ようやく物語の更新が出来ました。

いよいよ、最終日が迫ってまいりました。東京.高円寺[猫の額]さんにて開催中の個展【幻想の魚の秘密】は、8/13の午後8時迄開催しております。

猫好きの方で、近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい。

※この作品は、ブログ小説と連動している個展です。

画像は、猫沢さん(ベージュ)、猫村教授(白)、猫松博士(トラ)の三匹のおっさん猫です。

では、お楽しみ下さい。

テラ派遣チーム活動開始④未知との遭遇

2014年8/1金曜日

とうとう猫沢さん達は、テラビト達と間近に対面します。

猫達は、少々緊張気味。

「この任務は、表面上ではあくまでも、テラビトサンプル一号(作者)の個展と言う事になっています。ですから、見に来たテラビトに驚いて、威嚇したり引っ掻いたりしてはいけませんよ。通信は不可視伝達回路(テレパシー)を使用して下さい、テラビトに聞こえるような私語は慎んで下さいね」

猫沢さんは、簡単な注意事項を伝えると、額縁の中に入って行きます。

猫達は、ソワソワドキドキです。

「言い忘れました。テラビトにナノマシン.カルカンを取り付ける時は、はっちゃん(ΣS-8)に伝えて下さい」

小さな箱を持った、はっちゃん(ΣS-8)は、周波数をずらしテラビトの肉眼で見えない状態になりスタンバイします。

「猫沢博士!テラビトにカルカン付ける基準は?」

猫庭博士が質問します。

「個々にお任せします」

そうこうしているうちに、店の鍵を開ける音が…店長さん達がやって来ました。

いよいよ、テラビト観察が始まります。

チラホラと、見にやって来るテラビトを、じっと見つめる猫達。

[猫沢博士~なんだか恥ずかしいですよ~かわいいとか言われてますよ…私達]

ドクター.ネコミヤは、照れまくります。

[安心してください。テラビトにとって、私達はとてもカワイイ存在なのです!]

猫沢さんは、自信満々で答えます。

[カワイイだなんて、私すごく嬉しいわ!]

アクア操縦士は、ご機嫌です。

[こんな、おじいさんにカワイイだなんて…なんだかこそばいのぉ…]

猫村教授は、なんだかモジモジ。

[このギャラリーには、テラネコ好きなテラビト達が多数訪れます。しかし国によっては、私達のような姿をした異形の存在は忌み嫌われます。温かく受け入れてくれるヒノモトでは、活動するのにピッタリなのですよ]

猫沢さんは、何故かとてもご機嫌です。

夕方辺りから涼しくなり、訪れるテラビト達も増えます。

何名か訪れたテラビト達に、ナノマシン.カルカンを取り付けた猫達。

初日は無事に終了し閉店後、猫達は額縁から出てきました。

「皆様、初日お疲れ様でした。いかがでしたか?近くで、テラビト達を見た感想は?」

そう言って猫沢さんは、ドリンクを手渡します。

「確かにテラビト達をスキャンすると、漬物石で覆われて重い雰囲気なのですが…私達を見る目は、優しく感じました…私はてっきり無表情で冷たいのかと思っていました」

猫庭博士は、優しい口調ながら、始めての体験にまだドキドキしています。

「私は、真剣に見つめられて、ちょっと恥ずかしかったわ…」

ルビィ医師が、気持ちを落ち着ける為に、アロマオイルのスプレーをシュッとひとかけします。

「僕は面白かったですよ!明日は近くの小学校で、お祭りがあるんだって!!」

笑顔の赤猫(あかね)くん。

「テラビト達は、私達の事を、テラビトサンプル一号の創った架空の世界の猫達だと思って見に来ています。サンプル一号は、表現能力や技術はイマイチですが、私達をこの世界に再現する能力は長けています。このテラビトがいたおかげで、私達がこちらの世界に具体的な姿形で現わす事が出来たのです。明日、サンプル一号が会場に来ます。先日のバスの手配でクタクタにさせてしまったのが気掛かりです。しっかりお礼言っておいてください」

