NHKアニメ「へうげもの」では、利休の発言が力を増す。

「おのが色に染める」

ことが、利休にとっての天下取りか?

美の天下統一か?

美の天下統一は、かなり難しいものではないか。

世界規模のミスコンは、欧米の基準であり、最近やっとアジア人が上位にくるようになったかも。

日本国内でも、時代によって「美人」の顔は違う。

またスポーツおいても、採点競技、芸術点を決める基準はどうなのか?

比較的、欧米の基準になりがちだと聞いたことがある。

そのため、日本の選手が海外で欧米人好みの所作を身に付けるようにした、と聞いたことがある。

自分にとっての「美」で天下統一するのは、かなりの野心だ。


今回、茶室・待庵が登場する。

これからのこの国の在り方の指針として…

どのような立場の人からも解るように…

などと、利休と織部の会話に出てくる。

無駄を削ぎ落し、小さく…

それならば、天下統一を果たした後に秀吉が行う朝鮮出兵は、待庵が示すこととは逆になる。

今はやりの「断捨離」は、近い考え方かな、などと思ってしまった。

この物語はフィクションにて候、だが、

この国は利休の美の方向とは、違う方向に進んできたのではないか?


しがない魚問屋の私でも解る、と利休。

しがない日雇い労働者の私でも、なんとなく解った、と思ってしまった(笑)

「シブイ」

より、その前の会話の方がインパクトがあった。


私は待庵を見学したことがない。

しかし、この夏に見学をする機会がありそうだ。

本物を観て、何かを感じることだろう。