4/14から仙台の岩沼市へボランティア活動に行ってきました。
私、個人が多少募金しても被災地の方の力にはならないし、
被災地では瓦礫の片づけが間に合わないとのことなので
少しでもお役に立てばと思い行ってきました。
今回は会社で募集したボランティアだったので一つのチームとして
参加してきました。
津波の被害があったお寺と農家での瓦礫の片づけをしてきました。
水や泥を充分に含んだ物がこんなに重いとは思いませんでした。
雑誌1冊や新聞もびっくりする重さになります。
また、海水と汚水と食べ物等々が入り混じり、1ヶ月が経過した現地の
匂いも想像を超えていました。
TVの映像では匂いや重さは感じることはできませんので少しでも
感じることができて良かったと思いました。
お寺の裏では自衛隊の皆さんも作業をしていました。
日々、この作業をしている自衛隊、警察、消防の方々は本当に凄いと、
私も少しですが身をもって感じることができ、感謝しなくてはと
心から思います。きっと辛い場面もたくさん見たと思います。
瓦礫の片づけをしたお寺の住職さんの言葉にとても胸を打たれました。
『生きてる間に地獄を見るとは思わなかった。ここに住んでる人は皆んな
穏やかでいい人ばっかりだったんだよ。本当に、津波が憎い・・・。』 と。
また
『津波とは大きな洗濯機の中に街が丸ごと入れられたようなもんだ。
その中には人々の生活、もちろん人間もいるんだからな。』
今回お手伝いをさせていただいたのはお寺と農家の2軒でしたが、
どちらの方も『遠いところから本当にありがとう。』と大変感謝していただき、
まだ現地は物資も少なく、ご自分たちは被災されて大変なのに
差し入れを買ってきてくださり、こちらが恐縮してしまいました。
現地で私が撮った写真の一部です。
3/11から1ヶ月以上経ちましたがまだまだ壊滅状態のままでした。
遠くから見ると家は残っているように見えますが・・・、
家の近くに行くと1階はめちゃくちゃ、窓も壁もなくなっています。
2階まで津波が達していたのがわかります。
とても住める状態ではないし、この状況を見たら片づけるにも
何をどうすればいいのか途方にくれてしまいます。
一体、以前はどんな景色が広がっていたのか
想像ができないほど瓦礫が一面に広がっていました。
教科書や映像で見た原爆の跡を想像させます。
胸が詰る光景です。
海にも行ってみました。
今はとても穏やかな波でとてもこのような被害を
与えた海には見えないのです・・・。
立派な堤防は飴のようにぐにゃっと曲がっていました。
電柱もこの通り。
津波の破壊力の大きさをしっかり自分の目に焼き付けてきました。
今回、私は被災地でボランティアをしてきましたが、
被災地に行ってボランティアすることだけが偉いことではありません。
ボランティアは色んな形でできます。
個々のできる場所でできる範囲で行えばいいのです。
今回被災地を実際に見て、1年や2年で復興するレベルじゃないことが
はっきりわかりました。長いスパンでの支援が必要です。
また東北は風評被害などでさらに辛い思いをしています。
仙台も、福島も内陸はほとんど被害はありませんし、通常に生活を
しています。素敵な観光地も沢山あります。
できるだけ東北地方に観光に行くことも復興の手助けになりますし、
観光に行けない方でもできるだけ東北の食品、名産品を買うのも
立派なボランティアだと思います。
これからも微力ながら色んな形で復興へのお手伝いをしていきたいと
改めて思いました。