すっかり夏の気配ですね。今年は、おかしな天気が続いて、体調を崩しがち…皆様も気を付けてお過ごしください。

お待たせしました。
では、新しい章をお楽しみ下さい。

画像は、チャット博士、2016年末、猫の額さんの企画展用に制作した作品です。

こちらの作品のポストカードは、高円寺 猫の額さんにて購入出来ます(≡^∇^≡)

[第7章① 猫会議再び…]

作者が、2015年の個展の準備に追われている頃、猫沢さん達は、宇宙船で会議をしていました。

「猫沢博士、いよいよですね!そろそろ私達も臨時基地(高円寺 猫の額)に移動しましょうよ!」

チャット博士が、瞳を輝かせウキウキしています。それもそのはず、別の世界で生きる、もう一人の自分、ここのギャラリーの看板猫チャット君に会えたのですから…

大抵、もう一人の自分には、時空のすれ違いや壁に覆われ、別次元で暮らす自分に会う事は、ほとんどないのです。

たとえ出会えたとしても、お互い、姿形が異なる為、気がつかない…会うとしたら、夢の中くらい…

この宇宙の中には、様々な次元とパターンがあり、時折、別次元同士が繋がり、お互いが垣間見えてしまう現象があると言われています。地球人の私達には、このような現象はありえない、空想話のような扱いであり、別次元の自分との接触は、危険。と、言われていますが、猫達にとって、別次元の自分との交流は、さほど問題ないとの事だそう。

だって、元々ひとつなのですから…

「彼に、お土産でも持っていきますか?」

猫沢さんは、にこやかに答えると、チャット博士は、満面の笑みを浮かべました。

「猫沢博士…1号の周辺に大きな時空の歪みが、近づいてきていますね…呑み込まれたら、溺れる事が予想されます。アクセスコードが不通になりかねませんよ…」

猫沢さんの一番弟子で、周波数研究者のドクター猫宮が、心配そうに問いかけます。

「やむを得ないな…しかし、全く、コンタクトが取れなくなるのは、免れたい」

何かを思い付いた猫沢さんは、首に巻いていたストールを、手も触れずに、一瞬でコンパクトな筒状に繋げ、不思議な文様を入れました。

「なるほど!さすが猫沢博士!これは良いアイデア!私達も何か考えましょう!」

「少しでも漬物石が、除去されつつあるテラビトに対して、カルカナル達は、周波数を歪め、首の後ろから、アクセスコードを切り、強制的にカルカナル側に接続し直しにかかるだろう…これは、それを防ぐ強力な防具。物質化するまで、持ちこたえて欲しいものだな…その前に、1号に、これを渡しておこうと思う」

猫沢さんは、ちらっと引き出しから出したのは、鉱石らしきもの、

「なるほど、いいアイデアですね。ですが、これは…」

ドクター猫宮は、心配そうな表情です。

「1号を、カルカナルから護ってくれるが、違う意味で、思い切り災難にあう可能性がある…気の毒だが、カルカナルコードを繋がれるよりは、ましだ…」

猫沢さんが、一瞬にして作り上げたアイテム、地球人が、実際に手に取る事が出来る&認識出来るようにする為には、三次元世界用に加工する事、それには地球人の力が、必要です。

猫沢さん達が、送った防具のイメージを、偶然、察知した地球人が受け取り、物質化して形にします。
先程の章で、説明したのを応用したものです。

誰が、このイメージを受け取るかは未知数。

何が起きるか分かりません。

地球人達に、僅かに残された能力である[閃き]や[直感]に、語りかけるのです。

果たして、それは、作者の手元に届くのか?


「あの、寅次郎博士の元に現れた人物は「橋渡しの民」の仲間と聞きました」

「ああ、彼女は別のグループだそうだ。寅次郎博士達の助っ人として、訪ねてきたと言っていたよ」

「なんか…アクア操縦士に雰囲気似てませんか?」

ドクター猫宮は、不思議そうに問いかけます。他の猫達も、一斉に、彼女に注目しました。美しいく凛々しい猫のアクア操縦士…

「…彼女は、もうひとりの私です。先日、寅次郎博士の自宅で、お話をしてきました」

アクア操縦士は、ニッコリしました。

[つづく]

 (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。

物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。

そんな楽しい猫の星の世界観第3弾を、昨年も東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)

2017年の6月も、幻想の魚の秘密.第4弾を展示決定!絶賛準備中!お楽しみです。

猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)

※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)

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猫雑貨&猫ギャラリー 猫の額 TOP
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via 個展連動SF猫物語[幻想の魚の秘密]シリーズ
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