青い壺 (文春文庫)/有吉 佐和子
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先日新聞の書評欄あたりで紹介されていた本である。


青い=青磁 と判ると、もしかして茶の湯も関わっている本か?と少々勘違いして読み始める。


有吉佐和子著「青い壷」


青いは青磁で壷は花入れになる物だが、茶道は登場しない。


華道をする女性は登場したけれど、、、。


ストーリーは「青い壷」を巡る話。


青磁の壷を作ったのは、京都の陶芸作家。


自分の人生でも最高の出来である作品が偶然出来上がる。


ここから壷の持ち主が変わってゆく。


ストーリーの年代が戦後である。


そのため、今とは生活様式が違うし、考え方も違う部分も見受けられた。


だが、いつの時代も、


今どきの若い人は、、、、


という言葉が出てくるのだな、と思った。


私も言われたし、後に私の同年代も口にした。


今は、私よりも若い年代の人たちが、更に若い人に向かって言っているのだろう。


まあ、未だに私より少々年上の方からは、たまに言われてしまう私だが、、、(中味が未熟なため)


そして壷は、日本で1、2を争う美術鑑定家の元に、、、。


時は10年経っていた。


あまり書くとネタバレになるのでこのへんで、、、


青磁の壷がいろいろな人の手に渡っていくなかで、道具は環境により値段も変わり、評価というか本当の出自とは違うように鑑定されていくく。


まだ茶道具のことなどは判らないことだらけだが、いろいろな意味で参考になったかも。


このような小説を読んだからという訳ではないが、最近夢に茶道具が出てくるようになった。


今頃?と言われそうだが、、、