小説「利休にたずねよ」は映画化、ドラマ化されていない。

するってウワサはあったようだが…

小説「利休にたずねよ」は、約3年数ヶ月前に読んだ。

まだ、茶道入門一年目?だった。

茶道を習っているから、用語なども少しは解る。

それも結構うれしくて(笑)

もちろん、内容も面白かったが。

そして時は流れ…

少し前に中古本をいただいた。

持っているのだけど、せっかくだから再び読むことにした。

やはり年月の経過で変わるな。

視点も違うし…

?と思うところもあるし…

小説ではなく茶道関連本は、買った頃よりも今の方が勉強になることも多い。

只今、残すところ四分の一である。

小説の中で、

「…茶は人を殺す…」

という台詞が。

茶道具に関しても、美しいお点前を追求してもそうなる場合があると…

お点前に関しては、畳一目違って蓋置を置いただけで身もだえすると…

才能が与えられた人にはこのような苦しみも待ち受けているのだな。

そういえば先日のNHK「歴史ヒストリア」は葛飾北斎だった。

晩年になってから、幼い頃から絵筆を毎日握ってきたが、猫一匹思うように描けたことはない、と涙をこぼすエピソードが紹介された。

才能は闇へ連れてゆく~とも聞いたことがあるが、スゴイ世界があるのだな。

「利休にたずねよ」はそのようなスゴイ世界を中心に書かれているわけではない。

いつか、凡人では計りしれない世界を中心とする利休小説が誕生するかもしれない。

ここしばらく、一目違って身もだえ~が印象に残り…

身もだえしないだろう我だからこそ、よかったのかもと思う。

茶道で悩む、と書いても、その悩みは高尚なことではなく(笑)

身もだえせずに楽しみ、お気楽にブログも書いていられるのだから。

我は闇へは連れていかれずにお茶を点て続けるだろう。

茶に殺されることなく(笑)