高田ネタは一旦休憩。
10月28日から30日まで、東京都小平市の「平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)彫刻美術館」では、秋のお茶会が行われている。
お茶会といっても、野点で(雨天の場合は屋内)普段着でも大丈夫な雰囲気だ。
各日先着60名なので、土日はあまり遅めだと終わっているかも。
担当されている先生方は、市の連盟の方たちかと。
袱紗の色が裏千家&表千家。
様々な流派の方が協力しているのだろう。
お点前は立礼だ。
短冊…吾心似秋月
釜…富士釜?
水指… 志野?縄文土器の形を模したおめずらしい型
茶杓…銘「のどか」大玄作
蓋置…つくね型 白楽 菊の模様 松楽作
主茶椀…京焼 灰色 大きめで手になじむ 陶楽作
御菓子…きんとん
茶席終了後にお道具を近くで拝見させていただく。
遠慮なく、いろいろと聞いてしまった(笑)
天気も穏やかで、気持ちの良い御席だった。
その後、展示を観る。
私はこちらには初めて訪れた。
平櫛田中は彫刻家で、有名な作品は、国立劇場のロビーに飾ってある「鏡獅子」だ。
こちらの美術館は、旧宅のあった敷地だ。
旧宅も残してあり、隣に展示する建物がある。
旧宅部分には茶室もある。
外側から覗くかたちだが。
四畳半で炉が切ってある。
にじり口もあり、茶道口の奥には水屋も見えた。
田中は107歳まで生き、最期の10年をここ玉川上水沿いで暮らしたのだ。
あまりよく知らない人物だったが、数年前に「養子先が平櫛、生家が田中(たなか) のため、芸名?を平櫛田中(でんちゅう)とした~」と聞き、面白い発想だなと印象に残っていた。
展示館の受付付近に、強烈な作品が!
「転生」である。
口からべろ?のような物が長く飛び出ている。
後でビデオコーナーで知ったが、あれは人間を吐き出している鬼だそうな。
生ぬるい生き方をしている人間は、鬼もまずくて喰えないと、、、
耳が痛いな~
吐き出されているのが、自分に見えそうだ(汗)
館内は田中作品の他、秋季展示として、漆関連の作品も観ることができた。
数は多くはないが、松田権六作品なども。
平櫛田中彫刻美術館は、最寄駅が一橋学園駅だ。
玉川上水沿いを歩くと、反対側には鷹の台駅がある。
画像は玉川上水沿いの遊歩道だ。
散歩がてら、歩いてみるのも良いかも。