れてきてもらって、ありがとうございます』

『いや…でもどうして急に外に出たいなんて思ったの?あんなに外はいやがってたのに』

『…ずっとお世話になって…それに、こんなに良くなったのに何もしないなんて申し訳ないし…僕にも出来ることあるんじゃないかって思って…

部屋の中ばかりいたんじゃダメだし、外にも馴れたいし…』

『ふふふ…そんな事考えてたんだ…でも良いことだと思うよ!前向きになれてきたって事だろ?でも無理は禁物だよ』

『はい…大丈夫です…あの…本当に僕はこのままでいいのですか?』

『…何またその話?言ったろ、そのことなら大丈夫だって!君の事は僕がちゃんと任されてるんだから!心配しない!』

『…その人は…』

『もうその話は何度聞かれても教えない!
駄目なものは駄目なの!諦め悪いよ~』

『すみません……』



車はいつの間にか都心に入り車の量も増えて、いつものありふれた1日が始まろうとしていた……



しばらく走ると緑が多くなって来た所で車は止まる

『……本当に大丈夫?くれぐれも無理しないように!何かあったら携帯にすぐ電話する事!』

『…はい…解りました』

『学会は5時には終わる予定だから、その前に連絡する…あ…確かリハビリの彼は、あの道の先にあるって言ってたな………彼とは大分意志疎通出来るようになったみたいだね…、彼の言うこと聞かなかったから、最初焦ったよ!』

『…やはり初めて会う人とはどうしてもうまく話せないし…つい拒否してしまう……
あ、でも最近じゃ彼も僕に気を使ってくれて色々教えてくれてるので…』 

『友達になれたかな?』


『はい…少しずつ…ですけど…ありがとうございます…行ってきます』

『…じゃあ…あ!!歩くのはゆっくりだよ!急がない!無理しない!休憩ちゃんと取って…』

『はい……解ってます!じゃあ…』

そう言うと2人それぞれの方に別れて行った…




緑の並木を眺めながらゆっくりゆっくり歩く………その歩みはやはりどこかたどたどしい…何度か立ち止まっては呼吸を整えている……と赤い建物が見えて来た。


あれか?……


外の風を頬に受け心地良い思いと久し振りの外を歩くという行為に少し戸惑いながらもゆっくり歩いて行った…


程なく歩くと建物に着いた
そこは緑に囲まれた赤い建物で、数名の人とすれ違った…

朝も早いのでまださほど利用者は来ていないようだ
此処ならゆっくり静かに過ごせそうだ…
そう思いながら中へ入って行った。


中に入るとまだ人も少なく、館員もカウンターで返却された本の整理をするため台車に積んでいた。

しおりはその台車を押しながら棚へ向かい、本を片付けていた。


男はカウンターへ向かうが、忙しくうごく館員を見て声を掛けられずにいたが、ふと棚を見ると、しおりが高い棚の上へ返却するのに苦戦していた…


男はしおりへ近づいて声を掛ける。


『…あの……本戻しましようか?』

『…え?』

しおりは声がした方を振り向くと、持っていた本をバラバラと落とした


『…あの!大丈夫ですか?すみません驚かせたみたい…………で……』


ふと見ると、しおりの目からは涙がポロポロこぼれていた…



男は驚き、慌ててハンカチを出し渡そうとする




『…すみません!脅かすつもりはなかったんです…あの!!』


するとしおりはその男にいきなり抱きついた


とっさのことに驚く男……

『…あ………あの!………』



『…………さん………』



『……え?』




『生きて……生きていたんですね…!!
……………成瀬さん!!』




………な・る・せ…?………




…なるせ……って………??





『あ……あのすみません………人違いでは?…』


『……え?…』


『僕はここへ来るのも、あなたに会うのも初めてなんですが……』


『……はじ……めて……』


しおりは、ふと自分が抱きついてることが恥ずかしくなり慌てて離れる



『す…すみません!!突然こんな事……本当にすみません………!
そうですよね…………解ってたのに……』


『…え?』


『本当にすみませんでした!!』

そう言うと涙を拭きながら、本を拾い上げ行こうとするしおりを呼び止める


『…あの……医療関係の本を探してるのですが……』


しおりはふと…初めて会った時を思い出す……

………建築関係の本を探してるのですが………微笑む成瀬の姿を……




……そんなとこまで似なくたって……
また涙が出そうになるのをぐっとこらえて、案内する…


『……こちらです……』

『ありがとうございます…大丈夫ですか?』

『はい…すみませんでした……』


そう言うとしおりはカウンターへ戻っていった。



……何だろう………頭の中がすっきりしない……
まるで霞が掛かったような………
さっきの女性…誰と間違ったんだろう……
そんなに似てたのか……?
気の毒な事をしたな…あんなに悲しませてしまって…………

男は、しおりの言動が気になったが、本を探すと日当たりの良い静かな席に着き、本をゆっくりめくり始めた……


しおりもまた、カウンターへ戻ると先程の男が気になり、チラチラとその様子をうかがっていた……



それから数時間……段々忙しくなりいつの間にかその存在を忘れていたしおりだったが、お昼をすぎた頃朝の男のことを思い出し気になって目で探していた…

座っていた所に姿が見えず、しおりは思わずカウンターから出て男を探し始めた…


『……いない…………帰っちゃったかな…………私あんな事して……………
成瀬さんがいるわけ無いのに…………』



何となくがっかりした気分と、悪いことしてしまったなと言う自責思いでふと溜め息をついた…



……『あの…………』


『え?』…………………



そこには先程の男が穏やか笑顔で立っていた。
















こんにちは(//∇//)

智くん不足のあなた!!

こんなお話で良けれちょっとドキドキワクワクしませんか??

久しぶりにはfacedownのプロローグ書いてみましたが……ドキドキした?



本当はまた6月から続けてかこうかな…と思ってたけど、意外と時間かかると言うか、思い付いたとき書かないどまたずるずる長くなるなと思ったのと、今ほら……
皆様智くんに餓えてると思って…(^◇^;)

てか、私が会いたいから書いてるんだけどね(//∇//)

今回も妄想炸裂の話しなので、時々アップしますので、気長~~~~にお付き合いくださると嬉しいです!


ではまた~♡