毎日、寒い日々が続きますね。
12/19から高円寺の[猫の額]さんの年末チャリティイベントにも作品を展示販売しますよ。詳しくはまた次回。
[現在の展示のお知らせ]
11/9~2015年1/18迄、茨城県つくば市吾妻町にある、ミュージシャン平沢進氏のお兄さんYOU1さんが経営するカフェ&バーGazioさんにて開催中の[Gazio文化祭]に参加中です。この展示は、平沢進氏のファンの方々の、ハイレベルで愉快な作品達が多数展示されています。(木曜休み)
お近くの方は是非(^O^)
画像一枚目は、幼い日の猫庭博士パート2
画像二枚目は、Gazio文化祭に展示中の作品[大日如来 社は己れの中に在り]の一部分。下にいる帽子被った猫さんのモデルは、Gazio店長です。
お待たせしました。では、お話の続きをどうぞ
《東の猫の民と祖父.猫庭十三郎》
とてもかわいい猫庭博士。見た目とは裏腹に、幼い日々を暖かくも厳しい環境で育ったのです。
彼が何故、街を離れ森の奥深くで暮らしているのか?明らかになっていく事でしょう。
猫庭博士は、胸ポケットから小さな木の実を取り出しました。
「あ、どんぐり!」
作者は思わず叫びました。
「これは、私の住む深き森にある、古い大木から貰った実です。私は幼い頃この森の中で育ちました」
猫庭博士は、現在の森の様子をタブレットに映します。
「カンタスカラーナの深き森、ここはとても美しい森です。ヒノモトで言うとヤクシマのような所ですよ。猫庭博士は、この森の生物達と仲良しなんです」
猫沢さんは、久しぶりに見る森の映像を眺めています。
「確か、ここは、カルカナル社で働いていた猫達が逃げて来た場所と言っていましたね?」
作者は、どんぐりを乗せた猫庭博士のかわいい肉球を眺めます。
「はい、カルカナル社の猫達の他に、秘密を知ってしまった猫達や、賛同した猫達、様々な猫達が集まり、そして、厳重なセキュリティで守られていました。東の猫の民のバックアップがなければ、私達はカルカナル族に皆殺しにされていたでしょう…」
「東の猫の民は、そんなに優れていたんですか?」
「はい、祖父が言うには、彼らの中には優れた科学知識を持った猫や、特殊な能力を持った猫達が多かったそうです。故に祖父達も、実際の彼らに出会うまで酷い偏見を持っていたそうです…そのように洗脳されていたのです」
「洗脳ですか?何故…」
「…きっかけは、カルカナル族の強力なエネルギー供給システムが出来た頃、追うように、東の猫の民が新たなエネルギー供給システムを開発した為です。それまでは、カルカナル族は、東の猫の民の事等、気にも止めていなかったのです…それまでは弱くて純粋で素朴な扱い易い奴隷に適した民族だと、勘違いしていたのです」
「なぜ?そんな風に思われていたんですか?」
「彼らは武器を一切持ってなかったのですよ。彼らは交渉の技と芸事に長けていたので、争う事なく後から移住して来た猫達と上手くやって来たのです。そしてとても賢かった」
「なるほど、ヒノモトにもいましたよ。そんな民族が…確か…」
作者は、一生懸命思い出そうとします。
「かつてのリュウキュウオウコク…ですね」
「猫沢さん、詳しいですね」
「伊達にテラに長く滞在してませんよ。仕事はちゃんとやってますー」
そう言うと、猫沢さんは、ルビィ医師が持って来た、カンタスカラーナのハーブティーを飲みながら再び資料を眺めています。
「東の猫の民の作った、いえ、猫伊博士が作ったシステムは、カルカナルとは全く違い祖父でさえも尊敬していたほどです。実は…猫伊博士自身、自分が東の猫の民である事は隠していました。厄介な事になる事を予測していたのでしょう。彼の作ったエネルギー供給システムは、カルカナルの造りあげた概念を壊すような仕組みだった為、星の猫達が、東の猫の民に近づいたら、洗脳が解けてしまうのではないかと恐れたのです…」
「猫庭博士、それで、カルカナル族は、東の猫の民を滅ぼそうとしたのですね…なぜ猫伊博士が東の猫の民とバレたのですか??」
「イクサフィーゴの培養炉に彫られた文様です…」
「文様?」
「民族によって違う為、特徴があります。何気に彫った文様がアダとなりました…」
「あの渦巻模様ですか?特定出来てしまったんですね…」
イクサフィーゴの培養炉には、びっしりと不思議な文様が彫られています。よく見ると、猫沢さん達が乗ってきた宇宙船や、小型時空間移動マシン[フラクラフト]にも施されていました。
猫庭博士は、次第に表情が暗くなります。
「それからと言うもの、カルカナル族は東の猫の民達を、なんとか従わせようと躍起になりました。何分の1かは、うまくいきましたが、残りの猫達には、うまくいかなかったのです…ですから、カルカナル社に勤めていた猫達の中には、元東の猫の民もいたそうです。差別が酷くなって来た頃の彼らは、素性を隠して街で暮らしていたそうです。そして、時間をかけて、カルカナル社の造った製品によって洗脳されていきました…」
猫庭博士は、涙をぽろぽろ流し始めました。よほど辛いのでしょう。
「彼らを滅ぼす計画は着実に実行されていたんですね…」
「それに伴いカルカナル族は、東の猫の民の他の民族猫の他に、気に入らない猫達がいれば標的にして消して行きました…」
「まるで…独裁者ですね…」
「祖父達は、洗脳された猫達に批判攻撃されながらも、地道に活動を続けていました」
「例えばどんな?ワークショップとかいろいろやってたんですよね?」
「例えば、ですか?祖父の場合は元々カルカナル社では食物野菜担当でしたから、東の猫の民の野菜作りのワークショップです。カルカナル時代に祖父は、様々な野菜を作り出荷していましたので得意分野を生かしたのです。しかし東の猫の民の栽培方法は、カルカナル社が、危険性のある栽培方法として禁止していたのです…それは全くの嘘でした。カルカナルこそ危険性の高い栽培方法だったのです。それを知らせる為、祖父は少しずつ、広めていました。いろいろ文句言って来る猫や、気づいて賛同してくれる猫、賛否両論だったそうです…」
猫庭博士は、祖父のノートに綴られた当時の様子を読みながら、ハーブティーを口に運びました。
[つづく]
(※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。
物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。
そんな楽しい猫の星の世界観第二弾を、来年[猫の額]さんでの個展にて発表致します。2015年6月に決定いたしました(^O^)
現在、blogにアップされている、猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)
※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です。
平沢ファンの方も、そうでない方も楽しめる、お話になっています)
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