ようやく、少し春らしい気配がしてきました。寒暖差が激しく体調を崩している方も多いと思います。気をつけてお過ごし下さい。

今回からの章は、猫沢さん目線で、サンプル1号としての作者の観察記録を綴ります。

一体、地球外生物の猫型宇宙人の彼らから見た、地球人と言うのは、一体どのように映ったのか…?猫目線で、お楽しみ下さい。

一応、猫目線からの、作者の食生活改善レポートですのであしからず。

画像は新作の猫沢さん作品の一部分です。

二枚目は、過去作品[七福神猫]です。

《サンプルNo.1号 奇妙な退行生物達★序章》

私の名は、猫沢空(ねこさわくう)周波数研究専門科学者であり周波数医師

猫の星カンタスカラーナからやって来た猫型宇宙人

私がここに来た目的は、カンタスカラーナの危機を救う為。

カンタスカラーナのエネルギー供給システム[イクサフィーゴ]が突然ダウンし、星の東西南北に設置してあったエネルギー供給分配システム[ミニイクサフィーゴ]達が、忽然と消えた。捜索及び復旧作業する中、ある一つの星を見つけた、それはテラ(地球)。

消えたミニイクサフィーゴ達は、テラにあると知る。

私は、ミニイクサフィーゴの行方を探し回収の任務にテラへ旅立った。

カンタスカラーナにあるキャツゥバ山の山頂上空にあるワームホールを潜りテラのヒノモト、ナラの三輪山の山頂上空のワームホールに到着した。

そこで見たものは、私達によく似た文明を持った、体毛の退化した二足歩行の生物テラビト達だった。

しかし、何か奇妙である。そして妙に懐かしい。

私は、ミニイクサフィーゴを探しにテラ中を飛び回った。砂漠地帯に光る物体を見つけ、程なく一体目の回収は終了し、一旦カンタスカラーナに帰星した。

イクサフィーゴを管理する猫 猫伊博士が回収したミニイクサフィーゴが吸収した物質や付着物を分析し、ある不自然な成分を見つける。

遮断石 (通称 漬物石)

この物質は、かつてカンタスカラーナの猫達の体を蝕んだ物質…猫達の内臓、神経、脳等に入り込み蓄積し、身体能力、思考力、免疫力を衰えさせ、本来持っている能力、体力を奪う恐ろしい物質。

何故、この物質がテラに存在するのか…?猫伊博士は、イクサフィーゴと漬物石の関連性を探る事にした。

残りのイクサフィーゴ達を捜索する傍ら、私は、テラビトに焦点を当てる事にした、あの妙な違和感に包まれたテラビトの住む星の周波数が気になって仕方ないのだ。

あの不自然な周波数は、一体何を意味しているのか…その周波数を発しているのはテラビトだけである事、他の生物達の周波数とは異質である事…テラビトが飼育しているであろう生物達の周波数も、テラビトと同じく異質である事に、恐ろしい違和感を感じたのだ。

私は、サンプルとして適当なテラビトを探した。助手として連れてきたマシン猫[Σ-41]に、コンタクト出来そうな周波数を放つテラビトを探して貰ったところ、160cm、中肉中背、極めて不健康体であるが、驚いた事に体内には大量の漬物石蓄積されていた…よくこの状態で生きていると疑う程の蓄積量…本来ならコンタクト不可能なはずだが、テラビト自身が何か無意識に外そうとした形跡がある、そこに僅かに隙間が出来ていてコンタクト可能な周波数を放っていたのだ。無類な猫好き、好都合である。お世辞にも上手とは言えないが、変な絵を描いているアマチュアレベルのテラビトを発見したのだ。

こいつは使える。

このテラビトに、私達の絵を描かせてしまえばコンタクトは安易に進める事が出来るだろう。しかし絵があまりにも下手過ぎる…あの絵で私達を描かれた日には目も当てられない…私達は球体の猫にされてしまう…これだけは避けねばならぬ。

このテラビトとコンタクトを取る前に、記憶をスキャンを試みた。

何年か前の記憶だろうか…丸い猫の絵ではなく、テラビトの姿の絵を描いている姿が見える。この頃のテラビトの記憶を呼び覚ませば成功だ。

私は、偶然に見せ掛けた発端を作った。このテラビトの好きな物とリンクさせて意識が開いた瞬間に、ある強力な周波数を当てたのだ。

このテラビトの意識とリンクさせた時見えたのは、歌謡ショーのような出で立ちの男性歌手が歌っている姿。このテラビトは音楽が好きらしい事が分かった。

この周波数アタックは一回限りである。何度も当ててはいけない決まりになっている。

後は、テラビトがこちらに気づくのを気長に待つ事にした。結果は急いではいけない。そしてミニイクサフィーゴの捜索を続けた。

[つづく]

新たに読み始めた方用に、この物語の簡単なあらすじを、猫沢さん目線で綴りました。猫目線のお話はしばらく続きます。

(※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。

物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。

そんな楽しい猫の星の世界観第二弾を、今年[猫の額]さんでの個展にて、2015年6月に決定いたしました(^O^)

blogにアップされている、猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)新作は、まだ販売前の作品ですので、お待ち下さい。

※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です。

(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)