猫沢さんは、作者にねぎらいの言葉をかけるように促します。

作者は、彼等を高円寺行きのシークレットクロネコのバスに乗せる為に、徹夜明けで作業し、彼等が入る箱(額縁)を丁寧に磨き、汗だくになり乗り場に送り届けたのです…。

最初の手続きに手こずり、末端の心ないテラビトスタッフの対応に怒りを感じつつ、ようやく彼等をシークレットクロネコに乗せたのです。

「確かに、最初、私達が乗るバスはない!と言い張ったテラビトスタッフには腹が立ちましたわ…それをなんとか手配してくれたサンプル一号には感謝ですわね。ところで、猫沢博士、このサンプル一号と言うのは…漬物石が外れているのですか?」

そう言ってターラ博士は、ドリンクを飲み干します。

「いいえ、外れかけています。そのせいか、私達の言うカルカクル法則の世界と、漬物石が創った法則の世界の狭間にいる為、時折、バランスを失いそうになり心配になりますが、幸いサンプル一号の回りには、サンプル一号より漬物石が多く外れかけた、カルカクル法則を知るテラビト達がいるようなので、彼等のサポートにより、なんとか地に足の着いた普通のテラビトとして存在を固定する事が可能ですよ」

※サンプル一号(作者)の回りにいるメンテナンスのプロフェッショナル達の中には、謎多き頼もしいテラビト達がいるので、猫沢さんは、安心して作者を平気で放置して調査をしています。

「そりゃあ良かった。あんたの資料の中に、漬物石が外れてしまってコントロール出来ないテラビトの映像があって心配だったんだ…」

猫村教授が、カンタスカラーナを発つ前に見た、混乱するテラビトの映像を見た時、心を痛めていたのです。

「実際、混乱しているテラビト達も多数います。別の周波数帯の生命体に乗っ取られたテラビトもいます。そしてすでに、カルカクル法則を知っている…または、知っていた…または、思い出したテラビト達もいます。それは以前より増えて来たようですが、漬物石が今だ邪魔しているようですね…増殖する根源を突き止める事も必要ですよ」

猫沢さんは、資料を広げます。

「成る程、外れかけたテラビト達は既に存在していると言う事は、後はきっかけを与えれば良いのですね。猫沢博士…昨夜は理解不足で、ひどい事を言ってしまい申し訳なかったです…」

トート博士は、昨日とった態度を謝りました。

「あぁ、気にしないでください。私はイクサフィーゴ停止後、すぐにテラに来てしまったので、カンタスカラーナの状況は、あまり解らなかったのです…キャツゥバ山の宮司として、不安がる猫達を慰めていたと知り頭が下がりました。大変だったと聞きました。ありがとうございます」

猫沢さんは、トート博士に謝ります。

「そうそう、皆さんに、早めに展示任務終了後の指示をしておきます。猫伊博士が作ったナノマシン.カルカンが、テラビトの体内に入り、漬物石を外すきっかけを作る作業をしますので、作動したテラビトがいたら、すぐ現地に飛び、外れかけを狙う生命体から守りながら、一定の条件が揃うまでテラビトをサポートして下さい」

「展示任務中の時はどうするんですか?」

チャット博士が質問をします。

「箱に、サンプル一号の描いた肖像画を貼付けて、現地に飛んで下さい。はい!今日の猫会議は終了!夕飯をいただきましょう!」

そう言って猫沢さんは、シークレットクロネコバスに行きます。

このバスの中には、小さなキッチンと、可動式座席があり食堂にもなる優れ物、ゴッド.マーマ花音お手製の料理が振る舞われます。

「今日は、猫庭博士が持ってきてくれた、山菜料理ですよ~冷めないうちにどうぞ♪」

「いただきまーす!」

緊張の解れた猫達は、お腹がすいたのか、勢いよく食べ始めます。

明日は、テラビトサンプル一号と合流します。

[つづく]

次回は、猫達と過ごす、作者の在廊レポートです。

ではまた。

(※このブログは、現在制作中の【猫沢さん作品】のSF物語や、登場猫達の紹介、作者と主人公猫沢さんのコントを中心に発表しています。

そんな楽しい猫の星の世界観を、楽しく紹介する個展が、2014年 8/1(金)~8/13(水) 東京 高円寺 猫雑貨&ギャラリー「猫の額」個展開催中です。

個性豊かな猫達の原画が、ご覧いただけます。原画販売を始め、オリジナルグッズも販売中です。ぜひ、遊びに来て下さい。

この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です。

ファンの方もそうでない方も楽しめる、お話になっています)

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