今年は、ゲリラ豪雨や水害が相次いでいますね。天候も不安定で、体調も崩しやすいので、熱中症や脱水症状、夏風邪等に気を付けて、お過ごしください。
 
では、物語の続きをお楽しみください。
 
画像は、2016年の個展作品、「橋渡しの民」寅次郎博士です。
(使用画材 三菱ユニポスカ)
 
《第7章⑧ サンプル1号のストーンブロック》
 
秋の個展が終わり、落ち着いた頃…あっという間に、一ヶ月が経ちました。あの店に行くのも最後の日、店内はイベントで、大にぎわいです。
 
作者は、予約しておいた特別メニューを食べると、ギリギリの時間まで、くつろぎ、次の目的地に向かいました。
 
そこは、大きなホール、ある演奏会が開催されます。その前に、長い行列に並び、購入したのは、不思議な模様の入ったネックウォーマー等色々、ちょうど、冬に向かう季節にピッタリと、大喜びです。
 
買い物をすませた作者は、颯爽と、ホールの中に入ります。
 
いよいよ開演時間、舞台の裾から出てきたのは、寅次郎博士の若い頃に、なんとなく似た人物。彼は、歓声の中、不思議な音楽を奏で始めました。
 
想像を絶する、壮大なスケールの世界観の演出や演奏に、観客達は、どんどん引き込まれていき、個々の奥深くに眠る、何かを感じたり、思い出したり、見つけたり、 気づいたりするのが、猫沢さん達には、観客の発する周波数から感じ取る事が、出来ました。
 
すっかり堪能した作者は、自宅に帰ると、早速、ネックウォーマーを着けてみましたら、首の暖かいこと暖かい事、冷えやすく風邪を引きやすい作者にとって、最適なアイテムになりました。
 
それを見た猫沢さんは、安堵の表情です。 
 
「ようやく、あの時の防具が物質化し、サンプル1号の手元にきたか…あれならば、カルカナル磁場の影響を和らげる事が出来る
。幸い、あの場で手に入れた多くのテラビト達も、守られるだろう。一石二鳥だ。そろそろ、1号にとって、猛威が、襲い掛かる。私達も呑み込まれぬようにしよう…」
 
猫達は、うなづくと、カンタスカラーナシダーのペンダントを身につけました。このアイテムの発する周波数が、猫達を守ります。
 
作者に、襲い掛かる災難とは、一体、なんなのか?カルカナル磁場によって、叩き落とされるような衝撃波が来ると…
 
寅次郎博士の説明では、カルカナル達は、少しでも漬物石(ストーンブロック)の蓄積が少なくなった地球人達を発見すると、様々な現象を起こし、本来、人が持っていた蘇りかけた感覚を、再び、麻痺をさせると言うのです。
 
作者の漬物石蓄積ゲージが、ある程度、少ない値を示している事を察知した、猫沢さん達は、作者との、アクセスコードを切断されぬよう、警戒しているのです。 
 
既に、一ヶ月前の秋の個展が終了した瞬間に、カルカナルによって、作者と仏猫達のアクセスコードが、切断された事を知らされた、猫沢さん達は、焦りを感じていました。
 
作者は、そんな大変な事になっているとは、微塵にも思っていません。いえ、気づいていないのです。
 
そして、漬物石除去の為の食事の内容に、一部、誤りがある事も…
 
相変わらず、季節の野菜たっぷりのヘルシーなメニューを中心に、精米した白米、菓子パンやパスタ。塩分にも気を使い、控えめです。ほとんど薄味で素材の味を生かしています。塩分の取りすぎは、高血圧や、胃ガンの原因等、様々な害があると、教えられてきたのです。
 
さらに、昔、大好きだったお肉料理も、ほとんど食べなくなりました。過度の肉の常食は、体に良くない。と、いう情報を、信じていたのですから…
 
この結果、確かに、漬物石の何%かは除去出来たと実感しているのです…ゲージが、赤ラインに近づく程の、見事な効果が、確かにあったと…
 
このまま続ければ、更に健康になれる!と、思い込み…青白い顔になりながら、とても元気であり、キッチリ守っている筈の、バカ正直な作者の体内に、一体、何が起きているのか…?
 
それは…
 
ある日、突然、作者は、身をもって知る事になるのです…。
 
[第7章 おわり]
 
 (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。
 
物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。
 
そんな楽しい猫の星の世界観第四弾を、東京高円寺 猫の額さんでの個展にて発表いたしました(^O^)
 
2018年の6月も、幻想の魚の秘密.第5弾を展示決定!お楽しみです。
 
猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)
 
※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)
 
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via 個展連動SF猫物語[幻想の魚の秘密]シリーズ
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